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聴覚障害者アンケート【29】
属性 年齢 不明
性別
1. 障害の状況等について 2級、11年前
2級
手話、読話の併用、筆談、補聴器
2. 鉄道の利用状況について JR山手線、都営浅草線五反田駅、JR中央線中野駅、小田急線参宮橋
五反田〜新宿〜中野、参宮橋、五反田〜三田、新橋
週に6回程度
旅行:年2〜3回、各種鉄道を利用
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・駅構内案内、運行状況、乗換案内、運賃、電車がストップしたとき
・旅行会社の冊子、パンフレット、家族
・電話が出来ない。FAX番号が分からない。
・FAX番号を知りたい。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・駅構内案内、券売機の位置、運賃、改札口の位置、トイレの位置は目で見て確かめられる。電車がストップした時の情報。
・電車のストップ時はお手上げ状態 駅員は筆談してくれない。何か言っているが分からない。
・電車がストップした時・カードで乗ったのに出られなかった。駅員にメモとペンを出し「聞こえないので」と言っても話をするだけ。大きな声でも分からない。さっぱり分からないまま窓口から出された。
・簡単な手話を覚えてもらいたい「事故があった」など
・電光掲示板で流して欲しい。
・気軽に筆談に応じて欲しい。
(2)ホーム上 ・列車接近・通過状況、列車運行情報などは目で確かめられる。急行が止まる駅なのかどうか分からない。
・情報は入手できない場合もある。心配(不安)な気持ちで乗っている。駅員は忙しいらしく情報入手できない。乗客に聞くことがあり、筆記用具はいつも持っている。
・急行など止まるのかどうか?この電車に乗って大丈夫なのか?不安。電車の事故などでストップした場合の運行状況。
・電光掲示板で流して欲しい。
・改札口に時々「○○駅で人身事故のため、運行に影響が出ています」とか「雪のため大幅に遅れている」など看板が出ているときがあるが、ホームに入ってからの情報は分からない。放送はあるようだ。看板に書いてもOK。
(3)車両内 ・列車運行情報、停車駅、電車がストップした時。
・乗り慣れているのは覚えている。
・停車駅の表示は発車した後「次の停車駅は○○」とありますが、発車した後では分からない。停車中には表示できないのでしょうか?先日は利用駅の前までは各停(快速)で安心していたら、2駅向こうまで連れて行かれた。放送は聞こえない。時間は遅れるのでその駅からタクシーとなった。
・停車駅名を電光掲示板に表示して欲しい。ドアの所に貼ってあるが混んでいるときは見られない。
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・列車運行の遅延状況、遅延理由、運転再開予定時刻、他の利用方法
・方法なし、何が起きたのか分からない状態
・駅員の対応
・電光掲示板にて知らせる。ホームの何カ所かに看板あるいは柱に書いて貼って欲しい
6. 総合的な評価について ・聴覚障害者に対して一番情報が入らない。
・見て分かる情報、駅員の応対、筆談を気軽に。簡単な手話を覚えて欲しい。
 
聴覚障害者アンケート【30】
属性 年齢 30
性別
1. 障害の状況等について 感音性難聴による障害。生まれつき
3級
口話、補聴器
2. 鉄道の利用状況について JR川越駅、東部野田線七里駅
月1回〜3回(2年前までは電車通勤、通学で約10年間毎日、電車を使用)
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・運行状況、乗換案内
・時刻表
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・駅構内案内、電車の発車時間
・字幕式掲示板
・駅員の対応が分かりにくい。(筆談で対応してほしい)
・筆談などで対応してくれる駅員がほしい。事故などで電車が遅れる理由を掲示板に表示してほしい。
(2)ホーム上 ・列車接近、通過状況、列車運行情報
・可変式情報提供装置
・事故などで遅れる放送が聞こえない。(放送による内容がまったく分からず困っている) 放送で話されている内容を字幕式掲示板に表示してほしい
(3)車両内 ・着く駅名と次の駅名(列車運行情報)
・可変式情報提供装置
・急停車の時の理由が分からない
・これも車内放送の内容をそのまま目で分かるように可変式情報提供装置にしてほしい
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・列車運行の遅延状況、遅延理由、運転再開予定時刻
・可変式情報提供装置
・放送の言ってる内容が分からず、オドオドしてしまう。不安が大きくなる。
・やはり放送で言ってる内容をそのまま可変式情報に表示してほしい。
6. 総合的な評価について ・前と比べ、今は可変式情報提供装置の技術が発達しており分かりやすくなってきたと思う。
・駅員の対応がもう少し聴覚障害者に対しての理解がほしい。聴覚障害者は筆談をしてくれる駅員を求めている。
 
聴覚障害者アンケート【31】
属性 年齢 72
性別
1. 障害の状況等について 右:45歳頃メニエル病で失聴
左:67歳突発性難聴
2級 一般の健聴者とは筆談。
手話の出来る人とは手話。 家族とは手話と筆談。
2. 鉄道の利用状況について 自宅からは東急田園都市線三軒茶屋駅
仕事ではJR新宿、田町、中野駅、西武新宿線東村山駅
三軒茶屋〜渋谷〜新宿、田町、中野、東村山
週に3回位
買物:三軒茶屋〜渋谷〜東京(週1回位)
美術館:三軒茶屋〜渋谷〜上野(月1、2回)
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・台風・地震・雪など災害時の運行状況
・初めてゆく所については駅構内案内、乗換など
・テレビの情報、詳しい時刻表の案内図など
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・乗換の多い駅、出入口の多い駅。特に地下鉄など構内案内図が少ないので困ることが多い。
・サイン。一回見落とすと分からなくなる。
・構内案内図を増やす。
・壁に出口、乗換を継続して示して欲しい。
・電光掲示板は、車内、ホームにはあるが構内の通路にはない。事故などの情報は構内でも分かるように。
(2)ホーム上 ・列車運行情報、列車接近
・サイン、電光掲示板
・電光掲示板(大きさも現在のものは小さい)が少なく、あっても情報量が少ない
・ホームの前、中央、後、3ヶ所に電光掲示板を設け音声情報と同じように内容を流せるように。ホームの白線部にライトを埋め込み、列車の接近時に点滅させる(音では分からない)
(3)車両内 ・車両番号、列車運行情報
・サイン、電光掲示板
・電光掲示板を旧型車両にも付けて欲しい
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・列車運行の遅延状況、遅延理由、運転再開予定時刻
・電光掲示板、張り紙
・電光掲示板が少なく、あっても情報量が少ない
・駅構内、通路でも壁面などに電光掲示板を設け情報を出して欲しい。ない場合は張り紙を用意しておく。避難通路などの表示が少ない。停電を想定し夜光塗料などを使用する
6. 総合的な評価について ・人口の50%に相当する人達が何らかの聴覚障害をもっている。つまり20人に1人は音声情報では理解できないことを理解して情報提供方法を考慮して欲しい。
・全国で600万人の聴覚障害者(難聴者・失聴者・ろう者)がいることを念頭に置いて情報提供を考慮して欲しい。音声と文字情報は一体でありスピーカーのある所には電光掲示板を。又、車内ドアの上は混雑時見えない。天井などを利用しては?駅は改札とホームだけではなく広い構内同様に考えて欲しい。ホームに立つ人、改札窓口の人は常にメモを用意し筆談できるように。







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