大学入試、高校入試については、まず最近増えている論述式試験について聞いた。「賛成」41%、「どちらかといえば賛成」36%で77%が肯定的。これに対し、「反対」3%、「どちらかといえば反対」13%は合わせて16%で否定的な意見は2割にも満たない。
複数回答で理由を尋ねたところ、「学校にいろんな才能や個性を持った子供が集まる」55%、「子供の創造力を伸ばすことにつながる」51%が多かった。反対派は「論述式は採点者の主観が入り公平ではない」49%、「合否判定に不満や不信が起きる」45%が多く、試験制度の不公平、不信を招く面を強調している。
一方、大学入試改革案として「入学は資格試験にパスすれば志望校に入れるようにし、卒業は厳しく」という制度導入の賛否を聞いたところ、賛成派81%、反対派11%で高い支持を得た。
高校入試では、内申書やスポーツなどを重視した推薦入試の増加の意見を求めたところ、賛成派64%、反対派31%と賛成派が上回ったものの、大学入試改革案ほど支持は得られなかった。反対派の理由として、「一般入試と推薦入試の二つの基準があるのは不公平」48%、「内申点欲しさに教師の顔色をうかがうようになる」44%が多く挙げられた。
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