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障害のある子どもたちの教育・福祉
私たちの石川県では
 石川県では、平成14年3月に新しくつくった「いしかわ障害者プラン2002」に基づき、障害のある人もない人も共に生き、障害のある人の自立と社会参加の促進を目指して、教育・雇用・福祉・保健・医療などの幅広い分野で取り組みを進めています。
 
私たちの目指すもの
「ノーマライゼーション」 ・・・ 障害のある人もない人も、共に生き、活動すること
「リハビリテーション」 ・・・ 障害のある人が持っている能力をできるだけ発揮できるようにすること
 
障害のある子どもに関する主な活動
親子療育キャンプ事業
 知的障害児(者)とその保護者が宿泊をして、親子間のふれあい、保護者間の交流を深めることを目的に各地域で行っています。
 
知的障害児校外活動支援事業
 養護学校に通う知的障害児の放課後の安全の確保や健やかな成長をはかることを目的として知的障害児放課後児童クラブをおこなっています。
(平成14年度:2市町)
 
知的障害児夏休みサポートモデル事業
 養護学校が夏休みの間、日中に保護者がいない場合の知的障害児の安全と健やかな成長をはかることを目的として、夏休みの間だけ行っています。
(平成14年度:2市町)
 
在宅障害者療育相談事業
 地域で生活する障害児(者)の生活を支えるため、石川県内の6か所(平成14年度)において地域で指導・相談が受けることができます。
6か所・・・小松療育園、幸徳園、石川療養センター、はぎの郷、今浜苑、精育園
 
―思いやりと助け合いの心を育むために―
 障害のある人と障害のない人と、共に同じように生活していくうえで、最も大切なことは、お互いがお互いのことを理解し、思いやりの心で、同じように生活する気持ちを持つことが大切です。
 障害のある人が暮らしやすい社会であることが、すべての人の生活が心やさしく豊かなものになることを私たちは忘れてはなりません。
 すべての人々から「心のバリア」を取りのぞき、ノーマライゼーションを進めるには、障害のある人を正しく理解する教育の充実、障害のある人と障害のない人のふれあいを進めていくことが大切です。
 
障害のある人の状況
 石川県内で身体障害者手帳を持っている人は41,500人で、県の人口1,000人に対し約35人となっています。
 また、療育手帳(知的障害のある人のための手帳)を持っている人は5,239人で、県の人口1,000人に対し約4人となっています。
(注)県人口1,177,500人 (平成14年4月1日現在)
 
身体障害者手帳所持者(児)数 (平成14年3月31日現在)
 
療育手帳所持者(児)数 (平成14年3月31日現在)
 
障害のある子どもの教育
 障害のある子どもの教育とは、障害のある子ども一人一人の力を十分に育てるために、特別な配慮のもと、障害の状態や発達段階などに応じたきめ細かな指導を行う教育です。
 
1 盲・ろう・養護学校
 県内には、障害のある子どもの学校として、盲学校1校、ろう学校1校、養護学校9校2分校と、全部で11の学校と2つの分校が設置されています。
 障害が重く学校へ通えない子どものために、病院や自宅へ教員が訪問する「訪問教育」も行われています。
 
石川県盲・ろう・養護学校一覧 (平成14年5月1日現在)
障害種別 学校名 郵便番号 所在地 電話番号
視覚障害 県立盲学校 920−0942 金沢市小立野5丁目3−1 076−262−9181
聴覚障害 県立ろう学校 921−8151 金沢市窪6丁目218 076−242−6218
肢体不自由 県立小松瀬領養護学校 923−0183 小松市瀬領町丁138−1 0761−46−1324
県立養護学校 921−8845 石川郡野々市町太平寺4−164 076−248−0661
県立平和町養護学校 921−8105 金沢市平和町1丁目2−28 076−242−0019
知的障害 県立錦城養護学校 922−0563 加賀市豊町イ120−1 0761−73−3101
県立小松養護学校 923−0153 小松市金平町丁76 0761−41−1215
県立明和養護学校 921−8834 石川郡野々市町中林4丁目70 076−246−1133
明和養護学校松任分校 924−0024 松任市北安田町547 076−276−6899
県立七尾養護学校 926−8545 七尾市下町己部54 0767−57−1244
病弱 県立医王養護学校 920−0171 金沢市岩出町ホ1 076−257−0572
医王養護小松みどり分校 923−0961 小松市向本折町ヘ14−1 0761−24−0103
知的障害 国立金沢大学教育学部附属養護学校 920−0933 金沢市東兼六町2−10 076−263−5551
 
盲・ろう・養護学校在籍者数一覧 (平成14年5月1日現在)
  盲学校 ろう学校 肢体不自由 知的障害 病弱養護
幼稚部   25       25(人)
小学部 6 14 84 129 10 243
中学部 1 8 50 121 18 198
高等部 11 5 42 234 21 312
専攻科 23 11       34
41 63 176 484 49 812
 
2 特殊学級
 特殊学級は、障害の程度が比較的軽い子どものために小学校、中学校におかれている学級です。
 県内で設置されている特殊学級は、知的障害、病弱、難聴、言語障害、情緒障害、肢体不自由の各学級です。石川県では、平成14年度頃より、徐々に特殊学級の数が増えています。
 
特殊学級数一覧 (平成14年5月1日現在)
  知的障害 病弱 難聴 言語障害 情緒障害 肢体不自由 合計
小学校 131 2 2 2 73 29 239(学級)
中学校 46 2 0 1 25 1 75
合計 177 4 2 3 98 30 314
 
3 通級による指導
 小学校、中学校の通常の学級にいる軽度の障害のある子どもが、ほとんどの授業を通常の学級で受けながら、ある決まった時間だけ通級し、障害に応じた特別な指導を受けることができます。このような指導を「通級による指導」といいます。
 言語障害、情緒障害、弱視、難聴などを対象にしています。
 
通級指導教室の児童生徒数一覧 (平成14年5月1日現在)
  視覚障害 聴覚障害 言語障害 情緒障害 合計
小学校 3 10 208 18 239(人)
中学校   14 7 2 23
合計 3 24 215 20 262
 
4 教育相談等
 石川県では、特殊学級への支援として、石川県教育センターや盲・ろう・養護学校の教員が、直接学校や教室へ出向いて相談や支援にあたる専門相談員派遣事業という相談制度があり、これまでも数多く活用されています。
 また、石川県教育センターを中心に、盲・ろう・養護学校では、教育相談や体験入学など、年間を通して随時受け付けています。
【相談受付】
 石川県教育センター教育相談課 特別支援教育担当 TEL076−298−1699







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