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(3)神戸市立須磨海浜水族園の説明
 水族館の歴史と水槽内の水の管理技術、人間と自然生態系の関わりと水族館の役割等について、神戸市立須磨海浜水族園の安井幸男学芸展示部長より説明があった。戦前には兵庫県にもトキが生息していたこと、環境の悪化が都市化とともに非常に速いスピードで進んだこと、水族館は、レクリエーションの場としての役割以外に、水生生物の生態を研究する役割や、それらを通じて一般の人に環境教育を行う役割などもあることが説明された。また、阪神大震災のときには、生命維持装置の停止によって、大多数の飼育生物が死亡してしまったが、復興の過程で他の水族館の支援を受け、短期間で再開できたエピソードなどが紹介された。
 
写真7.4 須磨海浜水族園の説明をする安井氏
 
(4)本館バックヤード見学
 引き続き神戸市立須磨海浜水族園の安井幸男学芸展示部長の案内で、本館バックヤードの見学を行った。見学は、まず波の大水槽から始まった。ここでは、サメの搬入などの説明を受けながら、巨大エイやサメが優雅に泳ぐ姿を見ることができた。その後、給餌施設、幼魚の飼育施設、ウミガメの飼育施設、水槽の下部にある循環ろ過装置などを見学し、その規模の大きさやメンテナンスの苦労話などを聞いた。
 
写真7.5 波の大水槽の見学をする参加者
 
写真7.6 給餌施設で説明を受ける参加者
 
写真7.7 ろ過水槽の見学をする参加者
 
写真7.8 ウミガメの飼育水槽







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