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美麻遊学塾
ミアサユウガクジュク
 
代表者名●吉田比登志[ヨシダヒトシ]
所在地●〒399−9101 長野県北安曇郡美麻村二重
電話番号●0261−29−2625 FAX番号●0261−29−2624
URL●無し E−mail●u−gakusha@mug.biglobe.ne.jp
 
共に暮らし、共に生きるオーガニックコミュニティ
●報告―星野 佳美
[HRリーダー]
 
 新宿から出ている「あずさ」に乗って、信濃大井町まで行き、信濃大井町からバスで20分ほど行った山村―美麻村に遊学舎はある。寺下というバス停で下車し、すぐ右斜め前に、築100年という青い屋根の古い民家があり、そこが遊学舎になっている。現在は先の民家に住みつつ、美麻文化センターの活用(山羊の飼育、味噌作り、地域通貨、その地域通貨の通じる八百屋運営、キャンプなど)をされている。空気の美味しい、自然の豊かな所だ。
 今、遊学舎には代表者の吉田さん、パートナーのせいこさん、そして様々な人との出会いを通して、本当の自分の気持ち、好きな事を探そうとしている寮生、犬が2匹、鶏が2羽、猫6匹が共同生活をしている。皆個性的で気さくだ。
 
自然の緑に囲まれた場所にある美麻遊学舎。この澄んだ空気、静かな環境の中で自給循環型社会を目指して活動している。
 
囲炉裏の灰火はストーブやヒーターでは出せない暖かさを生み出す。ここに集まり話をすることも多い。
 
食事をする台所。食事は自家栽培の野菜や飼っている鳥の卵やヤギの乳、味噌などを使っている。
 
 吉田さんは20数年来、キャンプ(国内、海外からも受け入れ)、農業、環境問題等を通して人の自立や共生を考えている。来春(2003年)からは賛同する仲間と共に(特定のひきこもり状態の人であるとかに限らず、様々な人たちと共に)宿泊場所を作りながら、名前も新たに遊学塾としてスタートし、コミュニティーを作っていく予定である。
 パートナーのせいこさんは、料理に堪能であり、それぞれの季節の旬の物を使い、美味しい自然食を作る。一泊二日の短い滞在であったが、時間があったら是非もう一度訪れたい所だ。訪れた日は季節の変わり目で、とても寒さを感じる日であったが、寮生と裏山に犬の散歩に行ったり、風呂や暖炉に使う薪を割ったり、夜は白馬の温泉に連れていってもらったり、と楽しく過ごした。
 田舎の生活は、都会と違った厳しい面もあるだろうが、自然の恵みは多く、暖炉の火や湯たんぽの温かさを体で感じ、その有難さに自ずと感謝できる生活である。
 遊学舎から帰って、人と共生する、その大切さということの意味を日々考えている今日この頃である。[調査日―2002.11]







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