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市町村が主役の時代へ
静岡県榛南精神保健福祉会「みどり会」
会長 守屋博久
 
 みどり会(静岡県榛南地区) 昭和45年発足
 
・榛南地区の状況
平成14年9月末現在
町名 会員数 新規会員 手帳交付 前年比 通院医療申請 前年比 人口
御前崎町 19 0 22 3 55 2 11,923
相良町 24 2 70 6 198 27 27,437
榛原町 29 1 66 4 203 12 26,179
吉田町 18 2 45 4 157 8 28,699
その他 3 0          
93 5 203 17 613 49 94,238
 
・社会復帰施設の状況
・・・
はぐるま作業所、さがら作業所、みどり寮
・みどり会の活動
・・・
視察研修(年2回程度)
精神保健福祉学習会(毎月第3土曜日13:30〜4町持ち回り)等
 
市町村への要望について
 平成13年11月に要望を5個出しました。その実例と町の現状と回答です。
1、医療に関する要望
 精神障害者の医療費の自己負担分に対して、町で補助(全額または一部)してください。精神科以外の件についても同様にしてください。
 《現状と回答》通院はなし。入院は自己負担の3/5。精神科以外は今のところなし。
2、ホームヘルプサービスに関する要望
 精神障害者のホームヘルプサービスは平成14年度から町で実施できることになりました。ホームヘルプサービスの実施やヘルパーの研修等に積極的に取り組んでください。
《現状と回答》現在4名利用、週1回1時間
1 男性 46才 よく話しかけてくる。衣類のたたみ方を教えてほしい。
2 男性 50才 繕いの仕方を教えてもらいたい。
3 男性 67才 買い物の手伝い
4 女性 62才 調理の手伝い、体調崩して入院
導入・・・地域ケア会議を通して当事者を知る。福祉だよりを通して偏見をなくす。
実施方法・・・最初リサーチして次の週からサービスを提供
目的・・・一緒に仕事をする中で信頼関係を築きながら、心のケアを図る。
3、家族会育成等相談援助事業に関する要望
1)相談の窓口を決めてください。
2)町の職員が家族会の学習会に参加して、家族会の現状とこの病気を理解してください。
3)障害者手帳の申請に来られた方に家族会を紹介してください。
4)現在、年5万円の補助をいただいているが、活動の拡大のため増額願いたい。
 
《現状と回答》
1)相談窓口は総合健康福祉センター1ヶ所
 
2)担当が出席している。
 
3)パンフレットを配布している。
4)四町での協議が必要
 
4、帳サービスに関する要望
1)他の障害者と同様のサービスを受けさせてください。
2)交通費運賃の割引、バス・タクシー券の発行を実施してください。なお、通所の交通費を全額保証してください。
3)公営住宅を優先して使えるようにしてください。
 
《現状と回答》
1)町単独の障害者へのサービスなし
 
2)通所の交通費助成・・・社会福祉協議会で一部助成あり
3)他障害においても優先なし
 
5、
町内にはぐるま作業所がありますが、定員が20名でいっぱいのことが多いので、近い将来もうひとつの作業所を作るように計画してください。
《現状と回答》はぐるま作業所を立て替えることでどうでしょうか。
 
 去年、福祉施策の要望書を出すことで、役場と意思の疎通を図ることができました。今年、12月には総合健康福祉センターができます。このセンターのふれあいホールの奥に湯沸室があるのですが、町の担当者がみどり会に利用してもらったらいかがでしょうか、という提案が承認され、会で利用することができるようになりました。そこで、相談活動・広報活動、交流活動を図っていきたいと思っています。
 今年は、三つの要望を提出したいと考えています。
(1)家族会・役場・保健所の定期懇談会を開催して欲しい。
(2)はぐるま作業所の立替をなるべく早く行なって欲しい。
(3)地域生活支援センターの設立に向けて指導・協力の要請。
結論として、
 家族会保健所の線の関係から三角関係で相互協調・連携し合いながら取り組んでいきたいと思っています。
 
 
市町村が主役の時代へ〜進む地域精神保健福祉への課題
ほほえみ作業所(静岡県駿東郡長泉町)
生活支援センター・やまいも倶楽部
(静岡県御殿場市)
当事者 阿部東
 
病歴:23歳で発病、13回の入退院を繰り返した、私の病気について。
病気との格闘の日々は長く、自分自身で病気を認めることに時間がかかり、薬の副作用で苦しんだ事もあり、その間家族も泣いていました。
 
市町村と関わりながら各種社会資源を利用しながらの、社会復帰について。
町役場の人から作業所を紹介してもらい、社会福祉協議会の人にもいろいろ相談に乗ってもらいながら、やまいも倶楽部の当事者会などでも楽しく活動している現在です。
 
私が疑問に思うこと。
ショートステイの利用が私自身の理由では出来ないこと。
私の周りには大勢の支えてくれる人がいます。作業所の職員、病院の職員、センターの職員、行政の職員。けれどその人たちの横のつながりはどうなんだろうと思います。
 
総合心療センターひなが
地域生活支援センターソシオ
精神保健福祉士(PSW)奥村明
 
1. はじめに
 
(1)総合心療センター ひなが の事業方針
〜医療と福祉を統合する総合的な精神医療の推進をめざして〜
 
2. 地域生活支援センター ソシオ とは
 
(1)事業方針「今よりももっとよい生活にむけて」
(2)事業内容
○安心できる居場所の提供
○困ったときの相談対応(電話、来所、訪問)
○地域交流事業
○行事の企画、運営
○各種のクラブ活動(伊勢型紙、習字、料理、パソコン、絵画、卓球)
○関連機関との連携、協力(啓発事業等)
 
3. 精神障害者訪問介護等試行的事業を通じて
 
(1)ホームヘルプによる潤いのある生活
 
4.市町村障害者福祉計画策定委員として
 
(1)福祉施策の遅れをどう取り戻して行くか
 
5. おわりに 〜 地域生活支援センターの課題と今後 〜







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