海の基礎知識◆環境
◆地球は水の惑星です
海の表面積は3億6100万平方キロメートル、地球の表面積の約70%を占めています。だから地球は「水の惑星」といわれるのです。
この広大な海は、温度、湿度、酸素や二酸化炭素などの大気の条件を、生命を維持することにふさわしい、比較的安定した状態に保つ大切な役割を果たしています。ちなみに日本の海岸線は3万4千キロメートルです。
◆海は夢を広げてくれます
海はまた、大きな畑でもあります。魚介類や海草など、タンパク質やビタミン、ミネラルなど私たち人間には欠かすことのできない貴重な栄養を供給してくれる源です。
さらに、水辺の生物を観察したり、ボートやヨットなどの道具を使って遊ぶフィールドでもあり、一人で地球を一周するなど競技や挑戦や冒険の舞台でもあります。海はたくさんの夢や希望、ときには勇気を与えてくれる心の栄養素でもあるのです。
イラスト:高橋唯美
◆海はわたしたちの宝物
海。このかけがえのない宝ものを、きれいなままにしていかなければなりません。ゴミの投げ捨てはもちろんのこと、釣りのエサや道具などもきちんと持ち帰らなければいけません。
二酸化炭素排出による地球温暖化は、北極、南極の氷を溶かし水位を上げ、その結果、珊瑚礁などが隆起してできた南洋の島々の海岸線や島全体を水没の危機にさらそうとしています。
地球の環境、海の環境については、私たちひとりひとりの問題として考えましょう。
●海の上で方角や時間を知る方法●
◆時計を使って方角を知る
アナログ式の針がある時計で、短針を太陽の方に向けて、12時と短針が指す目盛りの二等分線の延長線がほぼ南です。
◆方位コンパスで時間を知る
太陽の方に0度を合わせ、0度から北を指す針の角度を15で割った数字が、現在のおよその時間です
◆北斗七星から経過時間を知る
北極星を中心に、星空に時計番を描きます。星は24時間でひとまわりしますので、1区分2時間として、時計板を12区分します。例えば、北斗七星の動きを目安に、1区分動くと2時間が経過したことがだいたい分かります。
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