6. カヌーに慣れる
以下カヤックについて、説明を続けます。
カヌー用のパドルは風の影響を受けないように、ブレードが左右90度の角度でよじれてシャフトに固定されています。これは、水に入っていない方のブレードが空中を移動するときに、空気や水しぶきからの抵抗を少なくするためです。
パドルを握ってみましょう。左右とも順手、親指と他の指で輪をつくるように握ります。両手のシャフトを持つ幅は、パドルのシャフトを頭の上に置いた状態で、両肘が直角になるようにします。シャフトの中央から等間隔の位置を持つことにも注意しましょう。
また、パドルを持って真っ直ぐ腕を前に伸ばしたときに、右のブレードの表面(水をキャッチする方の面:フェイス)が手前を向き、左のブレードが真上を向いた状態にします。そして、右手は強く握り、左手はパドルが自由に回転できるように握ります。
ただし、左利きの人はブレードの向きが左右逆になります。当然左利き用のパドルを使用することになります。(左右のひねりが逆になっています)
パドルを普通に握ったまま漕ぐと、左のブレードはフェイスが真上を向いたままで水中に入ります。それでは水をキャッチできないので、左手のブレードを水に入れる前に、右の手首を90度手前にひねって、ブレードを回転させてから水をキャッチします。この右手首の返しをフェザリングといいます。
このためパドルを握るときは、右手はしっかりと強く握り(右固定)、左手は水をかくとき以外はシャフトを支えているだけでいいのです。フェザリングしたときにブレードがスムーズに返るようにシャフトを自由にしておいて下さい。
陸上でパドリングをイメージして下さい。
(1)伸ばした右手のパドル(ブレード)で水かくことを想像しながら右手を手前に引いてくる。
(2)右手をいっぱいに引いてから、手首を返しながら目の高さまで持ってくる。
(3)左手のパドル(ブレード)が下がって水をキャッチするので、そのまま左手を引いてくる。
(4)左右のブレードで、どれだけ確実に水をキャッチできるかが重要です。
また、左手のブレードが水をキャッチし手前に引いてくるとき、右手は目の高さにしてパドルを前方に押してやることが肝心です。カヌーを漕ぐというと水をキャッチした側の引きが全てのように思いがちですが、どちらかといえば、押す力の方が重要になります。
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