報告
平成14年度YME使節員 帰朝報告・討論会*
地引達弘**
1. はじめに
平成15年3月26日13:30〜17:00、東京商船大学越中島会館セミナー室において、平成14年度YME使節員の帰朝報告・討論会が開催された。今回派遣されたYME使節員のメンバーは以下の通りである。
[研究等調査交流]
清水 悦郎(東京商船大学)
下川 主税(商船三井)
劉 秋生(神戸商船大学)
木田 隆之(石川島播磨重工業)
[海外研究集会派遣]
青木 才子(東京工業大学大学院)
田中 健太郎(東京商船大学)
岸 武行(海上技術安全研究所)
波津久 達也(東京商船大学)
志摩国際交流委員長(写真1)の司会により、はじめに本学会の国際交流事業についての紹介があり、海外派遣は日本財団殿の助成事業として行われていること、その派遣事業は今回で第3回目となり、YMEのメンバーがトータルで20名を数えるに至り、本学会の将来を担う若手エンジニア達が着実に増えているとの説明があった。本報告会は2部構成とし、第1部として「帰朝報告」、第2部として「パネル討論会」の形式で行われた。以下に、その内容について報告する。
2. 帰朝報告
2.1 YME使節員(研究等調査交流) 清水使節員(写真2)は今回のリーダーとして劉使節員と共に英国のIMarEST本部を表敬訪問しているが、今回の調査の目的は、船舶、海洋構造物の制御に関する研究を行っている欧州の技術者との国際交流と意見交換、および研究機関における最新技術の収集であり、ノルウェーではNTNU(Norwegian University of Science and Technology)、英国ではIMarEST本部、およびUniversity of Newcastle upon Tyneを訪問した。特に、ノルウェー大学では学科の枠にとらわれずに協力して研究を実施していることが印象的だったこと、会場からの質問として、この大学がマリンエンジニアリングのCOE(Center of Excellence)となっていることに触れ、日本でも是非マリンエンジニアリング関係のCOEを立ち上げて欲しいとのことであった。
写真1
写真2
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