平成13年7月8日講習【女子対応解説】
講師 三好朋子
資料 「女子対応解説」作成者 三好朋子
HRリーダー2級養成講座 女子対応解説
レポート課題 レジュメの中でテーマを決めて考えをまとめる
香取伸司
女子は男子に比べて「情的つながり」を求める傾向が強い。また、相手を独占することでそのつながりを確信しようとする傾向がある。
この点について自分なりに考えをまとめてみたいと思う。私は子ども達にコミュニケーションの力やしなやかな強さが身につくように野外活動を行っているが、女の子には上記にあること(特に相手を独占しようとすること)が頻繁にあるのでこれは女の子の特性のひとつだとは感じていた。が、これは男の子にも低学年くらい迄は見られるように最近は思っている。
幼ない時期は(子どもとスタッフのような)2者関係で完結しながら少しずつ世界を広げればいいのだと思うが、一定の年齢になったら複数の友達と遊びや何かの時間を共有できなければならないと思う。そこで徐々に社会性が育つのではないだろうか。その体験を充分に積まないと「相手を独占する」関係でないと安心できないようになるのではないか。その原因のひとつには「自信のなさ」があるように思える。失敗したらどうしよう、とか拒否されたらどうしようという不安がとても大きいように感じる。
失敗を何度繰り返してもやり直せるという環境を整え、他人とは意見が必ずしもいつも合う訳ではないこと、そして例え間違えを指摘されたとしてもそれは本人の存在を否定されていることではないということを信頼関係を築いたスタッフが段階を踏んで体験を通して伝えていくことが大事なのだと思う。小さな主張を見落とさない感度の高いアンテナを一人一人に合わせて受容しながら、少しずつ本人の力で乗り越えていけるように段階を設定して最後にはフェイドアウトしていくといった関係が最も望ましいのではないかと思う。
◎三好さんの講演は事例をうまく取り入れていて、非常にわかりやすく、参考になりました。
平成13年HRリーダー2級養成講座
リポート返却に際して
受講生の皆様から提出されたリポートは、実践時にどのように役立つのかという観点から添削させていただきますので、ご了承の上、お読み下さい。尚、添削に関するご意見、ご質問などは、12月2日の終了式に意見交換させていただきます。
香取伸司様
《女子対応解説》リポートについて
(1)在籍生の女子を見る限り、求める情の基本は、母親に対する物です。母親との関係が安定していない状態で、ひきこもり、このままでは駄目だと当センターへ来るので、母親・娘両者の関係は不安定なまま継続します。本来であれば、母親のケアも同時進行することで、娘も一進一退の変化に苦しむこともないでしょうが、残念ながら、母親に対するケアまで行き届かないのが現状です。
平成13年7月8日講習【カウンセリング概論】
講師 尾崎裕
資料「自分を見つめるシート」他 作成者 尾崎裕
山田三千代
カウンセリングの講義の始まりに、宇宙の果ての話をされ、終わりに今夜は又、その果てがどうなっているのか考えると眠れないかも知れないとつぶやかれておられた先生のお人柄にひかれ講義が終わるのが残念でした。もっと色々なお話を聞かせて頂きたかったです。
人の心も又宇宙のようにつかむことが出来ない不思議なものが各々の人の中に広がっているのですね。
人の心とは一体体の中のどこにあるのでしょう。脳?脳は脳と言って心とは言わないし、では心臓?でも感じたり考えたりするのは脳でするし、でもでも辛いことや悲しいことがあると心臓の辺りが痛いし・・・。
私の中に広がっている心の世界も、私自身でさえもとらえきることが出来ません。しかし心というものは目に見えずさわることも出来ないけれど確実にその人の人となりを左右するものとしてどういう人の中にも存在しているもの。
カウンセリングをする上で大切なことは“気配を感じる感覚”を養うことと言われれていました。道の草花と最後は言葉を交わせるようになる。冗談だよとおっしゃっていましたが、多分本当に交せていたのではと思います。心を閉ざしている人、無口な人、心の表現するのがヘタな人でも静かに耳をすまして相手のことを聞こうと待っていると、きっと何かが聞こえてきて、そこから少しずつ心と心の交流がはじまり、あなた一人ぼっちではないんだよということを伝えることが可能になって来るということなのですね。
又、カウンセリングする人には死生観が必要とのこと、私自身もしカウンセリングを受けるなら、現生の価値観を持って話してこられても多分救いにはならない気がします。私は今、不登校の親の会の世話役をしておりますが、人と接する時、私個人のものの判断で人にものを言うことのこわさを感じ、現在は、カソリックの聖書講座に通っています。そこにひろがる深さは、マンダラにも通づるものがあるのではと、まだ入口にたったばかりですが興味深く思っています。
前回、河合先生もオームのマインドコントロールを解く作業に携わったと伺い、レポートに、それを解かれた人の混乱と苦悩はどんなものなのでしょうと書いたのですが、先生の人の心はいじれない、いじったらこわれるというお言葉、大変納得しました。でも、やはり、オームの子供達はもうオームへは帰れず、彼らからすればネガの世界で生きていかねばならない時、どうなるのでしょう。
逆転移感情という言葉ははじめて聞きましたが、これを処理する方法を持つことが大切というお話も重要なことと思いました。上述の様に親の会の世話人をしておりますが、親の会で親同士が悩みを話し合い心落ち着けて又家に帰り、子供と接するというのもその一つなのでしょうか。世話人の中に学校の先生も居るのですが、学校ではなかなか、そういう悩みを分かち合ってくれる場がないとなげいております。
山田三千代様
《カウンセリング概論》リポートについて
(1)カウンセリングの重要性は、クライアントとカウンセラーが何等かの利害関係のようなものを持たないという事であると考えます。カウンセリングは、一言で言えば、クライアントの抱える問題をクライアント自身が整理する行為を促す作業です。そのためには、クライアントの日常生活や環境に直接関わらないほうがクライアント自身楽ですし、カウンセラーにとっても余計な情報がなくてすむからです。そういう意味において、家族であったり、当センターのスタッフでは、カウンセリングの役割は果せそうもありません。在籍生は、自分の問題を解決するための嘘や飾りが言えない状況に置かれているので、相談はもっと日常的な、あるいは現実的なものとなります。それは必然的にスタッフに指示的な発言を要求します。又、もともと当センターの在籍生のタイプがカウンセリングを受ける事によって、自身の力で問題を整理できる段階を超えた状況に陥ってしまった青少年が多いのも事実です。当センターでは、カウンセリングは、外の専門家の方にお願いしています。本来ならば、大家族の中のおじいちゃんやおばあちゃんや近所のおじさんがひなたぼっこをしながら、子供達の愚痴を聞いてあげるような環境でもかまわないとは思うのですが。
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