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2−4 ボランティア・市民活動団体へのシステム説明と登録推進のためのセミナー
 宮城県内のNPO・市民活動団体・ボランティア団体に対し、サポート資源提供システムの試験運用開始について告知し、システムの活用を呼びかけ、登録を促進することを目的に、2回のセミナーを開催した(2001年7月、9月)。
 
 両セミナーとも、
(1) お招きしたゲストからのお話、
(2) NPOを支援する仕組みの重要性についての解説、
(3) サポート資源提供システムについて、開発の経緯やシステムの活用法についての紹介
という3つの内容で行った。(両回とも、仙台市市民活動サポートセンター セミナーホール(宮城県仙台市青葉区本町2−8−15)にて開催)
 
 
 7月20日に開催した第1回のセミナー「NPOと企業の“新しい”関係づくりに向けて」では、サポート資源提供システムの開発、特に(社)宮城県情報サービス産業協会(MISA)との連携による中古パソコン提供事業の開発にご協力をいただいた、イートス(株)代表取締役の増子良一氏にお越しいただいて、自社の社会貢献へのスタンスや、MISAでの中古パソコン提供事業(PC Bridge)への取り組みについてご紹介いただいた。
 
 
 当日は、NPO関係者を中心に、40名の参加があった。参加者のアンケートからは、企業が積極的にNPO支援に取り組んでいることへの驚きや期待・感謝の言葉とともに、サポート資源提供システムの今後の展開についての期待の声も多く聞かれた。
 
 
 続く第2回セミナーは、「NPO・市民活動団体のための 資金調達の“コツ”」と題して、9月22日に開催した。
 ゲストとして、『粋でおしゃれなお金の集めかた・使いかた』の著者であり、NPOを支える社会制度や、NPOの資金調達について造詣の深い松岡温彦氏をお招きし、
・NPOの社会的意義
・企業や市民がNPOに投資をする意義
・NPOと行政の関係
・NPOを支える法制度・税制度
・NPOの活動を支えるシステムの必要性
・NPOの資金調達を支える団体の情報公開
など幅広いテーマについて、松岡氏の経験に基づいたお話をいただいた。
 
 
 さらに当日は、(株)一ノ蔵代表取締役社長の浅見紀夫氏、宮城労働金庫企画部の北尚登氏にもお越しいただき、お話を伺った。
 
 
 
 浅見氏からは、地域に根ざした酒造会社としての長年の地元での取り組みや、環境に配慮した米を原料に使用した酒造りの取り組みにおけるNPOとの連携、といった事例についてお話をいただいた。
 北氏からは、宮城労働金庫としての社会貢献へのスタンス、9月に募集を開始した助成金、さらに、口座振替を活用したNPOへの寄付促進のための仕組み「NPO寄付システム」などについてご紹介をいただいた。
 
 この2回のセミナーを通じて、当センターで連絡先を把握している宮城県内のNPO・市民活動団体・ボランティア団体(約1,300団体)全体に対して、セミナーの案内と併せて、サポート資源提供システムについての情報提供を行うことができた。この大規模な情報提供により、その後のサポート資源提供システムの試験運用が大きく促進されることとなった。







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