各診療科の紹介
<内科>
消化器内科
消化器内科では、常に患者のQOL(quality of life)を考慮し、状況に応じて検査法・治療法を選択しています。下記のような先進的な治療も行っていますが、技術に走りすぎることなく、患者に優しい医療をモットーに日夜励んでいます。
・検査内容
・上部消化管(食道、胃、十二指腸)
・上部消化管内視鏡
・ポリープ切除術、粘膜切除術(EMR)
・食道静脈瘤結紮術(EVL)・硬化術(EIS)
・内視鏡的止血術
・内視鏡的胃瘻造設術(PEG)
・狭窄拡張術(ブジー、バルーン、ステント)
・下部消化管、
・下部消化管内視鏡
・ポリープ切除術、粘膜切除術(EMR)
・内視鏡的止血術
・肝臓
・肝生検
・超音波下エタノール注入術(PEIT)
・経皮経肝肝動脈塞栓術(TAE)
・胆膵
・内視鏡的逆行性膵・胆管造影(ERCP)
・内視鏡的乳頭切開術(EST)
・経乳頭的胆管結石治療
・内視鏡的胆道ドレナージ術(ENBD、ERBD、メタリックステント挿入術)
呼吸器内科
呼吸器内科では、いわゆる風邪から肺炎、喘息、慢性呼吸不全、在宅酸素療法の導入・管理、胸部レントゲンでの異常陰影の精査などに対応しております。近年増加している肺癌に対しては外科との協力のもとに気管支鏡、胸腔鏡を用いた早期診断、治療に努めています。”最近咳が続く””息切れがする””煙草を吸っているけど心配”など、お気軽にご相談ください。
循環器内科
循環器内科では虚血性心疾患を中心に冠動脈造影(CAG)、冠動脈形成術(PTCA)、冠動脈内ステント留置、ペースメーカー植え込み等を積極的に行っており、急性心筋梗塞(AMI)に対しては随時入院受け入れます。高齢者に対しても橈骨動脈アプローチ等により可能な限り対応しております。
非侵襲的検査として心エコー、経食道エコー、トレッドミル負荷心電図、ホルター心電図等を行っております。
<外科>
呼吸器外科
近年、急速に発達してきた胸腔鏡を用いた手術は、患者のQOL(quality of life)を尊重する風潮と相まってめざましく普及してきています。当科でも胸腔鏡を用い、自然気胸、早期肺癌、手掌多汗症、縦隔腫瘍等の手術を行っております。
消化器外科
消化器外科が扱うのは、食道から胃・十二指腸、小腸・結腸・直腸・肛門までの消化管と、肝臓、胆嚢、膵臓等の消化に関係のある臓器の疾患です。
良性疾患では、内視鏡や腹腔鏡による術式の選択により、開腹手術と同等以上の結果を、体への侵襲少なく得られるようになりました(内視鏡下止血術、内視鏡下総胆管結石切石術、腹腔鏡下胆嚢・憩室・脾臓摘出術等)。
食道、胃、十二指腸、大腸の良悪境界領域から早期癌症例に対しては可能な限り内視鏡的に切除し(内視鏡下粘膜切除術等)、切除標本の詳細な検討により治療方針を決定しますが、当院では人間ドックが充実しており、早期発見により開腹することなく内視鏡だけで根治しえた癌症例も増加してきています。
進行癌に対する手術療法も、高齢者人口比率の増加に伴い最近では90才以上症例も増加してきており、根治性と機能温存を兼ねあわせた過不足の無い手術を目指すとともに、きめ細やかな術後管理により合併症のないよう細心の注意を払っています。
乳腺外科
当科では乳癌に対しては術前、臨床症状及び画像により厳密にステージを決め、それに応じて必要かつ十分な治療方法を選択しております。
例えば早期癌においては症例に応じて、術後放射線療法を併用のもと乳房温存術式を行っております。リンパ節転移が進んだ症例に対しても、胸骨傍リンパ節のような拡大郭清を含めた十分なリンパ節郭清を行っています。術後は、病理による最終ステージとホルモンレセプターの有無によって適切な補助療法を選択しています。また腫瘍が巨大、または局所再発のような切除困難と思われる症例に対しても積極的に切除を行い、形成外科的手技を応用した筋皮弁による胸壁再建を行い良好な結果を得ております。
<整形外科>
高齢化社会に伴って高齢者の手術が増えています。その一方で、歳だから歩きにくくなっても仕方がないとあきらめている方も多くなっています。当科では、日常生活の活動性の低下の原因を正確に診断し、その人に適した診断を行っています。注射で長年の痛みが軽減し、以前の元気な頃の生活に戻る場合もあります。またどうしても手術をしなければならないこともありますが、この際は可能な限り痛みのない楽な手術方法と早期のリハビリテーションを心がけています。膝の人工関節では、十年前は60〜70歳代が多く行われていましたが、最近では70〜80歳代まで広く行われています。
脊椎(背骨)に原因があり手の動きが悪くなったり歩きにくくなるときもあります。この場合、より正確な診断を必要とします。当院では最新のMRI検査を行い迅速に診断できます。
もちろん高齢者のみならず、スポーツ選手や働き盛りの方、身体に障害のある方、慢性的な腰や膝の痛みや肩こりなどの治療に通う方まで、その人の生活スタイルに合った治療を行っています。また骨密度の計測機を設置し、最近よく耳にする骨粗鬆症の診断・治療に役立てています。
専門分野: |
スポーツ外傷(膝半月板、靱帯再建) |
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関節外科(関節鏡視下手術、人工関節手術など) |
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※関節鏡視下手術では当日帰宅できる外来手術もよく行っている。 |
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脊椎外科(椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症など) |
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慢性関節リウマチ |
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骨折・その他外傷全般 |
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骨粗鬆症 |
<放射線科>
当リハビリテーション科では、医師の指示のもと、皆さんにできるだけ早期に理学療法を開始し、自宅、職場、スポーツ活動に1日も早く復帰ができる様にお手伝いさせていただきます。
外来では、五十肩、変形性関節症、腰痛症、スポーツ障害など、入院では整形外科の手術後、パーキンソン病や脳卒中、長期の安静のために日常生活に支障をきたした方々にと幅広く対応しています。
高齢化社会を迎えて、「いつまでも元気で長生きを」と皆さんが望んでおられ、運動に関する関心もますます高まっています。運動は1人よりも同じ目標を持った仲間がいた方が楽しいです。困ったこと、わからないことは、私たち理学療法士に聞いてください。
また、退院前の住宅改造や介護に関する悩み、自宅でできる体操などのご相談にも訪問看護婦と連携しながら積極的に取り組んでいます。
整形外科におけるスポーツ外来からのスポーツ障害に対するアスレチックリハビリテーションにも対応ができるように、知識と技術の向上に努めています。
楽しく運動が行えるようにと心がけ、いつも陽気で気さくに(時には厳しい)スタッフが「もっと、もっと生活に近いリハビリテーションを」「もっと早期にスポーツ復帰を」をモットーに皆さんのお手伝いをさせています。
見学は自由です。関心がおありの方は新館2階リハビリテーション室へ気軽にお立ち寄りください。
また、運動の指導だけでなく日常生活上の注意点や病気に関する説明し、訪問看護婦と連携し、退院前の住宅改造や介護方法などの御相談、自宅での体操の指導なども行っています。スポーツ外来からの依頼で、スポーツ障害にアスレチックリハビリテーションにも積極的にお手伝いさせていただいています。病院のリハビリテーション室だけの運動がリハビリテーションではありません。病棟で、家庭で、学校で、行うことができる運動療法の指導を行っています。
<放射線科>
1名の放射線科専門医が常勤で診療にあたっております。一般外来はしておりませんが、病診連携をすすめるために他医療機関からの検査依頼を受けております。CT、MRIなどの検査の施行と読影を行っております。主治医の先生方には電話あるいはファックスにて予約していただくようにお願いしております。
<健康管理センター>
六甲病院健康管理センターは、病院とは道路を隔てた人間ドック・健康診断専用の建物で、畳スペースもあるゆったりとした空間で健康チェックを受けて頂け、年間約3500名の方に御利用頂いております。
当センターの特色は当日午前11時までにほとんどの検査結果を揃え、医師と1対1の診察面談で検査結果の問題点を話し合い、次のステップに迅速に対応できるところにあります。
*精密検査が必要な場合、胸部CT撮影、心臓超音波検査など当日施行可能な検査は当日中にお受け頂け、受診回数の無駄を省きます。
*必要な血液検査は当日追加し、追加データも含めて総合的に判定します。
*胸部写真で異常が見つかった場合、当日中に前回の写真と比較検討します。
*ただちに治療が必要な疾患が見つかった場合、ドック診察時にお薬を処方します。
また当健康管理センターのもうひとつの特色として最近増加している大腸癌に対応すべく、大腸内視鏡検査を含んだ一泊コースがあり、年間約800例の大腸内視鏡検査を施行しております。
当センターを皆様の健康管理にお役立て頂ける様、スタッフ一同、「より御満足頂ける検診」をめざして努力いたしております。
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