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難しい計算を含む表を作るには
 エクセルを使って計算してくれる表を作るような場合、計算のルールをきちんとパソコンに伝えられるかが上手につくれるかどうかの境目です。これはパソコンの知識というよりも計算の知識を使うことになります。
 
(1)どんな計算が必要かを考える
 
 たとえば、下の図のような、スーパーのレジのようなものを作りたいなぁと思ったとします。定価を入力すると消費税が計算され、いくらお店に払えばよいかを計算できる表にしたいわけです。
 
 セルに計算式を入れよう!と思う前に、どんな計算が必要か考えてみましょう。
 上の表で必要な計算はどんなものがあるかというと・・・?
(1)消費税の計算
(2)それぞれの値段を合計する計算
・・・こんなものでしょうか。単価は買ったものの値段ですから、その都度変わるので、計算して出す数字ではないですよね。
 
(2)計算をどんなルールで行うか考える
 
(1)消費税は価格の5%ですから、定価にさらに5%の数字を乗せる計算をするわけですね。皆さんならどのように計算しますか?
 
 やり方はひとつだけではありませんが、なるべく簡単な計算で済ませたいです。ちなみに、5%というのは、100分の5、つまり、0.05をあらわしていることが理解できていないと、つまづいてしまいます。考えてみましょう。
 
考えたでしょうか。
(1)定価に0.05を掛けた答えを、定価にたす。
(2)定価に1.05を掛ける。
・・・くらいでしょうか。
 
どちらも正しい答えが出ますが、(2)の考え方のほうが、計算としては楽です。この考え方を、エクセルに正しく伝えていきます。
 
(3)正しいセル番地を選んで入力
 
 例題の表では、税込価格はD列にだしていきたいようです。まずは、D2に正し答えが出せればいいですね。ですからD2の中に計算式を作ることにします。
 
 正しい消費税の計算式は、定価×1.05でした。とすると、定価はどのセルに情報が入りますか?
 C2×1.05で、きちんと答えが出せるようになります。
 
 D2のセル番地には、“=C2×1.05”と入力できればいいわけです。
 
簡単に足し算しよう
品名 4月 5月 6月 7月 8月 合計
りんご 10 15 10 5 5  
みかん 30 20 30 10 30  
パイン 15 10 50 60 40  
キウイ 50 60 50 60 50  
ばなな 60 60 20 70 60  
合計            
 
 上記のような表で、合計を出さないとならない時は
 4月分 10+30+15+50+60とやらないとなりません。
 エクセルを使うと
 
4月分は =B2+B3+B4+B5+B6となります。
 
 これは面倒ですね。
 こんな時便利なのがオートSUMです。
 SUMとは英語で「集める」という意味です。この場合、数字を集める・・・つまり、足す(+)ということですね。
 オート=自動的に SUM=足す 足し算がとても楽になります。
 
●オートSUMの使い方
 使い方はとても簡単。答えを出したいセルをアクティブセルにし、
「Σ」をクリックするだけです。







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