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特定医療法人 神戸健康共和会
東神戸病院
概要 開設:1954年
開設者:特定医療法人 神戸健康共和会
院長:郷地 秀夫
外来患者数:1日平均550名
病床数:168床 (一般100・療養型47・緩和ケア21) ※室料差額病床なし
職員数:270名
診療科目:内科、小児科、外科、整形外科、リハビリテーション科、産業医学科、放射線科、皮膚科、大腸肛門科、心療内科、ホスピス
主な検査項日:ヘリカルCT、MRI、腹部エコー、上部消化管内視鏡、腹部血管造影、精密肺機能検査、気管支鏡、心エコー、トレッドミル、など
その他 関連診療所:4ヶ所
関連訪問看護ステーション:4ヶ所
共同組織:東神戸医療互助組合 加入世帯数22,602世帯
 
〔病院紹介〕
◎当院は、全日本民主医療機関連合会(民医連)に加盟し、「いつでも、だれでも、どこでも」安心してよい医療が受けられるように運動をすすめています。
◎当院は、高い専門性を発揮するというだけでなく、病院としていかに”総合的”な医療を提供できるかを重視しています。単に臓器別の専門性を発揮するだけでなく、病院全体として患者さん・地域に『包括的な医療』を提供したいと考え、救急医療・急性期/慢性期医療・リハビリテーション・終末期医療に取り組んでいます。
◎1995年1月17日の阪神淡路大震災時には、全日本民医連の仲間の支援を受けながら、精力的に地域医療を展開しました。地域になくてはならない病院として人々の信頼と期待を受けています。
◎2000年4月より「差額をとらない緩和ケア病棟」を新設しました。訪問看護ステーション、ヘルパー事業、療養型病棟など高齢者にやさしい医療と福祉のネットワークづくりをめざして、地域の患者さんと共に進める医療に取り組んでいます。
 
〔ホスピス(緩和ケア)〕
最後まで自分らしく、人として尊厳を守られて生きたい・・・。
―私たちは精いっぱいサポートします。
 ホスピス(緩和ケア病棟)は、がんなどの終末期で、なおることが難しくなった患者さんに全人的なケアを提供します。身体的な苦痛をやわらげるだけでなく、精神的な不安を軽減し、社会的問題の解決のお手伝いもします。そして、私たちはご家族のお力にもなりたいと思っています。
 
ホスピスに入院するためには、本人が病名や病状を知っている必要はありますか。
 必ずしも必要ではありません。しかし、真実を告げたほうが患者さんもご家族も信頼が深まり、大切な時間を有意義に過ごせることが多いものです。患者さんが望まれる時はお伝えし、皆でささえていくことが、大切であると私たちは考えています。
できるだけ自宅で過ごしたいと思うのですが・・・。
 症状が落ち着けば、退院も可能です。住み慣れた自宅での療養が一番です。主治医の先生と連携をとりながら、訪問看護で応援します。
面会時間など、規則はどのようになっていますか。
 面会時間に制限はありません。患者さんの負担にならないよう、また他の患者さんのご迷惑にならないようご配慮ください。できるだけ規則をなくして患者さんのペースで生活していただけるようにしたいと思っています。
ホスピス病棟は一般の病棟とどう違いますか。
 明るく、広く、静かで、ぬくもりのある療養環境となるように工夫されています。個室が多く中庭、談話室、家族室、ファミリーキッチン、応接室などがあります。看護師は一般病棟より多く配属して、医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士、調理師、医療ソーシャルワーカー、ボランティアなどと一緒に患者さんとご家族のケアにあたります。
ホスピスでは何も治療しないのですか。
 副作用の強い、苦痛を増すような治療はしません。しかし、患者さんと相談しながら、苦痛をやわらげる治療は充分に行っていきます。
ホスピスの入院費用はどのようになっていますか。
 緩和ケア病棟と承認されたホスピスでは、健康保険が適用されます。当院では個室であっても室料差額はいただきません。
ホスピスってキリスト教のイメージがあるのですが・・・。
 患者さんの信仰は自由です。当院でもその方の信条を尊重していきます。
 
緩和病棟案内
病室(洋) 個室11室と4人が2室。電動ベッド、テレビ、冷蔵庫、ロッカー、洗面所はもちろん、個室にはソファ、温暖洗浄トイレなどを設置しています。
病室(和) 個室2室。ご希望があれば、畳にお布団でおやすみいただけます。設備は洋室とほほ同じ。
中庭 談話室につづく中庭は光と緑のスペース。段差がないので車椅子もらくらく出られて青空が望めます。
作業療法 リハビリは体力や身体機能の維持・改善だけでなく、痛みの緩和や生きがいづくりにも役立ちます。
屋上庭園 ホスピス専用の洗濯室と干し場もあります。
 
国家公務員共済組合連合会
六甲病院
 国家公務員共済組合連合会 六甲病院は六甲山麓の海が見える高台にあり、昭和27年に神戸市生田区より現在地に移転し、国家公務員共済組合員はもちろんのこと地域住民の要望や信頼にこたえるべく最新医療機器の導入や改善に努めてまいりました。少子高齢化時代の到来により今後ますます高齢患者さんの増加が予想されます。そして疾病も急性期疾患から慢性期疾患への移行が予測され、入院施設も急性期病床、慢性期病床の区分が行われようとしています。いずれにしましても、当六甲病院は急性期疾患に主力をおき、一部慢性期疾患も視野にいれた医療施設を目指していきたいと考えております。幸い勤務する医師も意欲のある、能力、技量を備えた人達で、必ずや受診者の皆様の信頼を得るものと確信しております。他の職員にも日頃から接遇について、温かい、優しい、易しい病院を目指すように指導しております。当院には一般診療科以外に健康管理センター〔人間ドック〕、緩和ケア病棟も併設しておりますので、病気以外の健康相談や悩み事等につきましても、遠慮無くご相談いただきたいと存じます。六甲病院をよく知って頂き、ご利用頂くようご案内申し上げます。
院長 笹田 明徳
 
国家公務共済合連合 六甲病院の基本理念
『患者さんに優しく、易しい病院』をモットーに
1、地域住民、公務員及びその家族に良質な医療、保健、福祉のサービスを提供し、信頼される地域中核病院を日指す。
2、医療人としての自覚をもち、働き甲斐、生き甲斐のある職場環境をつくる。
3、日常性に埋没することなく、目的意識を持ち、日々自己の研鑽に努める。
 
緩和ケア病棟のご案内
<緩和ケア(ホスピスケア)とは>
 治癒をめざした積極的な治療が有効でなくなった患者さんやご家族の生活の質の向上の為に、様々な専門家が協力して作ったティームによって行われるケアを意味します。肉体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛、不安、孤独等を軽減し、患者さんやご家族と共に、「生命の意義」を考えつつ、最期まで人間らしく、尊厳をもって生きぬくことが出来るように援助します。
 六甲病院緩和ケア病棟は1994年12月、全国で16番目に認可を受けた院内病棟型の緩和ケア病棟です。総合病院内という利点を生かし、各科の協力を得て、それぞれの患者さんにとって最も良いと思われる治療を、ご本人及びご家族と相談しながら進めています。
 
<病棟環境>
 生活環境としては、患者さんのブライバシーを尊重し、病室は全て個室であり、面会は24時間可能です。神戸の山の手の利点を生かした景色の素晴らしい談話室や家族室、台所もあり、ご家族との充実した一時を過ごして頂けるよう配慮しています。
 
<スタッフ>
 病床21に対して、専任医師2名、非常勤精神科医1名、看護婦17名、チャプレン1名、事務員1名、ボランティア40名がお世話をしています。
 
<入院対象となる方>
 医師が、治癒を望めないと判断した悪性腫瘍またはエイズの患者さんで、肉体的または精神的苦痛があり、ホスピスケアを望む方であればどなたでも入院できます。
 
<入院を希望される場合>
 お電話で面談日を予約の上、患者さんご本人、もしくは病状をよく把握されている方に来院して頂き、担当医師がお話を伺います。
予約・相談窓口;六甲病院緩和ケア病棟直通電話
受けつけ時間;平日午前9時−午後5時
 
<入院費用について>
 一般病棟と同様に各種健康保険が適用されます。六甲病院は「緩和ケア病棟」の認可を受けているため、病状に関わらず負担は定額です。21床全て個室ですが、この内10床は室料差額が必要です。
 
<イベント>
 緩和ケア病棟では、様々なイベントが開催されています。春にはお花見、夏には花火大会、冬にはクリスマス会など、季節感を感じられるもの。また、月に一度病棟内のリビングルームで、音楽会が開かれます。(1997年にはべルリンフィルハーモニーの方々がボランティアで来て下さいました。)







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