日本財団 図書館


〔7〕電話の内容の分類
 かかってきた電話は「受け手」が記録をつける際に『A 学校生活』『B 虐待』『C 家族関係』『D 自分自身』『E その他』の5つの大項目に分類しました。さらに『A 学校生活』は、「本人のいじめ」「本人の不登校」「友だちとの関係」「異性との関係」「教師との関係」「その他」の6つの小項目に、『B虐待』は、「親から」「親以外から」「本人以外への虐待」の3つの小項目に、『C 家族関係』は、「父」「母」「両親」「兄弟・姉妹」「親族」「その他」の6つの小項目に、『D 自分自身』は、「性」「ひきこもり」「自殺・自傷」「不安」「性格」「能力」「学業」「進路」「容姿」「小遣・物欲」など15の小項目に、『E その他』は、「雑談」「問い合わせ」「その他」の3つの小項目に分類しました。
 5つの大項目分類、で最も多かったのは「学校生活」で329件(61%)、次いで「自分自身」65件(12%)、「家族との関係」35件(6%)、「虐待」11件(2%)、「その他」106件(19%)です。〔グラフ7〕
 それぞれの大項目別に見てみると、『学校生活』の中では「友だちとの関係」が150件(46%)と約半分を占め、「異性との関係」75件(23%)、「本人のいじめ」56件(17%)と続きます。内容を見ると「友だちとの関係」は「いじめ」と関連するものも多く見られます。『自分自身』の中では、「性」16件(25%)が一番比率が高く、その内11件は男の子からでした。「学業」15件(23%)、「進路」6件(10%)、「能力」3件(5%)と続きます。『家族関係』の中では、「兄弟・姉妹」が12件(34%)、「父」9件(26%)、「母」7件(20%)となり、いずれも男の子より、女の子の方が比率が高くなっています。『虐待』では、「父から」9件(82%)、「母から」「その他」が1件ずつ(9%)でした。
 
 
(拡大画像:59KB)
 
 
 小項目を男女別にみると、男の子では「本人のいじめ」20件(16%)、「異性との関係」18件(15%)、「友だちとの関係」13件(11%)、「性」11件(9%)となり、「いじめ」についての比率が高くなっています。女の子は「友だちとの関係」135件(34%)、「異性との関係」56件(14%)、「本人のいじめ」31件(8%)となり、「友だちとの関係」の比率が高いのが特徴です。〔グラフ8〕〔グラフ9〕
 また、女の子の「虐待」では「父から」のみ9件(3%)でした。男の子は「母から」「親以外から」が1件(1%)ずつありました。
 
 
男の子の小項目分類
 
 
女の子の小項目分類
 
 
小項目別内容
  小項目 不明 合計
A学校生活 本人のいじめ 20 31 5 56
本人の不登校 1 2   3
友だちとの関係 13 135 2 150
異性との関係 18 56 1 75
教師との関係 8 10   18
学校生活その他 8 18 2 28
B虐待 父から   9   9
母から 1     1
親以外の人から 1     1
本人以外への虐待        
C家族関係 父との関係 1 8   9
母との関係 2 4 1 7
両親との関係 1 3   4
兄弟・姉妹との関係 2 9 1 12
親族との関係        
家族関係その他   3   3
D自分自身 11 5   16
ひきこもり        
自殺・自傷        
不安        
性格 1     1
体の不調        
能力   3   3
学業 6 9   15
進路   6   6
容姿        
孤独   4   4
小遣・物欲   5   5
自分自身その他 5 9 1 15
E他 雑談 6 19 6 31
問い合わせ   6   6
その他 18 41 9 68
合計 123 395 28 546







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION