III 50周年記念事業
50周年記念事業
2002年9月26日、東京市ケ谷のホテルグランドヒル市ケ谷において当事業団設立50周年の記念式典および講演会、交流会を開催した。記念式典は、岩井敏副理事長の開会の辞で始まり、続いて衛藤征士郎理事長が当事業団のあゆみと歴史および活動内容を説明、今後も文化・心情・民族・人種の隔たりを越えて国際福祉民間機関としての使命を果たしていきたいと挨拶した。来賓として坂口厚生労働大臣にご出席を賜りお祝いの言葉をいただき、川口順子外務大臣、ディエーゴ・ロゼーロUNHCR主席法務官(代読)より祝辞をいただいた。またISS本部会長のフランク博士もわざわざこの式典のためにドイツより来日、参列した。フランク博士はISSの日本支部としての活動と業績をたたえ、式典参加者に当事業団への支援に対し謝辞を述べると共に今後の協力を依頼した。
講演会では、日本赤十字九州国際看護大学教授の喜多悦子氏が「平和と健康−紛争による地域社会の破壊について」をテーマにスライドを交えながら講演をしていただいた。喜多氏はユニセフやWHOでの15年間の勤務を通してアフガニスタン、カンボジア、スーダン、コソボ、東チモールなど多くの紛争国に関わり支援活動を行っている。現在は大学で若い人の指導のかたわら、地域武力紛争の悲惨さを講演活動を通じて訴えられておられ、その功績に対し2002年度エイボン女性大賞を受賞されている。
坂口厚生大臣より祝辞を頂く
記念式典会場
講演終了後、癒しのハーピストとして世界的に活躍をしておられる池田千鶴子氏に演奏をしていただいた。池田氏の優しい心に響くハープの音色に参加者の方々から感動の大きな拍手が起こった。
その後、当事業団をご支援いただいている会員、ボランティアの皆様、大使館関係者、公的・私的機関の方々、旧役職員そして現役職員との交流会を開催した。交流会は長年当事業団に補助金を助成していただいている日本自転車振興会公益事業部の四方和幸理事による乾杯で始まり、懐かしい思い出話、これからの事業、活動のあり方、また福引など賑やかな楽しい会となり名残は尽きなかったが、実行委員長の吉永通憲理事の閉会の辞で終了した。
衛藤理事長の挨拶
池田氏によるハープの演奏
喜多氏による講演会
ISSJの役員、スタッフ、ボランティア
ISSJの50年をまとめた記念誌を発行した
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