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聴覚障害者アンケート【9】
属性 年齢 67
性別
1. 障害の状況等について 27歳からストマイの副作用で難聴、29歳から完全失聴
2級
現在は人工内耳の活用、要約筆記
2. 鉄道の利用状況について 阪急・長岡天神駅
長岡天神〜烏丸
週2〜3回、団体活動
あまり使わない。山歩き:2ヶ月に1回。京都駅〜行き先色々
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・インターネット、乗り換え案内
・ホームページ、旅行や山の案内誌
・電話での問い合わせが出来ないので、マニュアル的な内容に限定した情報しか得られない
・FAX、インターネットで問い合わせ案内が欲しい
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・列車の運行状況(延着、行き先変更等)
・分からないまま、行き当たりばったりが多い
・たずねる駅員が少ない。いつも忙しそうで、ノートテイク等が頼めない
・電光文字表示で、リアルタイムの色々な情報が欲しい
(2)ホーム上 ・電車等の運行状況、乗り換えホームの案内
・事前に調べたり、同行の要約筆記者により放送内容など把握している。
1. 行く先が分からず困ってしまうことがある。
2. 降りる時、到着時間で把握しているが、乗り過ごすことも。。。 
1. 文字表示 2. 車内での電光文字、表示内容の工夫
(3)車両内 ・列車運行情報、停車駅の案内、ダイヤルが変更になっている場合、連絡案内
・折角列車を遅らせて座席を得たのに、次の駅で運転打ち切り(その内容が分からない。冷房の故障だった)車輌内では、殆ど情報は伝わらない。車輌ごとの震えと音声の両方の案内が必要
・各車両に文字表示システム、電話の他FAXの出来るシステムも
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・トラブルの状況、回復予定の説明
・運転再開等の時間が分からない。行き先変更、乗り換え連絡が分からない。訪ね先、家との連絡が付かない。
・電話〜FAX〜電話 等リレーシステムが欲しい。
6. 総合的な評価について  
 
聴覚障害者アンケート【10】
属性 年齢 88
性別
1. 障害の状況等について 少女の頃はとてもよくきこえた耳の持主。両親にほめられた。16歳頃原因不明(多分耳あかがたまった)で歳とともに全然聞こえず。でも音は大きくなるが言葉が分からなくさりとて手話も覚えられなく筆記一筋の独り老人。
筆記に頼って生活している。役所、郵便局と書いてもらって用件を出している。会話も人によって聞こえることがあってアナウンサーの言葉は分かる。補聴器を使っていての耳だ。最高の耳不自由。
2. 鉄道の利用状況について 名鉄電車〜名古屋〜豊田、新名古屋〜大山と利用する。東海JRでは兼山〜豊橋〜浜松と年2回利用
老女でも名古屋市内の地下鉄は利用するが、遠距離は一人旅は不安で利用しない。
年に7、8回位、家庭訪問に鉄道を。私鉄の方は、毎月一回位名鉄電車を利用している。
名古屋〜東京のJR東海は、妹の家へ行くとき年2回ほど。東京〜山手線〜池袋〜東上線〜上枝駅
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・前もって駅案内所で賃金、時刻表など紙に書いて頂き十二分に胸において旅行する。案内所へ確かめに行く。
・FAXが一番良い。電話は聞こえずホームページは年齢的に無理である。専らFAX。でも駅とか案内所にFAXの番号が載っていないのがある。電話番号と日付に載せてもらいたい。
・要領が悪いのかこちらの聞きたい用件が分からない時がある。すると先方は若い人を連れてこいと言われるが、一人暮らしでそんな人がいないので本当に困る。まあ役所の福祉係では親切に教えてくれる。
・目で情報を受ける難聴者だから、字幕とか駅の情報はマイクで流さず紙面に書いて知らせて欲しい。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・券売機の方法がばらばらで困る。老人にもトイレの位置が分かるように提示して欲しい。運賃表が高いところで目が不自由で読みづらい。高年者の立場も考えて欲しい。
・主に駅員に頼る。親切な人もあれば不親切な人もある。主に中年過ぎの役職のあるような方が手に取るように詳細に教えてくれる。女性の駅員にも同様の対応をお願いしたい。
・発着が遅れたとか、事故のため運転中止の時にパニック状態になる。一人旅の時は困る。
今のところ電光板で、行き先、ホーム番号など目が見えるので良い。もう少し全ての情報提供に文字を大きくしてほしい。
(3)車両内 ・もっとも一番情報が欲しいのは初めて乗車した時、降りる次駅名を表示して欲しい。その他、運行情報は到着時刻を確認したくその時間を知れば後者の駅が分かる。車輌も行き先が違う場合(前・後車輌)本当に困る。アナウンスの声が聞こえなく、余分な知識必要とされる。
・車掌又はその駅員に聞く。
行き先が分からない。終着駅だけでその系統が分からなく、果たして目的の駅へ着けるのか、乗車の時もう一度確かめる。でも間違っておしえてくれる人もいて困る。だから一人でなくて、回りの人に聞いて確認してから乗る。
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・その時一般大衆は言葉で伝えれば良いが我々には紙に書いて示してもらいたく切に思う。不安いっぱいどうして良いか判断が付かない老女としては一番困る課題。
・駅員に聞くより他にない。こうした時はお互いに心がいらだっているから丁寧に教えてくれず不安でその処置に困惑する。
・耳の聞こえない悲しさをつくづく感じ悲しく悲しい思いだ。やはり書いて下さる事だ。
上記と同じ。旅行、乗り物ではこれが一番難聴者として苦痛の種で常に安全でいける事を願うのみ。
6. 総合的な評価について ・名古屋を中心とした旅行のみで、あまりその方には気をつけることなくしている。一応満足している。
・災難に会ったことないため、印象がない。
難聴者の立場からは文字で色々の事を知るし盲目の方は音で予知したいしその人々の立場の要望が違い大変鉄道事業者もその対応はむずかしいと思う。だから私ども耳の不自由な者も出来る限り努力して一般人の要望(サービス、運行状況)に近づけたいと思っている。
 
聴覚障害者アンケート【11】
属性 年齢 49
性別
1. 障害の状況等について 先天性難聴
1種2級
手話、補聴器による会話
2. 鉄道の利用状況について 仕事は自営のためマイカー。
会合等での利用 名鉄瀬戸線 清水駅〜栄〜地下鉄 東山線〜中村公園 地下鉄 高岳〜地下鉄 桜通線〜名古屋駅〜地下鉄 東山線〜中村公園  JR 名古屋〜新幹線〜東京〜山手線・中央線で都内
東京は月に1度 会合は月に4〜5回
3. 外出前(外出計画時)の情報入手方法等について ・現在は往復決まった電車、新幹線のため、情報はとっていない。
・ホームページ、トラベル雑誌
・乗り継ぎや、乗り換えの連絡方法。
・出発から到着までの列車連携を一目で分かるような情報提供。
4. 鉄道利用時(平常時)の情報入手方法等について  
(1)駅構内(改札口付近) ・平常は使用しないのでわからない。
・上京するときや、旅行などはサイン。
・事故や災害などで列車が遅れる場合などの案内。
・情報提供できる電光案内板か案内表示。手話ができる人の配属。(緑の窓口での切符購入はこちらが手書きでも、口頭で聞いてくる)
(2)ホーム上 ・ホームで駅員が放送している内容を、電光表示板などで案内が欲しい。
ときどき、中央に寄ってくださいというアナウンスが聞こえてくるときがあり、この中央というアナウンスが紛らわしい。後ろにさがるとか、ホームの真ん中とか他の言い方はないのかな?
・例に書いてある内容は殆ど分からない。自分の目で確認するしかない。
・補聴器で聞こえるときは補聴器。通訳者がいる時は通訳者に頼ってしまう。
・列車の運行情報。災害や事故での遅れはわからない。
・健聴者に伝えている情報と同じ内容で視覚による情報が欲しい。
(3)車両内 ・通訳者と行くと安心でき、一人の場合不安なものは、到着駅の前に、他の列車の案内(時刻やホーム番線)がわからない。トラブルがあったときは、特に大変な目に遭う。
・係員が切符の確認にくるとき、何もなければいいが、何かあると訪ねてくるときがある。そういうとき、耳が聞こえないというが、聞こえないことは分かってくれても理解をしてくれない。大きな声で話せばよいと言うものでもない。
・新幹線の車内放送は、入り口ドアの上にある電光案内表示と同じ事を話しているのか?話しているのなら問題はない。
5. 鉄道トラブル発生時(異常時)の情報入手方法等について ・列車運行の遅延状況、遅延理由、運転再開予定時刻は当然知りたい情報。情報に関するトラブルはないが、使用に関するトラブルはある。
・係員は、こういうときは聴覚障害者に対して冷たい。聞こえないから書いてといっても、後からまたくると言うようなそぶりで逃げてしまう。
6. 総合的な評価について ・ターミナル駅では、いつ、どこへいくにも、またトラブル発生においても案内表示板によって情報が入手できるようにして欲しい。ターミナル駅については、各社ばらばらで連携がない。情報以外のことだが、新幹線の切符自販機では身障割引が使用できないため、わざわざ窓口にならばないといけない。また、切符自販機で購入しようとするとき、トラブルがあっても話しができない、聞こえないので、利用しにくい。カードを作っても、利用に関しては関係ないというのは困る。何度要望しても聞き入れてくれない。







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