日本財団 図書館


NOLA
ノラ
 
代表者名●佐藤 透[サトウ トオル]
所在地●〒639−3322 奈良県吉野郡吉野町殿川1441−2
電話番号●07463−5−7656 FAX番号●07463−5−7656
URL●http://www.nola1.com E−mail●info@nola1.com
 
自然の豊かさと厳しさを体感する「現代の若衆宿」
●報告―小川 隆司[トトロ学園代表]
 
 奈良県南部の山間、吉野郡吉野町殿川。春は桜、秋は紅葉、冬には北海道顔負けのパウダースノーが降り積もる自然豊かな立地にNOLAは所在する。最寄り駅(近鉄・大和上市駅)からバスで30分、バス停から更に4km、一番近いコンビニまで8kmあるという。NOLAでは、この地で「不便であること」の利点と共に、大自然の豊かさや恵みと厳しさ双方の面を余すことなく体験できる。ここで生活することで今まで何の苦労もなく手に入った物を我慢すること、大切に扱うことが身に付くのだろう。
 基本的な生活習慣は共同生活を送るうちに改善されていく。朝起きて日中体を動かし、夜になれば寝る。何も難しいことではない。作業組から学校組・バイト組とそれぞれの自立を目指して寮生達は成長する。自分も他人も幸せになるために今何をすべきか考え、寮生同士やスタッフとの関わり合いを通じて人間関係を構築する術を身につけるのだ。
 
NOLA外観・・・広い敷地内に、山村の旧農家を利用した共同生活棟(母屋)とプレハブの宿泊棟があります。
 
ビーチボールサークル・・・週1回町の体育館を借り行う。寮生やスタッフ、地域の方も混じり爽やかな汗をかきます。
 
居間兼食堂(母屋)・・・食事をしたり、朝夕のミーティングもここで行います。自由時間は自然と寮生たちが集ります。
 
 人里離れた山深い集落の中で生活することで、ある意味隔離された状態にならないか、今後の課題として外部との関わり方があげられるのではないかと想像していたが、そんな心配も無用の物であった。地元の商工会青年部が主催し、毎週土曜に開催される「上市レトロ市場」への出店をはじめ、町(地域コミュニティ)にとけ込み、寮生の仕事先やバイト先等活動の場への働きかけを積極的に行うことで、地域集落一体となって寮生の成長に関わっているという印象を受けた。[調査日―2002.04]







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION