■「低公害車開発普及アクションプラン」(平成13年7月11日)
経済産業省、国土交通省、環境省(一部抜粋)
2. アクションプランの対象となる低公害車
(1)実用段階にある低公害車
本アクションプランにおいては、政府として普及に取り組むべき環境に優しい自動車として、環境負荷の小さい以下の自動車を実用段階にある低公害車とし、今後、各種施策を通じその普及を図る。
(1)天然ガス自動車(CNG※自動車) ※ CNG:Compressed Natural Gas(圧縮天然ガス)
(2)電気自動車
(3)ハイブリッド自動車
(4)メタノール自動車
(5)低燃費かつ低排出ガス認定車※
※「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づく燃費基準(トップランナー基準)早期達成車で、かつ、「低排出ガス車認定実施要領」に基づく低排出ガス認定車。
(2)燃料電池自動車等の次世代低公害車
(1)燃料電池自動車
(2)技術のブレークスルーにより新燃料あるいは新技術を用いて環境負荷を低減する自動車
(以下省略)
■低公害車の概要
国が策定した「低公害車開発普及アクションプラン」では、(1)天然ガス自動車、(2)電気自動車、(3)ハイブリッド自動車、(4)メタノール自動車、(5)低燃費かつ低排出ガス認定車を低公害車(新車を購入した場合、自動車グリーン化税制の軽減対象になるほか、条件により補助金やその他の優遇措置の対象になります)としています。
(1)天然ガス自動車
天然ガスを主原料とする都市ガス(13A)を燃料とする自動車です。天然ガスは、メタンを主成分としたガスで、硫黄分その他の不純物を含まないため、燃焼させてもSOxや黒煙が発生せず、また、CO2の排出量がディーゼル車より2〜3割、NOxが7〜9割削減される特性をもっています。現在、トラックやバスについて、普及が進んでいます。
(2)電気自動車
バッテリーに蓄えた電気でモーターを回転させて走る自動車です。排気ガスを全く出さず、走行騒音も大幅に減少され、電気をつくる際の発電所排出分を考慮に入れても、NOxやCO2はディーゼル自動車よりも少ないという特性を持っています。
(3)ハイブリッド自動車
制動時に発生するエネルギーを電気又は油圧として蓄積し、発進、加速時にエンジンの補助動力として使用する自動車です。ハイブリッド自動車は、CO2が1〜5割、NOxが2〜5割削減される特性をもっています。燃費に優れ、ガソリンエンジンをベースとするハイブリッド自動車の普及が進んでいます。
(4)メタノール自動車
アルコールの一種でもあるメタノールが原料です。メタノール自動車には、ディーゼル車をベースに改造したタイプとガソリン車をベースに改造したタイプがあり、いずれも黒煙がほとんど発生せず、NOxの排出量もディーゼル車の約半分に削減する特性をもっています。
出典:交通エコロジー・モビリティ財団「交通部門 環境年次報告書」
(5)低燃費かつ低排出ガス認定車
「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づく燃費基準(トップランナー基準)早期達成車で、かつ、「低排出ガス車認定実施要領」に基づく低排出ガス認定車をいいます。
具体的には、次のような基準の達成車です。
<低燃費かつ低排出ガス認定車>
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■ディーゼル自動車からLPG自動車、ガソリン自動車への代替え
LPG自動車やガソリン自動車は、ディーゼル自動車と比較するとNOx、PMの排出が少なく、低公害であるといえます。ディーゼル小型トラックの代替として、小型トラックへの適用が進められています。
■低公害車の普及促進に対する主な補助制度の概要
(1)低公害車普及促進対策費補助金(平成14年度)
目的:三大都市圏のバス・トラック事業者等のCNG自動車等の低公害車やDPFの導入に要する経費の一部を地方公共団体と協調補助することにより、地域環境の保全を図る。
補助対象事業者:自動車NOx・PM法に基づくNOx・PM対策地域のバス・トラック事業者等
補助対象車両等:CNGバス、ハイブリッドバス、CNGトラック、ディーゼル微粒子除去装置(DPF、酸化触媒等)
補助率:1/4(ただし、通常車両との差額の1/2を限度)
お問い合わせ窓口:国土交通省 自動車交通局 企画室、環境課
電話:03−5253−8111(内線41−152,42−525)
(2)自動車取得税(地方税)の軽減措置
優遇の対象:低公害車(電気、天然ガス、メタノール、ハイブリッド)
優遇の内容:(1)電気、天然ガス、メタノールの各自動車 2.7%軽減
(2)ハイブリッド自動車(トラック、バス) 2.7%軽減
(3)ハイブリッド自動車(乗用車) 2.2%軽減
※例えば、自家用電気自動車の場合、自動車取得税が5%→2.3%に、営業用ハイブリッド乗用車の場合、同じく3%→0.8%に軽減される
期間:平成15年3月31日まで
(3)自動車税のグリーン化
優遇の対象:電気、天然ガス、メタノールの各自動車及び、低排出ガス認定を受けた低燃費車の取得
優遇の内容:平成13年度、平成14年度に以下の自動車を購入した場合、購入年度の翌年度から2年間、自動車税を以下のとおり軽減する。
(1)電気、天然ガス、メタノールの各自動車:概ね50%軽減
(2)以下の条件を満たす自動車
・☆☆☆かつ低燃費車:概ね50%軽減
・☆☆かつ低燃費車:概ね25%軽減
・☆かつ低燃費:概ね13%軽減
(4)所得税、法人税(国税)の優遇措置
優遇の対象:(1)低公害車(電気、天然ガス、メタノール、ハイブリッド)の取得
(2)燃料等供給設備(天然ガス、メタノール)の設置
優遇の内容:次のa)またはb)の優遇措置を選択的に受けることができる。
a)初年度30%の減価償却の特例
帳簿価格の30%の額を普通償却限度額に上乗せできる。初年度の納税額が減額され、税の支払いの繰り延べになる。
b)7%の所得税(法人税)の特別控除(資本金1億円未満の法人等に限る)
当期に納付すべき所得税(法人税)から、当該車両・設備の取得評価額の7%(所得税(法人税)額の20%を限度とする)を控除する。
期間:平成16年3月31日まで
自動車取得税(地方税)の軽減措置及び自動車税(地方税)の軽減措置の対象車種に関するお問い合わせ先
会社名 |
住 所 |
担当部署 |
電話 |
いすゞ自動車(株) |
東京都品川区南大井6−26−1 |
お客様相談室 |
0120−119−113 |
スズキ(株) |
静岡県浜松市高塚町300 |
営業推進部四輪グループ営業企画グループ |
053−440−2173 |
ダイハツ工業(株) |
大阪府池田市ダイハツ町1−1 |
国内企画部 |
0727−54−3108 |
トヨタ自動車(株) |
愛知県名古屋市東区泉1−23−22 |
お客様相談センター |
0070−800−778899 |
日産自動車(株) |
東京都中央区銀座6−17−1 |
お客様相談室月〜金(祝日を除く)9:00〜12:0013:00〜17:00 |
0120−315−232 |
富士重工業(株) |
東京都新宿区西新宿1−7−2 |
お客様ご相談センター |
0120−05−2215 |
本田技研工業(株) |
東京都港区南青山2−1−1 |
販売部販売課 |
03−5412−1521 |
マツダ(株) |
広島県安芸郡府中町新地3−1 |
お客様相談センター 月〜金(祝日を除く)9:00〜12:00、13:00〜17:00 |
0120−386−919 |
フォード・ジャパン・リミテッド(株) |
東京都港区虎ノ門4−3−13 秀和神谷町ビル |
品質保証部車両認証グループ |
03−5470−2625 |
三菱自動車工業(株) |
東京都港区芝5−33−8 |
渉外グループ |
03−5232−7173 |
日本ゼネラル・モーターズ(株) |
東京都渋谷区恵比寿4−20−3恵比寿ガーデンプレイスタワー27階 |
カスタマーアシスタンスセンター |
03−5424−2800 |
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