I. 情報障害者(視覚障害者・聴覚障害者など)に対する情報提供の基本的考え方について |
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(1)情報障害者に対する情報提供の対応がどのように行われているのか。 |
○看板、LED、触地図、手すりの点字、点字運賃表、誘導ブロック、放送 ○列車進入警告装置(回転灯を使用、34駅に設置、将来は全駅へ設置) ○筆談シート(あらかじめ頻度の高い言葉を用意し、○をつけるだけにしたもの) |
(2)情報提供の方法・位置・内容などについて、仕様・基準などがあるのか。 |
・位置は条例やガイドラインによる。仕様については「旅客インフォメーション設置基準」(サイン類を含めている)により各駅統一させている(現在見直し中)。 ・放送は「案内放送文例集」による。 |
(3)「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」に基づいて整備しているのか。 |
ガイドラインによる |
(4)主要駅だけの対応の場合、その対象を決める基準があるのか。 |
基本的に全駅で対応することとしている |
(5)平常時及び緊急時の情報提供について、対応方針などが定められているのか。 |
緊急時は急告板とLED式表示装置の付帯案内で対応することとしている |
(6)マニュアルを作成しているかどうか。 |
「接遇マニュアル」を作成している |
II. 駅構内(改札口付近、昇降施設付近、ホームなど)における情報提供の状況について |
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(1)サインシステムについて |
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(1)設置しているサインの種類・位置・内容など |
駅周辺公共施設案内図、エスカレーターの片方向進入禁止サインが他に設定されている |
(2)サインの種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。 |
東京都条例、ガイドライン、上記の「旅客インフォメーション設置基準」による |
(3)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
全旅客 |
(2)可変式情報表示装置について |
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(1)設置している装置の種類・位置など |
すべてLED式としている。装置の種類としては表示部が3段式、2段式、1段のものがある。全90駅中55駅で設置。合計385台。改札口外の装置は大型ターミナルのみ。 |
(2)どんな内容の情報を提供しているのか |
編成両数とドア数(3ドア車か4ドア車か)を表示するようにしている。遅れ状況の表示については状況に応じて急告板との併用にて対応している。 |
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 |
通常ではPR表示やマナー表示を行っているが、各駅で遅れ状況を入力できるような仕様としている。急告板は内容を各駅にFAXで送付し、各駅で記入している。 |
(4)装置の種類・内容・大きさ・位置などについて共通の仕様・基準があるのか。 |
仕様は統一しているが、大きさは各駅の状況による |
(5)異種装置との連携が行われているか。 |
運行管理システムから制御している |
(6)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
すべての旅客 |
(3)点字情報について |
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(1)設置している点字情報の種類・位置・内容など |
誘導ブロックはトイレへの誘導も行っている。券売機の展示表示はボタン下としている。点字運賃表は黄色地に黒文字としている。私鉄各社で共同開発中の券売機を導入予定。 |
(2)点字の種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。 |
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(4)音案内(音響案内・音声案内)について |
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(1)実施している音案内の種類・位置・内容など |
種類ごとに統一させている |
(2)案内放送では、どんな内容の情報を提供しているのか |
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(3)音案内装置の内容・位置・ボリュームなどについて標準の仕様・基準があるのか。 |
触地図による音響案内装置は4駅6台を設置している。音響案内なしの触知図は所沢、中村橋のみに設置。車両などの運行に関する自動放送も実施。 |
(4)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 |
編成両数およびドア数の情報も付加している |
(5)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
位置はホーム上のスピーカー間隔を40m間隔としている。音量は各駅の状況により個別設定している。 |
(5)駅員による対応について |
PR、注意、マナーの呼びかけを行っている |
(1)無人改札口における窓口対応に代わる対応方法 |
すべての旅客を対象 |
(2)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか |
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(3)ろうあ者対応の窓口があるか |
終日無人は元加治のみ。夜間無人駅の場合は主幹駅より遠隔操作している |
(4)ろうあ者対応として手話または、筆談用の器具を準備しているか |
マニュアルに記述しているが、役割分担は人員の配置状況による。 |
その他 |
筆談シートを用意。外国人についてはQC活動時に各駅で実施している状況。 |
III. 車両内における情報提供の状況について |
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(1)設置・実施している情報提供の種類・位置・内容など |
LED式可変式表示装置は1275両の在籍車両中500両弱に設置済み(このうち77両が特急車)。号車番号については分割・併合があるため表記していない車両あり。 |
(2)どんな内容の情報を提供しているのか |
平常時は乗り換え案内や出口案内も表示。異常時の対応はなし(放送でカバー)。 |
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 |
PR、マナー、注意の呼びかけ表示を行っている |
(4)車両内の情報提供に関する標準の仕様・基準があるのか。 |
「放送文例集」による。通勤車と特急車で分けている。 |
(5)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
全旅客 |
(6)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか |
車両内は車掌が行う。多摩川線はワンマン運転を行っており、運転手と自動放送による対応。山口線もワンマン運転であり、LED式の表示装置と自動放送により対応している。 |
IV. 各種情報提供の検討手順・主体などについて |
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(1)各種情報提供を設置・実施する際の、情報内容・設置位置などの検討手順 |
運行管理システムのプロジェクトで実施 |
(2)検討主体 |
運行管理システムのプロジェクトで実施 |
(3)メーカーとの関係 |
現況では運行管理システムを取り込んで実施。システムは三菱電機、表示装置は日本信号と新陽社である。 |
V. 各種情報提供の管理方法・主体などについて |
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(1)各種情報提供の管理方法 |
点字表示は早見表によるチェックを行っている |
(2)検討主体 |
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(3)メーカーとの関係 |
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(4)管理・変更等の頻度 |
新駅設置やダイヤ改正時にチェック |
VI. 利用者(特に視覚障害者、聴覚障害者など)からの要望・課題などについて |
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(1)実際に障害者からの要望・指摘で改善した例はあるか |
アクセス東京・今福氏を通じ障害者団体から意見を聞く機会を設けている。ホーム上の警告ブロックを要望により150cmタイプから300cmタイプへと変更した。 |
VII. 情報提供施設に関する今後の整備計画について |
平成16年に運行管理システムの更新を行う。モデルとなるべき駅は航空公園(改装中)、練馬高野台。路線図の配布を各駅で行ったところ好評であった。 |