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データ編
 
 常設から今までの700件の電話から、今回は2002年9月から2003年12月までの1年4ヶ月(16ヶ月)の電話内容をデータにしました。また2003年5月に行った「2003年子どもの日チャイルドライン」については別途データにしてあります。(P11)
 
 毎週金曜日の6:30〜8:30に実施しています。のべ実施日数70日、のべ実施時間は150余時間になります。
 
 16ヶ月の間にかかってきた総着信数は667件(無言を含む)にのぼります。(図1-1月別件数)
 
 ただトラヒック調査によると7ヶ月の間にも1296件の電話がかかっています。(図1-2トラヒック調査件数)
※トラヒック調査は西日本電信電話株式会社のご協力により総着信通話回数を調べていただいた数字です。
 総着信通話回数とは相手まで接続が完了し、相手と話ができた通話だけでなく、話中等で通話の目的が果たせなかった通話も含みます。
 
図1-1 月別件数
通話件数 無言件数
02年9月 54 38
10月 30 42
11月 39 30
12月 8 15
03年1月 4 2
2月 12 2
3月 16 11
4月 31 13
5月 43 19
6月 30 13
7月 11 8
8月 11 9
9月 17 22
10月 60 30
11月 21 26
12月 22 6
 
図1-2 トラヒック調査件数
02年 03年
9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
657 205 173 58 34 46 123
 
 月別に電話の件数をグラフにしたのが図2です。常設を始めた9月は非常に多く、その状態は3ヶ月程続きました。12月になって減り3月までそれが続いています。それはカード配付が9月と3月のみになったことが原因と思われます。
 
図2 月別着信件数
 
 かけてくる子どもの男女別(図3)と年齢別(図4)をグラフに表しました。年齢は相当学齢別に示してあります。それを合わせて棒グラフにしました。(図5)小学生、中学生、高校生と年令が上がるにつれ、男性の数が増えています。
 
図3 男女別通話件数割合
 
図4 年齢別通話件数割合
 
図5 年齢別男女別通話着信数割合
 
 電話の内容は無言が39%と一番多く、学校生活29%、その他22%、家族・性・自分自身3%と続いています。(図6大項目別着信件数)
 
※注)「H大人」に関して
MIEチャイルドラインは18才までの子ども専用電話なので、かけ手が大人と判明した時点で丁重にお断りしています。
 
図6 大項目別着信件数
 
 内容的に一番多い学校生活の中でも内容を小項目に分類してみました。(図7 A. 学校生活中通話件数割合)
 
・友だちとの関係
 友だち、先輩、後輩など同世代との人間関係に関するものすべて。これが最も多い。
 
・本人のいじめ
 かけ手本人がいじめにあっている、かけ手本人がいじめる側にいる場合。
 
・異性との関係
 交際、片思いなど異性との関係に関するもの
 
図7 A. 学校生活中通話件数割合
 
・その他 分類しにくいもの
 
・本人の不登校
 
・教師との関係
 体罰、ひいき、無理解など教師との関係に関するもの
 
※なお電話の内容など一律に集計ができないものがあるため、合計など一致しないことがあることをご了解ください。
 
 通話時間は年間を通して広報の効果が少なくなった時以外はほぼ一定しています。(図7)
 
図7 平均通話時間(合計通話時間/通話件数)
 
☆危機対応時の連絡先
公的な機関としては児童相談所、また民間としてはいのちの電話などと連携を図っています。
その他専門家の方にもサポートしていただいています。
☆次年度に向けて
トラヒック調査などの統計からかかってくる時間帯が夕方4時あたりからが多くなっていることがわかりました。それを受けて2004年5月から大人を受け手としたラインを開設します。第2・第4金曜日4:30〜6:30の時間帯となります。







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