日本財団 図書館


◆スタッフに訊く・・・1
梶原 純一さん
●36歳 男性 正規スタッフ 勤続年数8年
●施設と関わるようになった理由
 以前いたフリースペースとの関係で生野学園に来ました。
●施設について
 すごく恵まれた環境だと思います。
●在籍生の変化に気づくとき
 言いたいことをちゃんと言ってくるようになったときですね。
●在籍生との関わりで注意している点
 自分のだらしなさ、いい加減さを出さないこと。
●ここで働いて喜びを感じるとき
 子供たちから無理難題を言われるときです(笑)。
●辛いと感じるとき
 朝早く起きることですかね。
●施設での自分のポジション(役割)
 フリー。
●施設の今後について
 このままでいいのか分からない。
●代表・その他のスタッフについて
 もっと良い意味で悪さをしてほしいですね。
 
◆スタッフに訊く・・・2
椿野 浩二さん
●50歳 男性 非常勤スタッフ 勤続年数10年
 
●施設と関わるようになった理由
 美術スタッフとして誘われ、今は週に2日勤務しています。本業は地元で画家をやっています。
●施設について
 好きな時間に好きなことを若いうちから自由にできることは非常に良いことだと思います。自己表現をできる場所だと思います。ただ自己表現方法を身に付けるまでは時間はかかりりますが。
●在籍生の変化に気づくとき
 笑顔が出たときですね。
●在籍生との関わりで注意している点
 ほとんどないです。自然体でいます。
●ここで働いて喜びを感じるとき
 卒業生から何かあるときに連絡を受けると嬉しいです。
●辛いと感じるとき
 ありません。
●施設での自分のポジション(役割)
 子供たちも自分自身もリラックスできる状態を作ることですかね。
●施設の今後について
 こういった場所がなくなった方がいいとも思えるし、あった方がいいとも思えます。
●代表・その他のスタッフについて
 もっと頑固になってほしいですね。
 
◆スタッフに訊く・・・3
宮崎 明子さん
●22歳 女性 正規スタッフ 勤続年数2ヶ月
 
●施設と関わるようになった理由
 私学協会の公募でここへ来ました。以前から生野学園のことは知っていたのですが、何となく面白そうだなと思い働くことを決めました。
●施設について
 生徒、スタッフ共に様々な人間が集まっているなと思いました。
●在籍生の変化に気づくとき
 ある子が周りの生徒やスタッフの名前を覚えたときですね。それは少し周りを見ることが出来るようになったということですから。
●在籍生との関わりで注意している点
 なるべく素で偽らずに子供たちと関わるようにしています。
●ここで働いて喜びを感じるとき
 生徒の良い変化に出会ったときですね。
●辛いと感じるとき
 まだ分かりません。
●施設の今後について
 一人ひとりが楽しむことのできるような場所になってほしいです。
●代表・その他のスタッフについて
 勤務し始めたばかりなので、よろしくお願いしますという感じです。今度飲みに連れて行ってほしいです(笑)。
 
◆スタッフに訊く・・・4
北浦 雅子さん
●30歳 女性 正規スタッフ 勤続年数8年
 
●施設と関わるようになった理由
 公募を見て、面白そうでやりがいがある学校だと思いました。また、従兄弟に不登校の子がいて関心があったということもあります。
●施設について
 人間関係の濃い所ですね。3年という時間を経てぶつかったりしながらも人間的な成長があります。特に寮生活というのは非常に大きいと思います。
●在籍生の変化に気づくとき
 3年生になったときに、その子が1年生だった頃を振り返ると、人の前で話ができたり、自分なりの居場所を見つけていたりとか変化の大きさに驚きます。もちろん行事や会議のような日常でも変化を実感しますが。
●在籍生との関わりで注意している点
 ちょっとしたことで気まずくなったりする。そんなときは自分に問い返すことです。気持ちを話さないように心がけています。
●ここで働いて喜びを感じるとき
 生徒の成長がみられたり、気持ちが伝わったときが嬉しいですね。気持ちを出せなかった子が出せるようになったりするときも嬉しいです。後は卒業式の答辞ですね。
●辛いと感じるとき
 自分の言っていることが上滑りしたり、関係が悪くなっている時期とか、思うほど物事が出来ていないときが辛いですね。
 
★在籍生に訊く・・・1
●16歳 男性 在籍年数2ヶ月
 
●入寮する以前の状態と入寮のきっかけ
 平日の街をいつもブラブラ遊んでいました。中学校の担任が秋くらいに生野学園の存在を教えてくれました。勉強も遅れていたし、受験勉強なしで高校に行けるということで生野学園に入学しました。
●入寮当時の施設の印象
 毎日が修学旅行気分で楽しくてしょうがなかったです。
●現在施設で行っていること(作業・通学・勉強など)
 音楽活動をやっています。ドラム担当です。
●施設で楽しいこと
 家にいるときの暇さと、ここにいるときの暇さは全然違う。友達がたくさんいるから楽しいです。
●施設で辛いこと
 友達に朝強引に起こされることかな(笑)。
●入寮後自分の中で変化したこと
 興味の対象、やりたいことが見つかりました(音楽活動)。
●今の目標
 ドラムが上達することです。
●将来について
 バンドを組んでライブハウスで活動したいです。
●現在の施設の印象
 週末帰宅をなしにして、週末も学園に残りたい。全体的に甘いかな(笑)。
●他の在籍生との関係
 うまくやっているのではないかなと自分では思います。
●親との関係
 まあまあです。勉強しろっていつも言うことがちょっとうっとうしい。
●代表・スタッフの方との関係
 微妙。安い給料で僕達にいびられてがんばっています(笑)。
 
★在籍生に訊く・・・2
●16歳 男性 在籍年数1年2ヶ月
 
●入寮する以前の状態と入寮のきっかけ
 昼夜逆転した生活で遊んでいました。そうしたら親がどこかで生野学園のことを聞いてきて、それからテレビで知りました。受験の時期になって、最終的にここぐらいしかなかったんです。
●入寮当時の施設の印象
 先輩の見た目が怖かったので、話ができるようになるまで時間が結構かかりました。
●現在施設で行っていること(作業・通学・勉強など)
 今は友達にドラムを習っています。
●施設で楽しいこと
 友達といると楽しいです。毎日が修学旅行気分です。
●施設で辛いこと
 ケンカしたとき、もめたとき、夜眠れないとき。
●入寮後自分の中で変化したこと
 少しは人間を信じることができるようになりました。
●今の目標
 卒業するまでにやりたいことを見つけたいです。何も見つからないまま卒業するのは嫌なので。
●将来について
 将来の夢が今なくて困っています。
●現在の施設の印象
 スタッフの方はすごくやさしい。ちょっと甘いかな(笑)。
●他の在籍生との関係
 概ね良好だと思います。
●親との関係
 親にお金をかけさせてしまい悪いなあって思う。
●代表・スタッフの方との関係
 変わっている人が多いです。特徴的な人、個性的な人がいっぱいいる。
 
★在籍生に訊く・・・3
●17歳 男性 在籍年数2ヶ月
 
●入寮する以前の状態と入寮のきっかけ
 中学校2年で登校拒否になりました。その後田舎で2年間過ごし帰宅しました。それから体調が悪くなってカウンセリングに2年間通いました。昨年生野学園のことを知って入学しました。年下の従兄弟に「何で学校行ってないのか」と聞かれたのが辛く、入学を決意しました。
●入寮当時の施設の印象
規律がないです。優しくて温かい先輩の対応がうれしかった。特にクラブの先輩がいい。
●現在施設で行っていること(作業・通学・勉強など)
 バスケ、サッカー、野球、らりろー会などたくさんの部活に参加しています。天気予報に以前から興味があったので理科の授業には必ず参加しています。
●施設で楽しいこと
 麻雀。食堂で一人で食べていたときに誘われてすごく嬉しかった。
●施設で辛いこと
 友達を作るためには少しは周囲に合わせなくてはならないことかな。
●入寮後自分の中で変化したこと
 親のありがたさを寮生活の中で感じます。特にお母さんの料理。
●今の目標
 4年間のひきこもり生活時に会うことが出来なかった友達に会えるようになった。そこで学力レベルでは叶わないと思ったので体を鍛えて自分の特徴を出したいです。
●将来について
 生涯のパートナーを見つけたい(笑)。
●現在の施設の印象
 みんなが優しいところ。ええところやなーここは。
●他の在籍生との関係
 上級生とも同年代ともうまくいっていると思います。親友と呼べる友達はまだ見つかっていません。
●親との関係
 ありがたみがすごいわかってきたら、関係もうまくいくようになりました。
●代表・スタッフの方との関係
 相談にものってくれるし、とても話しやすいスタッフばかりです。体験入学のときにお世話になったスタッフとか、筋トレに付き合ってくれるスタッフとは特に仲がいいです。
 
▼団体詳細
団体名称●学校法人生野学園(イクノガクエン)
代表者名●宇都宮誠(ウツノミヤマコト)
所在地●〒679−3331 兵庫県朝来郡生野町栃原字西桝渕28−2(アサゴグンイクノチョウトチハラアザニシマスブチ)
電話番号●079−679−3451 FAX●079−679−2894
URL●http://www2.jcss.ne.jp/~ikuno-hs/ E−MAIL●ikuno-hs@mxa.nkansai.ne.jp
設立年度●1989年 在籍生平均在籍年数●中学校3年間・高校3年間
入寮生数●男・・・69人 女・・・28人(平均年齢・・・17歳) 入寮定員●男・・・―人 女・・・―人
通所生数●男・・・―人 女・・・―人(平均年齢・・・―歳) 通所定員●男・・・― 女・・・―
年齢制限●無し 性別制限●無し 相談業務●有り 家庭訪問●有り
親の会●有り 会報発行●有り(年2回)
特記事項●中学校は2002年度開校。/[入寮生数]高等学校・・・1年生男子24名女子10名・2年生男子22名女子11名・3年生男子23名女子7名。中学校・・・1年生男子1名女子2名・2年生男子1名女子0名・3年生男子4名女子0名。/[定員]高校が99人、中学が60人。/中学校は編転入有り 高校は転入制度はなく1年生からとなる。/特に年齢制限は設けていない。/相談業務には個人、団体見学、相談など柔軟に対応している。また外部相談機関として京口カウンセリングセンター、森下診療所などがある。/2ヶ月に1度定例の1泊2日の親の会とは別に各学年、地域別(スタッフを含む)、学年父母別の集まりも自主的に行われている。生野高星親の会OB会、各期OB会もある。/在校生は週末原則として帰宅することになっている。
スタッフ状況●日中・・・スタッフ、教科スタッフ・男性11名女性6名、教科外スタッフ男性4名女性5名、非常勤スタッフ男性5名女性4名。中学生徒数増加にともないスタッフ増員予定。その他臨床心理士が5名在籍。夜間・・・高校男子寮スタッフ2名常駐、高校女子寮スタッフ1名常駐、中学男子寮スタッフ1名常駐、中学女子寮スタッフ1名常駐。
スタッフ●正規・・・男20人・女15人/ボランティア・・・男―人・女―人/その他・・・男―人・女―人
 
▼通所費・入寮費
授業料等●[入学時にかかる費用]入学金・・・350,000円・施設設備費・・・650,000円/合計1,000,000円
[1ヶ月にかかる費用]授業料・・・45,000円・食費・・・35、000円・寮管理費・・・20,000円/合計100,000円
上記以外に12月〜3月には暖房代5,000円(月額)がかかります。
 また、修学旅行等のための生徒積立金9,000円(月額)、親の会会費1.000円(月額)を集めています。
 なお、上記の金額は年間の経費を月割りしたものですので、夏休みなど長期休暇のある月も同額になります。
※体験入寮費は2泊3日、35,000円。
 
▼生活
日課スケジュール●[午前]8:00・・・朝食(10:00までならいつでもOK)/9:00・・・授業・クラブ活動など[午後]12:00・・・昼食(2:00までならいつでもOK)/1:00・・・授業・クラブ活動など/5:30・・・タ食(7:30までならいつでもOK)/10:00・・・帰寮門限/0:00・・・消灯。
週末・休日●原則として金曜日の午後には帰宅し、日曜日の夕方に学校へ戻る。そのため土曜日の朝食から日曜日の昼までは基本的に食事はない。
食事●生徒達には食事と水が美味しいと評判。食堂のスタッフとのコミュニケーションも挨拶、お礼などしっかりしている。食事はセルフサービスで皿は自分で洗い場に返却する。食堂にはテレビなども設置されくつろげる雰囲気がある。大きなキッチンは非常に清潔で食中毒等の事故に大変気を配っていることがうかがえる。各食事時間も2時間の幅があり各自のぺースにあわせて柔軟な時間制限が設けられている。
清掃●部屋は相部屋で、各自の責任で清掃を行う。共同使用場所は当番制となっている。週1回学園全体を全員で掃除する時間を設けている。
年間スケジュール●1月・・・1、2年生スキー旅行(ハチ高原)・学年会・グループ別懇談・懇親会(親の会)/2月・・・卒業制作展・卒業ライブ(生野町民会館)・親の会/3月・・・3年生を送る会・卒業式・記念パーティー/4月・・・入学式・新入生歓迎パーティー・新入生歓迎ライブ/5月・・・バーベキュー・オリエンテーリング(栃原)・森下理事長講演学年会・地区別懇談会・懇親会(親の会)/6月・・・3年生修学旅行(北海道)・1年生バス旅行(大阪海遊館)・2年生バス旅行(淡路花博)/7月・・・生野ストック2000(夏祭り&バンドライブ)・宇都宮学園長などの講演学年会・懇親会(親の会)/9月・・・3年生バス旅行(エキスポランド)・森下理事長などの講演・卒業生の言い分・学年会・懇親会(親の会)/10月・・・体育祭(保護者参加)/11月・・・校内祭・学園祭・後夜祭(保護者参加)・歩こう会黒川温泉(往復52キロ)/12月・・・バス旅行(倉敷チボリ公園)・クリスマス会・忘年会(ハイランドビラ姫路・親の会)。
※毎年の年間イベントは生徒たちの発案で決まる。自分たちで話し合い、実行するイべントなので出席率も非常に良い。学校イベントは生徒の自主性に任されている。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION