(5)本年度セミナーの報告
2002年度に行われた第5回セミナーから第9回セミナーの報告とそれぞれの参加者の感想発表が行われた。まず大阪府立大学の大塚氏より、第5回セミナーから第9回セミナーまでの概要が発表され、その後、第6回セミナー講師の中西氏、第8回セミナーの重松氏、第9回セミナー講師の上月氏から、それぞれのセミナーについて補足説明が行われた。その後、第5回セミナー参加者代表として朴木彩乃さんから、第6回セミナー参加者代表として上山幸穂さんから、第7回セミナー参加者代表として木村早希さんから、第8回セミナー参加者代表として土岐唯さんから、第9回セミナー参加者代表として坂本百萌さんから、それぞれ感想が述べられた。
写真7.9 第5回セミナーから第9回セミナーまでの概要を説明する大塚氏
写真7.10 第5回セミナーの感想を話す朴木彩乃さん
(6)本セミナーの成果活用法の提案
2001年度および2002年度に計10回行われたセミナーの成果活用法について、(財)国際エメックスセンターの内藤豊企画調査課主任から提案があった。これまでの成果を報告書としてまとめるとともに、地域での環境教育プログラムや小学校の総合学習において手引きとして活用できるような形で、印刷物、ビデオ、DVD等としてまとめ、各教育機関や自治体等へ配布するという提案があった。
(7)環境教育教材のあり方に関する意見交換
中西、重松、上月の各講師も交えて、環境教育教材のあり方に関する意見交換を行った。環境教育としては、本セミナーのように常に現場とセットとして進めていく方法が非常に有効であるものの、一方で、安全対策の問題が必ず付きまとい、体験プログラムの安全性と事故時の対応について十分検討していくことが重要であることが指摘された。また、良い環境教育教材を作成しても、宣伝が十分に行き届かなければ成果の活用範囲が限定されることが指摘され、教材の宣伝、配布先の例として、各小中学校や教育委員会の他に、都道府県や市の広報課、区役所、図書館、子供会などが挙げられた。
写真7.11 環境教育教材のあり方に関する意見交換を行う各講師
写真7.12 環境教育教材のあり方について意見を述べる参加者
(8)須磨海浜水族園見学
本セミナーの締めくくりとして、須磨海浜水族園の一般コースの見学を行った。水槽の維持管理のしくみを理解した上での見学であったことから、セミナー参加者は一般客とは違った視点で楽しんでいたように思えた。
写真7.13 水族園内を見学する参加者
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