◆パソコンはいろんな道具が入った道具箱

　皆さんの家には、生活を助けてくれる様々な道具があると思います。時計や電卓といったものからワープロや家計簿など、様々だと思います。これらは便利な道具ですが、たくさんになればなるほど置き場所に困ったりもします。そこで、1つの道具でいろいろな作業ができたらとても便利ですね。パソコン（パーソナル・コンピュータの略）はこれらの道具（パソコン用語では、アプリケーション、あるいはプログラムといいます）をまとめてしまいこんだ1つの道具箱なので、まさにこの願いをかなえてくれる夢の道具なのです。

◆デスクトップとノートパソコンって何が違うの？

　よく耳にする、デスクトップ型パソコンとノート型パソコン。何が違うのか、いまひとつピンとこないかと思います。それもそのはず、実際、この2つに大きな違いはありません。

　デスクトップは、パソコン本体と、パソコンに命令を伝えるキーボード、パソコンの状態を表示するモニターが、それぞれケーブルでつないでいるものをいいます。ノートパソコンは、これら3つを1つにまとめたものをいいます。デスクトップもノートパソコンも、仕組みが少し違うだけで、ほとんど同じことができます。

◆Windows（ウィンドウズ）って何？

　パソコンには様々な道具が詰まっているので、上手に整理していないと、使いたい道具をうまく取り出すことができなくなってしまいます。そこで、役に立つのがWindowsです。

　例えば、色々な道具箱があります。それを開くためには、ふただったり、扉等を開きますよね。それを、窓に見たてたのがwindowsです。ウィンドウズは、パソコンの道具整理をしてくれる道具箱の扉のようなものなのです。

　難しい言葉を使うと、パソコンに収納されている道具を整理する道具箱を、OS（オペレーティング・システム）といいます。Windowsは、OSのひとつで、マイクロソフト社が開発したプログラムのことなのです。

　パソコンを購入するにあたっては、現在どんなパソコンが販売されているのか調べることになります。パソコン初心者にとって情報収集は案外難しいものですが、最低限知っておきたいことを説明していきたいと思います。

　

◆CPU（プロセッサー）

　CPU（Central Processing Unit；中央演算処理装置）は、パソコンの頭脳にあたるものです。重要なのは、「○○○MHz」という数値です。これは、CPUの計算速度を表していて、この数値が大きいほど処理が速くなります。

　

◆メモリ（主記憶容量）

　一時的な作業場所のことです。机の広さをイメージしてもらえばよいかと思います。机が大きいほどいろいろな荷物を一度にたくさん置くことが出来ますが、これが小さいと、大きいものを置いたらすぐいっぱいになってしまいます。メモリの数値はほぼ机の大きさに対応し、数値が大きいほど一度にたくさんの作業を行なうことが出来ます。

　

◆ハードディスク

　これまで何回か出てきましたが、ハードディスクは倉庫みたいなものです。これが大きければたくさんのデータを記憶することが出来ます。

　

◆CD-ROMドライブ

　CD-ROMに記憶されている情報をパソコンに伝えるための道具です。「××倍速」というのはCDの回転速度で、この数値が高いほどパソコン本体に速く情報を伝えることが出来ます。

　

◆ディスプレイ

　ディスプレイの大きさは15インチ、17インチが主流なようです。また、最近は液晶ディスプレイがはやりで、より鮮明なTFTディスプレイも多く販売されています。

　

　以上の項目をチェックできたら、たいがいは大丈夫です。以下の項目については、パソコンをより極めていきたい場合にチェックしておけばいいと思います。

　

◆インターフェース

　インターフェースとは、パソコン本体と他の機器とを結ぶための入り口です。例えば、プリンタをパソコン本体に接続したいときに、プリンタ用のインターフェースが確保されていなければ、プリンタを接続することが出来ません（実際にはないことですが）。

　パソコンにどんな機器をつなぐことが出来るのか確認したいときは、インターフェースを確認するようにして下さい。

　

◆拡張スロット（オプションスロット）

　パソコンは購入した状態から、自分なりにパワーアップさせることも出来ます。例えば、ハードディスクが一杯になったので新しいものを追加したい、なんてことも出来ます。もちろんそのための場所が確保されていなければなりませんが、拡張スロットとはパソコン本体の中に空いている場所のことを指します。

　本体に増設する機器にもよりますが、スロット数が多いほど、パソコン本体の内部にいろいろな機器を追加することが出来ます。