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鉄道事業者ヒアリング調査 【H社】(2)
III. 車両内における情報提供の状況について  
(1)設置・実施している情報提供の種類・位置・内容など ・路線図は紙の物が、どの車両にも必ず付けている。全線の路線図と、その単独の路線図を分けて付けられている。
・単独の路線図はドアの上に、全線の路線図もドアの上だけど、天井に近いところに張ってある。
・LEDの車内表示機に付いているのは、目黒線を走っている3000系以降の車両にしか付けていない。そのため、次の駅の案内などの表示をするのは目黒線、世田谷線の路面電車だけである。
・今年の春に田園都市線に入れた5000系の車両が次の駅の表示が出来るようになっている。5000系は液晶板を使う事でたくさんの情報を提供出来るので、次の駅、路線図を入れている。その他に乗り換え案内、駅の状況。ドアが開く絵、マナーの呼びかけ。これらの情報が全ての車両では無いが、5000系の車両で提供されている。
・基本的にはJRの山手線の新型車両と同じ画面である。
(2)どんな内容の情報を提供しているのか ・JRの場合は二つ画面でコマーシャル用などで用途を分けているが、東急の場合は一個のモニターで使っている。3000系、目黒線の電車と世田谷線の電車はまあここまでいかないで、LEDの駅の表示。あとはマナーも流れるようになってますけども。まあそういった少し前の世代の表示の仕方で。今後入れていく車両については、ディスプレイで、情報としては沢山入れるように余地は残している。
・将来的には運行情報をリアルタイムでアンテナで取り込んで出せるようにしたい。情報をどの程度まで出すのかなどが難しいため。検討中である。京王の場合はリアルタイムで情報の車内表示を出すという事をやられていますので、同じような形をとっていくという方向にはなる。
・異常時の場合は、乗務員は指令所の方から状況の連絡をうけてそれを車内放送している。将来的には、指令所からの情報を、受信し表示装置に表示することが間違い無い情報が出ると考えている。
・車内表示機は聴覚障害者には必要なものなので、駅名表も字を大きくして見やすくしたり、目黒線のホームドアについて、色別に、駅によって全部色を分けて、字が読めなくても色で大体この駅にいるかを分かり易くしている。
・また、今年度から東横線では一番新しい車両に車内表示機を順次付けるよう改造を今年度からやっている。一応新造車は付いているが、在来車についてもまあ新しい車両については表示機を付けるように進めている。一応車椅子スペースとか転落防止フォローなんかはある程度付いているが、次の対応として表示を考えているが、液晶はコストがかかるためLED表示が主流となる。
・当社は一応、今後の標準車両としてはこれを入れると言う事で、今年度も田園都市線はまだ一編成しか入っていないが、田園都市線に数編成今年度中に入れ、あと目黒線も編成全部それにする予定である。
・目黒線は全部がLED表示になっているので、それで一個だけこれっていうと、ちょっと別に作らないといけないという事で、それは今どうするかというのは考えている。
・ドアの点字については、今のところは進めてない。営団の車両には付いているが、今のところまだそれを付けるというところまでは考えていない。
・会社によって仕様も異なっている。営団さんは手すりに付けてるんですけどJRさんはドアに付けているとか相鉄さんもドアに付けたんですけれども。まちまちなんで。各社勝手にやっている状況なので。今のところ当社は
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。  
(4)車両内の情報提供に関する標準の仕様・基準があるのか。  
(5)どのような旅客を対象として想定しているか。  
(6)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか  
IV. 各種情報提供の検討手順・主体などについて  
(1)各種情報提供を設置・実施する際の、情報内容・設置位置などの検討手順 ・JRとメーカーを合わせて情報を仕入れながら作っていると思う。内容はそれぞれ違うが、同じような所から情報を貰ってどれくらいの物をやる必要があるかを検討していると思う。
基本的にはメーカーさんで出来る事を教えてもらって、その中で会社としてはどこまでやるかを検討している。当然社会的な要請で必要だという物については技術開発の問題ではなく出来ないのかという声はあるが、基本的には無いものを導入するというのは開発コストがかかってしまう。
・車両についてもコストを抑えるため、JR東日本と東急車輛、共同外注している車両の物をかなり使っている、その中で東急独自のものがあれば主張していくが。新しいことをするためコストをわざわざかける事は特にない。
・ワンマン化とか、ホームドアとか柵について、転落対策よりもワンマン対策に重点を置いている、結果として転落対策になっている。ワンマン対策のための出発監視のための安全対策としてが結果としてコスト削減や安全性の向上につながっている。
(2)検討主体 ・基本的には障害者の方を対象としている物は少ない。点字などは限定されている。それだけの為にやっている物はあまり無い。
・ホーム上の白線の場合はそもそも決まりがあったが、法的に別に何も無いんですよね。黄色い線を目安にしても良いという事であれば、JRなどもそうしているが、それで十分対応出来るホームのスペースがあれば、それはそれで良いと思う。線の内側に下がってくれと言えば、目安は黄色い線なんですよね。それより手前に1m位余裕があっても、そこは待たないで下さいと言えばそれはそれで済むんで。
・白線は撤去するには警告ブロックがちゃんと対比する物になるかどうかという問題がある。警告ブロックがホームが狭いと結局大体ホームの面から1mだが。それが30cm位のがずっと続いていますから、後ろ側が1m30cmなんですよね。その後ろにホームが何十センチしか無いような所があってそれだと警告ブロックの全面の方が広くなる。二重線よりは統一して、厳しい所だけは別の地理環境をすると。立ち止まらないで下さいとういう事を????のか、字で書くのか、そういった対策をすれば白線はあえて要らないのかなという気はする。
・JRさんがやめてしまうと、まあいいんだなっていう風には段々なってくる。逆にJRさんがやってないことをやるのは難しい面もある。
(3)メーカーとの関係  
V. 各種情報提供の管理方法・主体などについて  
(1)各種情報提供の管理方法 ・車両は車両、運転車両というのがあり、そこで管理している。例えばここにエスカレーターが一個出来た場合など、修正をする必要があるが、現在は車両の関係者が情報をチェックしている、止まるように。システムとしてはそうなってるんですよね。本当だとバリアフリーをやっている人が、どこに配置されているのかチェックして直すべきだが、会社がまだそこまで行ってないため、現実は車両であれば車両の関係者が、自分達で直す。
・電光表示、LEDは電気関係が管轄して受け持っているので。入力は駅の方で出来ますけど物自体の管理の方は電気部という部署で行う。基本的には各部署でそれぞれ持分、まあ管理する責任を持っている部署がそれぞれで必要な物は直していく。それで漏れると問題になる、まあそれはなかなか今統制して全部統一した情報を流すという組織までにはなっていない。ただ今後、今まで車両でこういう事っていうのはなかったものですからこんなの入れるんだったら、やってかなきゃ多分いずれどっかで問題起こすんでしょうね。
・外部の方に見てもらってチェックするっていうところまでは行ってない。基本的には中で、ある程度これなら問題なかろうというところで判断していますね。
・個別の点字ブロックとか、あと????というのは、例えば利用する駅で障害者の方に見てもらったりとか・・・。
・他社さんは知りませんけど、当社はそこまではしていないですね。ただご要望とかご意見があれば、それは一応反映出来るかどうかの確認はしています。まあエレベーター、こっちとこっちに置けるという場合にどっちが良いっていう話があればどっちでも変わらないならこっちにしようっていう位の意見としてはまあ聞いてます。お金が掛かるとなれば、まあそれは勘弁してくれっていう事もありますけど。ただ作ったけど使い勝手が悪いっていうのが一番まあ、作った方が折角作ったのにって事になりますので。一応積極的にですね、障害者団体の方とお話をして意見を???っていう事はしてないですけども、意見があれば、まあどこでもそうなんですけども、意見があれば、参考意見として一応担当の方に反映出来るものはしていきますという感じでいきますので。
(2)検討主体  
(3)メーカーとの関係  
(4)管理・変更等の頻度  
VI. 利用者(特に視覚障害者、聴覚障害者など)からの要望・課題などについて  
(1)実際に障害者からの要望・指摘で改善した例はあるか その情報提供に関して、利用者の意見とか要望とかで内容を改善したとか、そういう例があれば・・・。
そうですね。先程言った電光掲示板なんかでもですね、例えば階段、下に改札口があってですね、ホーム上は当たり前のように付けてますけれども、階段下に付いている駅が渋谷駅と横浜駅、中央林間・・・何駅かあるんですよ。ホームにかけていかなくても一応情報は分かると。そういったものはやはり、そういったところでですね、まあホームが沢山ある駅は特にそうなんですけれども、渋谷みたいにどのホームへ行ったら良いのか分からないっていうんじゃうまくないんで。そういった意見についてはご意見を聞いてですね、設置をしたって事もございますし。ただ、何か書いてある情報についてはなかなか変えようもないものですから、まあ一回設置した物について回収っていうのはなかなか難しい
VII. 情報提供施設に関する今後の整備計画について  







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