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聴覚障害者アンケート【25】
属性 年齢 57
性別
1. 障害の状況等について 突発性難聴 37歳より
1種2級
手話、筆談
2. 鉄道の利用状況について JR埼京線与野本町駅、土呂駅
通勤:与野本町駅〜土呂駅難聴者団体
会議:与野本町駅〜大宮駅
通勤:毎日会議:週1回程度
旅行:新幹線大宮駅〜北上駅 年2〜3回帰省
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・運行状況、ガイドブック、運賃
・ガイドブック、みどりの窓口
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・改札口の位置、トイレ、FAXのある場所
・標識、標示板、売店で聞く、駅員に聞く
(2)ホーム上 ・列車接近、列車運行状況(停車駅・・・高度難聴のためアナウンスの内容が聞き取れない。快速や急行に間違って乗車し、時間のロスとなることがある)
・電光掲示板を見る。駅員に聞く、駅事務室で聞く
・電光掲示板は通路にはあるがホーム上には少ないのでホーム上に設置してほしい(新幹線ホームにはある)
(3)車両内 ・路線図、列車運行情報(事故などの情報を電光案内板で標示。停車駅(特に急行快速などの停車駅次駅名・・・まだ設置されていない電車がある)
・駅事務室や窓口に行って聞く(高度難聴のためメモに書いてもらう)
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・遅延状況、遅延理由、運転再開の見通し等
・駅事務室、駅員さんにメモに書いてもらう
・トラブル発生時は駅員さんの対応が忙しく「聞こえないので書いて下さい」と頼んでも健聴者が優先でいつも後回しにされてしまう(健聴者は放送も聞こえていると思うが・・・)
・改札付近に電光掲示板で流すとか大きな紙に書いて掲示して欲しい
6. 総合的な評価について ・緊急事故等の対応できる情報を電光掲示板や張り紙等でしっかり掲示して欲しい。それもどこに掲示してあるか分からないこともあるので、改札付近とかどこの駅でも同じ場所に統一して欲しい。そのために乗車ホーム(番線)が変更になった場合もすぐ掲示して欲しい。聞こえないためホームが変更になっても分からないでいることがある。
 
聴覚障害者アンケート【26】
属性 年齢 42
性別
1. 障害の状況等について 混合性難聴。3歳の時アデノイドにかかり失聴(進行)
3級
口話中心次に手話、筆談
2. 鉄道の利用状況について JR東武野田線柏駅
柏駅〜船橋駅
月に3回程度
買い物:柏〜上野駅 2ヶ月に1回位
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・運行状況
・友人からの連絡
・TVもわからず(ラジオ)電車に乗るときは心配。
・最寄り駅とFAXのやりとりができるようにしていただけると安心。聞こえない人とのやりとりを優先してもらいたい。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・駅構内案内
1. 電光掲示板
2. 駅員が筆談で対応(手話も出来ればなおよい)
・電車が来ないと大変困る。放送も聞こえないし。
・電車を待つ時時間になっても来ない。放送が流れている。お客さんが階段上がって他の電車に移る時ついていくが、そういう時でも目に見える情報、どこにいても安心というのを作って下さい。
(2)ホーム上 ・ホームまでの誘導、列車ドア位置、列車接近・通過状況、列車運行情報
(3)車両内 ・路線図、車両番号、ドア開閉位置、トイレ位置、列車運行情報
・混んでいると何か起こった時大変不安
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・目に見える情報、電光掲示板など。聞こえない人が来たら親切に対応して欲しい。(筆談で)殆どの人は怒った表情がある。
・全て「困る」の一言
・聞こえない人でも分かる方法で。電光掲示板、筆談、手話、口話
6. 総合的な評価について ・最寄り駅はいつも混んでいて、何かある時大変(並ぶだけでも大変なのに自分の番が来るとコミがわからない)であり、使いにくい駅である。電車も、次の駅名が出る電光掲示板(この時は事故の状況も出てありがたいです)だとよいが、そうでない電車が多い。何とかお願いしたい。
・忘れ物の受け取りに行った駅では、筆談してくれたが、他はあんまりしてくれない。「聞こえない」と言っているのにペラペラ話しかけてくる場合がある。
・「聞こえない」人との対応の仕方を学んで欲しい。特に中失・難聴者はピンとこない。その辺も理解して欲しい。
 
聴覚障害者アンケート【27】
属性 年齢 30
性別
1. 障害の状況等について 1歳の頃から聞こえてなかった
6級
口話
2. 鉄道の利用状況について 千代田線馬橋駅、大手町駅
平日:馬橋駅〜大手町駅
通勤:毎日
休日:月に3回位
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・パソコン等のインターネット、雑誌、FAX、TV
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・駅員による対応
(2)ホーム上 ・駅員による対応
・混雑時、身動きもできずに確かな情報を教えてくれそうな人がいない時
・ホーム上でもどこかに字幕付きのTVがあると良い
(3)車両内 ・次駅名
・字幕付きのTV
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・運行の遅延状況
・駅員による対応
・駅員がいなくて困ったことがあった
・字幕付きの看板
6. 総合的な評価について ・駅員のいない駅が多い
 
聴覚障害者アンケート【28】
属性 年齢 74
性別
1. 障害の状況等について 左115dB:20年位前より徐々に低下
右70dB:7年位前突発性難聴から
6級
手話勉強中、補聴器使用による会話
2. 鉄道の利用状況について 山手線、西武新宿線、東西線高田馬場駅
買い物・習い事:高田馬場〜新宿
習い事:高田馬場〜九段下、中野
月に20回ぐらい
墓参:東北新幹線上野〜宇都宮 年2回その他2、3ヶ月に1度各方面旅行
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・運賃、乗換、混雑度など
・ホームページ、鉄道案内図、電話(音声増幅用電話)
・旅行などの際の各線の連絡がスムーズにいくように
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・今の駅、特に大きな駅は外に出るまで全く迷路のような感じがする。障害者でなくても迷うこと大いにあると思う。また地下鉄などは特に各線の入り組みが多いため迷うことが多い。駅構内案内、券売機の位置、運賃、改札口の位置、トイレの位置すべて必要。
・一番頼っているのは標識。駅員さんはほとんど頼りにならない。なぜなら駅員さんをつかまえるのは容易でないから。
・標識の認識がしづらいこと。もっと簡単、明確に。
(2)ホーム上 ・ホームまでの誘導、列車ドア位置、列車接近・通過状況、列車運行情報、緩急のある列車の停車駅などの表示。
・ホーム上ではなお一層駅員さんがいないことが多い。(混雑しているホームだと殆ど不可能)やはり可変式装置が頼りになる。標識
・ホームが長いので急いでいる時などそういう標示が非常に少ない。あっても前後(車両の)の識別が困難なものが多い。
(3)車両内 ・聴覚障害者にとって車両内での案内はほとんど役に立っていない。停車駅、次駅名など1車両の中央、高い所に両面標示がされるといいなと思う。
・可変式装置、路線図など。
・次駅などを認識する際、車両内の音声はだめなので、停車した駅での駅名認識標で確認しようとするのですが、老人には早くて分かりづらい時が往々にしてある。混雑時などは一層困難。
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・列車運行の遅延状況、遅延理由、運転再開予定時刻、自分の目的地へ行くのに可能な方法。
・現状で頼るものは改札口に行って書かれている情報を目で確認するしかないが、これも確実な情報はなかなか得難い。
・全ての情報を入手することが現状ではなかなか困難で、急ぎの用事を持っているときは泣きたいようです。
・ホーム上又は車両内の高い所に目で確認できるような情報を速やかに掲示して頂きたい。
6. 総合的な評価について ・聴覚障害者にとって頼りになるのは視覚である。簡単明瞭に視覚で確認できる情報提供が少ないと思う。特に路線が増え、駅構内が複雑化している現状では目的地に行くのが構内の中でも容易ではなく疲れる。
・鉄道案内所をはじめ改札口、ホーム上などはっきりと的確な話をしてくれる人に出会うと心底ほっとありがたいと思う。尚、障害者運賃など一様ではないので(ことに私鉄)それぞれの駅の案内所などでお尋ねするわけではないが、その時の人によって違うことがある。各社での統一した対象、内容、利用方法など全員に浸透させて頂くようお願いしたい。







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