(3)認証の更新制の検討
事業者における環境保全、改善活動の継続性を確保するため、認証制度は有効期間を定めた更新制とする。
−他の認証制度事例との比較−
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グリーン経営 認証制度 |
ISO14001 |
KES |
エコステージ |
認証期間 |
下記案 |
3年 |
1年 |
3年 |
更新時審査 |
あり |
あり |
あり |
あり |
認証期間中のフォロー |
下記案 |
1年ごとの定期審査(現地審査) |
なし(1年ごとに更新のため) |
1年ごとの定期審査(現地審査) |
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1)認証期間の検討
以下の案を検討した。
1案:認証期間を1年として、毎年更新審査を実施する。
2案:認証期間を2年ないし3年として、その間の取組みを毎年フォローする。
検討の結果、次回更新までの期間は2年とする。ただし、認証取得後1年目及び更新後1年目に行う定期審査は、事業者の負担が少ない書類による報告とする。
認証と定期審査スケジュール
(拡大画面:27KB) |
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2)事業者からの報告方法
2年ごとの更新審査の間、事業者は認証及び更新1年後にエコモ財団に取組内容を報告するものとする。認証を受けた事業者はこの報告を誠実に行う義務を負う。この報告はエコモ財団が助言、支援措置を検討する上で重要な参考データとする。
(1)報告方法:「チェックリスト」を報告書として使用する。
(2)報告手続き
以上の詳細は「審査登録業務要領」に規定した通りとする。
1)事業者からの申請手続き
2)審査計画立案手続き
3)審査結果報告手続き
4)認証・登録手続き
以上の詳細は「審査登録業務要領」に規定した内容とする。
なお、申込から初回登録ならびに更新までの事業者向け解説を、「グリーン経営認証取得の手引き」の通り定めた。
1)認証の一時停止あるいは取消しとなる事由及び手続きの検討
2)事業者側からの申し出による場合の手続きの検討
以上の詳細は「審査登録業務要領」に規定した内容とする。
運営委員会での検討を経て決定するが、費用とインセンティブのバランスを考慮し、アウトラインを下記の通りとした。
1)審査、認証手数料及び情報提供等料金 |
(単位:円) |
ISO14001審査登録機関の例 |
グリーン経営認証 |
項目 |
金額 |
項目 |
金額 |
申請料金 |
70000 |
不要 |
0 |
基本料金(一般的運送事業者の場合) |
400000 |
不要 |
0 |
初回・更新審査料金(30人規模企業の審査の場合) |
書類審査・計画書作成・審査報告書作成 |
120000 |
初回・更新審査、書類チェック・審査報告書作成(1) |
15000 |
現地審査料(第一段階1人日、第二段階1.5人日) |
300000 |
現地審査料(0.5人日)(2) |
60000 |
定期審査料金2回分(同上) |
書類審査・計画書作成・審査報告書作成 |
240000 |
定期審査、書類チェック・審査報告書作成 |
15000 |
現地審査料(2人日) |
240000 |
なし |
0 |
登録証発行料金 |
10000 |
登録証発行料金 |
5000 |
JAB登録手続費 |
30000 |
不要 |
0 |
登録維持料金(3年間) |
90000 |
登録維持料金(2年間) |
20000 |
指導、情報提供等料金 |
0 |
指導、情報提供等料金 |
30000 |
概算合計(3年間) |
1500000 |
概算合計(2年間) |
145000 |
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ISO14001審査登録機関の例 |
グリーン経営認証 |
項目 |
金額 |
項目 |
金額 |
移動費 |
30分につき |
5000 |
移動費(3) |
30分につき |
3000 |
上限 |
15000 |
交通費(3年間で3回) |
実費 |
交通費(2年間で1回) |
実費 |
※交通費実費は初回現地審査後に精算額の支払いを受けるものとする。 |
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外部へ審査を委託する場合、委託先へは上記表の、(1)書類チェック・審査報告書作成費用(初回・更新審査)(2)現地審査料(3)移動費(上限で計算の場合)の計90,000円を対価として支払う。
1)委託する審査員等の認定
認証にあたっての審査実務は、エコモ財団及び同財団が委託するISO14001審査員、ISO14001審査登録機関、コンサルティング機関等が行い、その審査結果に基づき財団が認証合否を判定することとする。
詳細は別に定める「審査員等認定要領」に規定するが、委託審査機関等の選定基準は、財団内に設置する運営委員会が承認する。
〔参考〕
(1)ISO14001審査員登録の状況
*社団法人産業環境管理協会発行「環境マネジメントシステム審査員登録リスト(2001年度版)」より
(2)ISO14001審査登録機関の状況
(財)日本適合性認定協会の認定する環境マネジメントシステム審査登録機関は現在33あり、国内拠点の内訳は以下の通り。
*財団法人日本適合性認定協会(JAB)HPより
2)審査員の要件
グリーン経営認証制度の審査員はISO14001審査員補以上の資格を有していることとした。詳細は「審査員等認定要領」の通りである。
参考:(財)日本適合性認定協会(JAB)認定の環境マネジメントシステム審査登録機関
認定番号 |
審査登録機関名 |
拠点 |
RE001 |
高圧ガス保安協会ISO審査センター |
札幌、仙台、東京、名古屋、大坂、広島、高松、福岡 |
RE002 |
日本検査キューエイ株式会社 |
東京、名古屋、大阪、広島、北九州 |
RE003 |
日本化学キューエイ株式会社 |
東京 |
RE004 |
財団法人 電気安全環境研究所 ISO登録センター 環境認証部 |
東京、横浜、名古屋、尼崎 |
RE005 |
財団法人 日本規格協会 審査登録事業部 |
札幌、仙台、東京、名古屋、大坂、広島、高松、福岡 |
RE006 |
財団法人 日本品質保証機構 ISO審査本部 |
北上、東京、名古屋、大阪、久留米 |
RE007 |
株式会社エスジーエス・アイシーエス・ジャパン 認証サービス事業部 環境認証部 |
横浜、神戸 |
RE008 |
財団法人 日本自動車研究所 審査登録センター |
東京 |
RE009 |
株式会社 日本環境認証機構 |
東京、大阪 |
RE010 |
株式会社 国際規格審査登録センター |
名古屋、四日市 |
RE011 |
財団法人 日本ガス機器検査協会 QAセンター |
札幌、東京、名古屋、大阪、福岡 |
RE012 |
社団法人 日本能率協会 審査登録センター |
東京、大阪 |
RE013 |
株式会社 ケーピーエムジー審査登録機構 |
東京 |
RE014 |
財団法人 日本科学技術連盟ISO審査登録センター |
東京 |
RE015 |
財団法人 建材試験センターISO審査本部 環境マネジメントシステム審査部 |
東京、大阪 |
RE016 |
財団法人 ベターリビングシステム審査登録センター |
東京 |
RE017 |
財団法人 港湾空港建設技術サービスセンター SCOPE-MS |
札幌、新潟、東京、横浜、名古屋、神戸、福岡、沖縄 |
RE018 |
日本海事検定キューエイ株式会社 |
東京、大阪、福岡 |
RE019 |
株式会社 マネジメントシステム評価センター |
札幌、東京、大阪 |
RE020 |
ロイド・レジスター・クオリティー・アシュアランス・リミテッド |
横浜、神戸 |
RE021 |
財団法人 日本建築センターシステム審査部 |
東京、大阪 |
RE022 |
財団法人 日本電子部品信頼性センター 環境認証部 |
東京 |
RE023 |
財団法人 岐阜県公衆衛生検査センター審査部 |
岐阜 |
RE024 |
財団法人 日本海事協会 環境マネジメントシステム審査登録 |
東京 |
RE025 |
財団法人 東海技術センターISO審査登録本部 |
名古屋 |
RE026 |
財団法人 鉄道総合技術研究所ISO審査登録センター |
東京 |
RE027 |
財団法人 防衛調達基盤整備協会 システム審査センター |
東京 |
RE028 |
財団法人 日本エルピーガス機器検査協会 環境管理審査センター |
東京 |
RE029 |
ペリージョンソンレジストラーインク |
東京 |
RE030 |
株式会社 国際規格認証機構 |
大坂 |
RE031 |
デットノルスケベリタスエーエスDNV認証事業日本支社 |
横浜、神戸 |
RE032 |
ビーエスアイジャパン株式会社 |
東京、大阪 |
RE033 |
株式会社 トーマツ審査評価機構 |
東京 |
平成14年8月末調査 |
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