8. バランス
ひざで艇を内側から押しつけながら、腰を左右に振るようにしてカヌーを傾けてみましょう。上半身はリラックスさせながら脇腹を収縮させて腰を返し、重心をカヌーの上に保って、思いきって艇を傾けてみましょう。
からだの重心が艇の上にある限り、カヌーは相当傾けても転ばない(沈しない)ものです。大きな波の凸凹にも、腰の回転でバランスを保つことができます。
傾いた艇は傾いた側の脇腹が縮んで、窮屈な状態から元に戻ろうとする反動を利用して復元させます。
腰を返して重心の移動を防ぐバランスだけでは抑えきれないほどカヌーが大きく傾いたとき、パドルを利用して艇を復元させる方法がブレスです。
パドルを低い位置で構え、ブレードのバック(裏側)で水面を押さえつけるようにして、上半身を支えながらバランスを保ちます。
パドルを上にかかげた状態で、ブレードのフェイスで水面を押さえつけ、上半身を支えながらバランスを保ちます。
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