属性 |
年齢 |
88 |
性別 |
女 |
1. 障害の状況等について |
少女の頃はとてもよくきこえた耳の持主。両親にほめられた。16歳頃原因不明(多分耳あかがたまった)で歳とともに全然聞こえず。でも音は大きくなるが言葉が分からなくさりとて手話も覚えられなく筆記一筋の独り老人。
筆記に頼って生活している。役所、郵便局と書いてもらって用件を出している。会話も人によって聞こえることがあってアナウンサーの言葉は分かる。補聴器を使っていての耳だ。最高の耳不自由。 |
2. 鉄道の利用状況について |
名鉄電車〜名古屋〜豊田、新名古屋〜大山と利用する。東海JRでは兼山〜豊橋〜浜松と年2回利用
老女でも名古屋市内の地下鉄は利用するが、遠距離は一人旅は不安で利用しない。 年に7、8回位、家庭訪問に鉄道を。私鉄の方は、毎月一回位名鉄電車を利用している。 名古屋〜東京のJR東海は、妹の家へ行くとき年2回ほど。東京〜山手線〜池袋〜東上線〜上枝駅 |
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について |
・前もって駅案内所で賃金、時刻表など紙に書いて頂き十二分に胸において旅行する。案内所へ確かめに行く。
・FAXが一番良い。電話は聞こえずホームページは年齢的に無理である。専らFAX。でも駅とか案内所にFAXの番号が載っていないのがある。電話番号と日付に載せてもらいたい。 ・要領が悪いのかこちらの聞きたい用件が分からない時がある。すると先方は若い人を連れてこいと言われるが、一人暮らしでそんな人がいないので本当に困る。まあ役所の福祉係では親切に教えてくれる。 ・目で情報を受ける難聴者だから、字幕とか駅の情報はマイクで流さず紙面に書いて知らせて欲しい。 |
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について |
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(1)駅構内(改札口付近) |
・券売機の方法がばらばらで困る。老人にもトイレの位置が分かるように提示して欲しい。運賃表が高いところで目が不自由で読みづらい。高年者の立場も考えて欲しい。
・主に駅員に頼る。親切な人もあれば不親切な人もある。主に中年過ぎの役職のあるような方が手に取るように詳細に教えてくれる。女性の駅員にも同様の対応をお願いしたい。
・発着が遅れたとか、事故のため運転中止の時にパニック状態になる。一人旅の時は困る。
今のところ電光板で、行き先、ホーム番号など目が見えるので良い。もう少し全ての情報提供に文字を大きくしてほしい。 |
(3)車両内 |
・もっとも一番情報が欲しいのは初めて乗車した時、降りる次駅名を表示して欲しい。その他、運行情報は到着時刻を確認したくその時間を知れば後者の駅が分かる。車輌も行き先が違う場合(前・後車輌)本当に困る。アナウンスの声が聞こえなく、余分な知識必要とされる。
・車掌又はその駅員に聞く。 行き先が分からない。終着駅だけでその系統が分からなく、果たして目的の駅へ着けるのか、乗車の時もう一度確かめる。でも間違っておしえてくれる人もいて困る。だから一人でなくて、回りの人に聞いて確認してから乗る。 |
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について |
・その時一般大衆は言葉で伝えれば良いが我々には紙に書いて示してもらいたく切に思う。不安いっぱいどうして良いか判断が付かない老女としては一番困る課題。
・駅員に聞くより他にない。こうした時はお互いに心がいらだっているから丁寧に教えてくれず不安でその処置に困惑する。 ・耳の聞こえない悲しさをつくづく感じ悲しく悲しい思いだ。やはり書いて下さる事だ。 上記と同じ。旅行、乗り物ではこれが一番難聴者として苦痛の種で常に安全でいける事を願うのみ。 |
6. 総合的な評価について |
・名古屋を中心とした旅行のみで、あまりその方には気をつけることなくしている。一応満足している。
・災難に会ったことないため、印象がない。 難聴者の立場からは文字で色々の事を知るし盲目の方は音で予知したいしその人々の立場の要望が違い大変鉄道事業者もその対応はむずかしいと思う。だから私ども耳の不自由な者も出来る限り努力して一般人の要望(サービス、運行状況)に近づけたいと思っている。 |