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(1)ロングロールとショートロール
 ロールの方法には、パドルを持ち替えて艇を起こすロングロールや、通常のパドルポジションそのままで行なうショートロールなどいく通もあります。
 ロングロールは、いちいちパドルを持ち替えなければならないので、流れの中では実用的ではありません。ムダなく即座に実掛を使えるのはショートロールです。
 
●ロングロール
パドルのブレードを持ち、もう一方のブレードでなるべく遠くの水を押さえつけ起き上がる。起き上がりかけたら腰をうまく使う。頭は最後。
 
 
(2)C to C
(1)完全に沈没してしまった状態でパドルをいったん水面に引き上げます。水中でのブレードの抵抗を少なくするために、引き上げる方向とブレードの角度を平行にします。このようにすると比較的楽にパドルを水面に上げることができます。
(2)パドルを艇と直角に交わるようにして水の上で構えます。
(3)一方のブレードで、水面を真っ直ぐ押さえつけるようにして、からだを支えながら、腰を返すようにして艇を引き起こします。
 水中でパドルを構えたとき、上半身はCの字を描き、脇腹が縮んで窮屈な格好となります。この状態から一気にブレードで水面を押さえ、からだの反対側に逆C( )の字を描くように腰を返し、同時に艇を起こします。
 
 
(拡大画像:161KB)
 
 腰で艇を90度以上返すと、艇は自然に復元をはじめ、からだを引き起こしてくれます。上半身をムリに上げようとしてはいけません。
 また、早く呼吸しようとして顔を先に上げようとすると、腰の回転ができなくなって失敗します。顔は一番最後に引き上げます。
 
(3)スクリューロール
 スクリューロールはスカーリングと同じく、水面に対してブレードを15度程度に揚力を付けます。大きくスライドさせることで、揚力を付けて、上半身を水面の位置に支え、腰を返して艇を起こします。
 C to Cが単にブレードで水面を一気に押さえ、瞬間の支持力を利用して上半身を支えるのに対して、スクリューロールはブレードの揚力を利用することで、より強力で継続的な支持力を得ることができます。







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