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海上での交通ルールとマナー
海の交通は『右側通行』です
 港を出るときの「右小回り、左大回り」も、他船と出会った時「右に避ける」も、右側通行が基本になっています。
 海上航行にはさまざまな法規がありますが、動きやすい船が動きの遅かったり、動きにくい船を避けるのも大切な行為です。
 海上での事故を防ぐために「見張りの徹底」がとても役に立ちます。みなさんもクルーの一人として見張り役をしてみましょう。
◆横切るとき
 2艇のエンジン付きのボートが出会い横切るときは、他船を右に見る船が進路を避けます。他船を左に見る船は針路・速力をそのままにして進みます。
◆出会ったとき
 他船がほぼ正面に見え、出会いそうなときは互いに進路を右に変え、左舷対左舷で行きあいます。
 
◆他船を追い越すとき
 他船を追い越すときは、自分の船と他船との距離を十分にとって追い越し、他船から充分に遠ざかるまで、他船の進路に入っては行けません。
 海はレジャーや冒険のフィールドとしてとても魅力ある場所であるとともに、生命を育み、大切な栄養の供給源でもあります。マリンスポーツ、レジャーを楽しむときには、釣りをする場合のルールをはじめ、地域ごとのルールをしっかり理解しておきましょう。
 
●レジャーにはいろいろなルールがありますので、守りましょう
 海は漁業者が水産動植物を採取したり、海や磯を畑のようにして資源を管理したり、育てたりして有効に活用している場所です。それらを守るためにレジャーにもいろいろなルールや約束がありますので、理解して守りましょう。
 
●定置網や建て網、養殖イケスの周辺には近づきません
 海上に浮いているブイの下には、ほとんどの場合ロープや網があります。それらの作業中の漁船の周囲にもロープなどがありますから、近づかないようにしましょう。周辺を走るときは減速するなど、大きな引き波を立てないようにすることも大切なことです。また、一見航行中の漁船でも後方に引き縄や網を引いていることもあるので注意しましょう。
 
●小さな魚は海に返します
 無限とも思える海ですが、採りすぎてしまったり、手入れをせずに放っておけば荒れてしまうのは畑や牧場と同じです。漁業はつくり、育てる時代です。海の資源を大切にして、安定した供給ができるように、卵をかえし稚魚まで育てた魚介類を海に放流しています。釣りを楽しむときも、「とり過ぎない、小さな魚は海に返す」運動に参加しましょう。
●ゴミは持ち帰ります。自然環境をよくします
 きれいな海や砂浜をいつまでも残しておくためには、一人一人の心がけが大切です。ゴミを捨てないのはもちろん、港や船にゴミを残さず持ち帰ること。ゴミが落ちていたり飛ばされそうになっていたら、拾い集めて、みんなが来たときより帰るときのほうがきれいになっているくらいの気持ちでいましょう。







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