予防会だより
第1回結核予防会新任課(科)長研修会に参加して
8月29日・30日/日本青年館
徳島県総合健診センター
総務課長補佐 矢野 隆生
積極的な討議が行われた
去る8月29日、30日に東京都内の日本青年館で開催されました、第1回結核予防会新任課(科)長研修会に各県支部32名のみなさんと共に参加いたしました。
講師は(財)社会経済生産性本部副参事で認定経営コンサルタントの佐々木昌彦先生でありました。全員が先生のジョークを交えながらの講義を聞き漏らすまいと、熱心に受講しておりました。
研修は、講義といくつかの課題について6〜7人でグループ討議を行ったのち、全体討議を繰り返すという方法で進められました。研修の中で自分自身“はっと”思わされたことがありました。それは『部下がマンネリになっているのは、上司に大きな責任がある』という課題が出た時のことだったのですが、部下のマンネリ化は、自分自身がマンネリ化しているためではないかということに思い当たったのです。
思えば20数年前「結核予防会徳島県支部」に入った頃は、自分の能力をフルに発揮し、この道では誰にも負けないエキスパートになってやろうと・・・。しかし、5年がたち10年がたち、いつしか無意識のうちに無難な生き方を求めているのではなかろうか。マンネリ化を打開するには、現状に甘んじることなく、何事にも問題意識を持ち改善・改革していくことが大切ではないかと思われます。現在、国においては結核対策の制度改正について検討が進められ、結核征圧への新しい歩みを始めようとしております。このため、結核予防会の活動の方向、内容等も大きく変化しようとしておりますが、この研修で学んだことを自分自身のものとし、これからは私自身が意識改革を行い、予防会支部職員として、この難局に向かって努力していきたいと考えております。
結核予防会新任課(科)長研修会日程表
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講師:佐々木昌彦氏 (財)社会経済生産性本部副参事・認定経営コンサルタント |
第7回健診事業のあり方検討委員会
10月3日/グリーンホテル水道橋
本会議は、10月3日、23名(委員13名、メンバー6名、事務局4名)の参加を得て開催され、増山会長代行の司会により議事を進行、下記の議題が討議された。
議題
1. 結核対策の見直しに伴う胸部健診における具体的な取組みについて
2. 総合健診のあり方
(1)電算処理による健診情報の集積と分析の方法のあり方について
(2)健診結果に基づき生活指導を行う上での個人基準値概念の明確化について
3. 健診事業における一次予防の進め方についてのアンケート(案)
4. 保健事業運営協議会シンポジウムの構成の検討
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まず、増山会長代行よりハイリスク・デインジャー層への具体的な健診の進め方、胸部X線健診の対象、実施主体・財源、定期外健診を定期化する等の提案がなされた。増田委員からは高齢者健診にかかる経費について説明があり、大森委員からは高危険群の患者発見の方法について資料に基づき説明がなされた。また、胸部健診の進め方について各県支部にアンケートをとることが確認された。
続いて聖マリアンナ医大吉田教授より健診成績による集団地域診断(予防医学事業中央会で展開中)のお話があり、健康日本21、健康増進法の健診記載を受けて、職域健診後の健康手帳構想に準拠した結果表の出力、HDMLフォーマットでの出力、健診機関が共通に使用できるソフトを開発中であるとのことであった。
個人基準値については中園委員より発言があり、第一健康相談所の特定の集団を指定し個人基準値の集積、解析中であるとのことであった。また、内村メンバーより第一健康相談所の特定集団の個人基準値による集積、解析結果の説明がなされた。
健診事業における一次予防の進め方については、生活習慣病指導管理料を用いた一次予防の進め方について各県支部にアンケートを配布したいとの提案があった。
最後に11月21日の長野県における保健事業運営協議会の進行、シンポジスト等について討議がなされた。
結核予防会事業部参事 本橋 進
第45回胸部検診車「けいりん号」完成伝達式行われる
平成14年度日本自転車振興会補助事業により製作された「けいりん号」(胸部検診車9台)の完成伝達式が9月25日(水)、総裁秋篠宮妃殿下のご臨席のもと、ホテルオークラオークルームで行われ、厚生労働大臣、日本自転車振興会和田文雄副会長よりご祝辞をいただいた。
昭和33年以来、毎年製作されてきた胸部検診車「けいりん号」は、今回の配車台数9台を加えると770台に達するが、すでに廃車した台数を除くと、現在266台が稼動することになり、胸部検診の重要な戦力として活躍が期待される。
今回製作の胸部検診車は、150kv高圧X線発生装置と最新型の直・間撮影装置を搭載した検診車5台、間接撮影装置のみを搭載した検診車2台、駐車スペースの狭い場所でも検診ができるよう小型化した検診車1台、胃胸部併用検診車1台を製作した。
事業部資金課
祝辞を述べられる日本自転車振興会和田文雄副会長
●第16回結核対策推進優良市町村表彰式開催
9月25日(水)総裁秋篠宮妃殿下ご臨席の下、ホテルオークラ・エメラルドルームにおいて開催された。
表彰式には高原亮治厚生労働省健康局長以下3名、被表彰市町村関係者等合計48名が出席。総裁お言葉、青木会長挨拶に続き、総裁より各市町村代表者へ表彰状が授与された。その後厚生労働大臣の祝辞が下田局長によって代読され、表彰式を終了した。
続いて、代表者は午餐会に出席し、午後2時より天皇皇后両陛下の拝謁を賜りすべての行事を終了した。
【表彰を受けた市町村】
北海道 |
洞爺村 |
新潟県 |
山古志村 |
宮城県 |
北上町 |
富山県 |
大門町 |
山形県 |
真室川町 |
岐阜県 |
御嵩町 |
茨城県 |
牛久市 |
岡山県 |
哲多町 |
栃木県 |
藤岡町 |
香川県 |
三野町 |
群馬県 |
箕郷町 |
愛媛県 |
柳谷村 |
埼玉県 |
宮代町 |
熊本県 |
産山村 |
千葉県 |
千葉市 |
宮崎県 |
野尻町 |
長野県 |
長谷村 |
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以上17市町村 |
●日本財団号お披露目式開催
●第54回結核予防全国大会第1回運営委員会開催
平成15年3月25日・26日の2日間にわたり宮城県仙台市において開催される標記大会の第1回運営委員会が、10月16日(水)、KKR竹橋会館において開催された。
標記大会運営委員会は宮城県浅野史郎知事を運営委員長とし、16名で構成される(下記名簿のとおり)。
まず本会仲村英一理事長、加藤秀郎運営副委員長(宮城県保健福祉部長)、厚生労働省健康局遠藤弘良結核感染症課長の挨拶があり、座長を委任された副委員長の下、議事に入った。
議事事項は次の通りであり、運営委員会事務局長を務める結核予防会宮城県支部酒井幸一事務局長より説明がなされた。
(1)第54回結核予防全国大会開催要領(案)について
(2)結核予防会総裁ご日程(案)について
(3)第54回結核予防全国大会収支予算(案)について
(4)その他
この後、質疑応答に入り、諸事項につき検討がなされ閉会した。
【運営委員】
委員長 |
浅野 史郎 |
宮城県知事 |
副委員長 |
加藤 秀郎 |
宮城県保健福祉部長 |
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田中 元直 |
財団法人結核予防会宮城県支部長 |
委員 |
安田 恒人 |
社団法人宮城県医師会会長 |
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菅野 純一 |
宮城県保健福祉部次長 |
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庄司 剛 |
宮城県保健福祉部健康対策課長 |
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海野金次郎 |
宮城県保健福祉事務所長等会議 |
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保健・医療専門部会会長 |
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岩間 憲雄 |
宮城県警察本部警備部警備課長 |
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櫻井 正孝 |
仙台市健康福祉局長 |
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阿部 恒子 |
宮婦連健康を守る母の会会長 |
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石川 正光 |
財団法人結核予防会宮城県支部常務理事 |
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仲村 英一 |
財団法人結核予防会理事長 |
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羽入 直方 |
財団法人結核予防会専務理事 |
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森 亨 |
財団法人結核予防会結核研究所長 |
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星野 正義 |
財団法人結核予防会総務部長 |
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山下 武子 |
財団法人結核予防会事業部長 |
オブザーバー |
遠藤 弘良 |
厚生労働省健康局結核感染症課課長 |
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山内 久 |
厚生労働省健康局結核感染症課課長補佐 |
●平成14年度結核予防会ブロック会議各地で開催
本年度も、全都道府県支部が6ブロックに分かれ、各地で会議が開催されている。すでに開催された4ブロックの協議事項は次のとおり(東海・北陸地区、九州地区は次号掲載予定)
東北北海道地区
日程 |
平成14年10月10日(木)・11日(金) |
場所 |
宮城県仙台市泉区 |
出席者 |
36名(1道6県、本部) |
開会にあたり、開催県を代表して宮城県支部田中元直支部長並びに本部羽入直方専務理事からの挨拶後、石川正光常務理事が議長となり協議に入った。
1. 各支部の現状について
(1)結核健診事業(2)肺がん健診事業(3)その他の健診事業
(4)各種健診料金(5)複十字シール運動(6)その他
2. 提案・質問事項
議題1 |
複十字シール募金運動について |
北海道 |
議題2 |
結核予防法の改正に伴う各県支部の現況、対応策 |
青森県、他4県 |
議題3 |
THP(トータルヘルスプロモーション)について |
青森県 |
議題4 |
緑内障健診について |
青森県 |
議題5 |
インターネットによる公益法人のディスクロージャーについて |
秋田県 |
議題6 |
精密検査に係わる患者紹介文書の発行について |
山形県 |
議題7 |
研究事業に対する蓄積データの協力対応について |
山形県 |
議題8 |
全結婦協関係で開催される研修会・講習会について |
山形県 |
3. 次期開催県 秋田県
関東甲信越地区
日程 |
平成14年10月10日(木)・11日(金) |
場所 |
長野県長野市鶴賀 |
出席者 |
34名(1道9県、本部) |
開会にあたり、開催県を代表して長野県支部小林俊規専務理事並びに本部星野正義総務部長からの挨拶後、小林専務理事が議長となり会議に入った。
1. 討議事項
議題1 |
ハイリスク者等の健診での工夫 |
栃木県 |
議題2 |
繁忙期における健診結果報告日数短縮への対応について |
埼玉県 |
議題3 |
「健康日本21」の取り組みについて |
千葉県 |
議題4 |
結核予防法改正に伴う事業収入減少の対応策について |
東京都 |
議題5 |
老人施設の健診における実施要綱及び問題点について |
神奈川県 |
議題6 |
CT健診の実施状況について |
新潟県 |
議題7 |
労働安全衛生法に基づく一般健康診断の実施状況について |
長野県 |
2. 次期開催県 山梨県
近畿地区
日程 |
平成14年10月24日(木)・25日(金) |
場所 |
兵庫県津名郡東浦町 |
出席者 |
22名(2府4県、本部) |
開会にあたり、開催県を代表して兵庫県支部岩佐肇専務理事並びに本部山下武子事業部長からの挨拶後、岩佐専務理事が議長となり会議に入った。
1. 討議事項
議題1 |
顧客対応上の組織的かつ迅速な問題処理の新しい仕組みについて |
京都府 |
議題2 |
結核検診収入減の穴埋め策について |
京都府 |
議題3 |
入札の進歩状況について |
京都府 |
議題4 |
住民基本台帳ネットワークシステムへの対応について |
滋賀県 |
議題5 |
結核に関する普及啓発活動のすすめ方について |
兵庫県 |
議題6 |
胸部検診における要精検者の追跡調査と、個人情報保護条例について |
兵庫県 |
2. 次期開催県 京都府
中国・四国地区
日程 |
平成14年10月23日(水) |
場所 |
島根県八束郡玉湯町 |
出席者 |
28名(9県、本部、日本対がん協会本部) |
開会にあたり、開催県を代表して島根県支部松本俊一副支部長並びに本部橋本壽企画情報部長からの挨拶後、清原貫孝常務理事が議長となり会議に入った。
1. 協議事項
議題1 |
肺がん健診の読影先機関について |
島根県 |
議題2 |
マンモグラフィ健診について |
広島県 |
議題3 |
結核健診での胸部レントゲン撮影の対応策について |
広島県、岡山県 |
議題4 |
(日本対がん協会より)胃がん健診について |
岡山県 |
議題5 |
個人データの受け渡し方法ならびに内部データの管理体制について |
岡山県 |
議題6 |
複十字シール運動の取り組みについて |
鳥取県 |
議題7 |
(日本対がん協会より)患者、治療者グループとの関係について |
鳥取県 |
議題8 |
減収対策に伴う新規事業について |
高知県、香川県 |
議題9 |
結核健診の間引きへの対策について、複十字シール募金益金の使途について |
徳島県 |
議題10 |
経費削減策について |
徳島県 |
議題11 |
中国・四国地区の営業担当者の連携(協業化)について |
香川県 |
2. 次期開催県 徳島県
多額のご寄付を下さった方々
<指定寄付等>(敬称略)
本部=笹本剛(保生の森)、北山明美(保生の森)、モジタバプールマムド(新山手)、原田武彦(新山手)
支部=日本病理研究所代表取締役玉橋信彰(宮城県支部)、古家堯(神奈川県支部)
<複十字シール募金>(敬称略)
愛媛県−武井正、越智眞理子、青木伸敏、藤田行雄、村上譲、嘉村信二、片山素美、森岡雄、大久保博忠、松崎一三、吉田博、菅原厚、真鍋博、橋口満則、菊原正仁、高木幹男、隆徳寺、徳念寺、教深寺、福蔵寺
本部−遠藤 司、奥崎裕司、川島庄之助、川和美展、金肇、小笠原正勝、小田義彦、小島海雄
結核予防会役員人事(敬称略)
支部
発令日 |
支部名 |
氏名 |
発令内容 |
13.3.31 |
埼玉県支部 |
増野 武夫 |
副支部長の委嘱を解く |
14.4.30 |
宮城県支部 |
山田洋次郎 |
副支部長の委嘱を解く |
14.5.1 |
宮城県支部 |
浅野 史郎 |
顧問を委嘱する |
14.5.1 |
宮城県支部 |
藤井 黎 |
顧問を委嘱する |
14.5.1 |
宮城県支部 |
田中 元直 |
支部長を委嘱する(重任) |
14.5.1 |
宮城県支部 |
加藤 秀郎 |
副支部長を委嘱する |
14.6.18 |
埼玉県支部 |
早川 隆 |
副支部長の委嘱を解く |
14.6.19 |
埼玉県支部 |
阪 信 |
副支部長を委嘱する |
14.6.20 |
大阪府支部 |
螺良 英郎 |
顧問を委嘱する |
14.6.27 |
大阪府支部 |
高杉 豊 |
副支部長の委嘱を解く |
14.6.27 |
大阪府支部 |
村田 良輔 |
副支部長の委嘱を解く |
14.6.28 |
大阪府支部 |
納谷 敦夫 |
副支部長を委嘱する |
14.6.28 |
大阪府支部 |
岸 廣成 |
副支部長を委嘱する |
14.7.26 |
栃木県支部 |
揚松 龍治 |
副支部長の委嘱を解く |
14.7.27 |
栃木県支部 |
麻生 利正 |
副支部長を委嘱する |
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本誌は皆様からお寄せいただいた複十字シール募金の益金により作られています。
複十字シール運動―みんなの力で目指す、結核・肺がんのない社会
複十字シール運動は、結核や肺がんなど、胸の病気をなくすため100年近く続いている世界共通の募金活動です。複十字シールを通じて集められた益金は、研究、健診、普及活動、国際協力事業などの推進に大きく役立っています。皆様のあたたかいご協力を、心よりお願いいたします。
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平成14年度複十字シール
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