グランプリ受賞団体
第1部門(弦楽四重奏)1位
タンク・ストリーム・クァルテット(オーストラリア)
TANK STREAM QUARTET(AUSTRALIA)
2000年結成。同クァルテットはシドニーのオーストラリア音楽学校に在籍し、アリス・ウォーテン氏に師事する。2001年7月、メルボルンの第2回国内室内楽コンクールで優勝。シドニー、パース、ニュー・サウスウェールズの地域で多数のコンサートを行っている。ブラックウッド・リバー室内楽フェスティヴァルにも参加。リヴィエナ・サマースクールで弦楽四重奏の講師を勤める。
第1ヴァイオリン
ソフィエ・ロウェル(オーストラリア)Sophie ROWELL(Australia)
1975年生まれ。オーストラリア音楽学校でヴァイオリンの講師を務める。1999年、国際モーツァルトコンクールで2位。2000年度の、オーストラリア・オーケストラ青年演奏家に選ばれる。
第2ヴァイオリン
アン・ホートン(オーストラリア)Anne HORTON(Australia)
1975年生まれ。2000年、オーストラリア音楽学校をトップクラスで卒業。現在はアリス・ウォーテン氏に師事する。
ヴィオラ
サリー・バウド(オーストラリア)Sally BOUD(Australia)
1975年生まれ。パースでベリアン・エヴァンズ氏に師事する。定期的にオーストラリア室内楽合奏団及びシドニー交響楽団と共演する。
チェロ
パトリック・マーフィー(オーストラリア)Patrick MURPHY(Australia)
1974年生まれ。オーストラリア音楽学校でチェロの講師を務める。定期的にオーストラリアオペラ、バレー・オーケストラ、並びにシドニー交響楽団と共演する。
第2部門(ピアノ三重奏)1位
ジュピター・トリオ(アメリカ)
JUPITER TRIO(U.S.)
1999年に、サンフランシスコ・ベイエリアの三人の若手演奏家により結成。彼らは著名な曲ではあるも、かつ冒険心にあふれたピアノ三重奏曲のレパートリーに傾倒しており、お互いの考えが一致したことによりトリオを結成した。ジュピター・トリオは、ワシントン州のオリンピック音楽祭への出演、多数の湾岸エリアでの公演、グアムでの出演、および中西部のツアーを精力的に行っている。
ピアノ
アグリカ・アンジェロヴァ(ブルガリア)Aglika ANGELOVA(Bulgaria)
1974年生まれ。サンフランシスコ音楽学校で教員を務める。多数のラジオ番組に出演し、ドイツ、アメリカ国内をソリストとして、また、室内楽演奏家としてツアーを行う。
ヴァイオリン
ロバート・ウォーターズ(アメリカ)Robert WATERS(U.S.)
1971年生まれ。サンフランシスコオペラで副コンサートマスターを勤める。多数のコンクール、ラジオ番組で演奏。第50回マルボロ記念CDで主演演奏家。
チェロ
ジュリアン・ハーシュ(アメリカ)Julian HERSH(U.S.)
1969年生まれ。ソリストとして、室内楽演奏家としてアメリカ国内で演奏。「マルサリスの音楽」のTV番組でヨー・ヨー・マと共演する。
フェスタ・メニューイン金賞
デュオ・ロマノフ・クガエフスキー(ロシア)
DUO ROMANOV-KOUGAEVSKI(Russia)
同アンサンブルはノヴォシビルスクで2001年5月結成。以来、ロシア国内で精力的にコンサートを行う。2001年12月、国際グランプリコンクールで「ゴールドアコーディオン賞」を受賞。二人が演奏するドームラとバヤンは、ともにロシアの代表的な民族楽器で、彼らはこの二つの楽器を使い、ヴィヴァルディやスカルラティ等のイタリア古典音楽や、ロシアの伝統的な音楽から現代音楽まで、その幅広いレパートリーはクラシックから現代音楽に及ぶ。
バヤン(ボタンアコーディオン)
アンドレイ・ロマノフ(ロシア)Andrei ROMANOV(Russia)
1963年生まれ。ノヴォシビルスク州立音楽学校で講師を務める。1990年全ロシアコンクールで優勝、同年、国際バヤンコンクールで4位。2001年、ニューヨークでの国際コンクールで金賞受賞。
ドームラ
アンドレイ・クガエフスキー(ロシア)Andrei KOUGAEVSKI(Russia)
1974年生まれ。ノヴォシビルスク州立音楽学校で講師を務める。1994年チェレポベツ市での国際コンクールで2位。2000年「カップ・オブ・ザ・ノース」国際コンクールで2位。2001年全ロシアコンクールで3位受賞。
楽器紹介
■バヤン(Bayan)
ロシアのクロマティック・アコーディオン。1830年代にロシアにもたらされ、急速に普及した。ロシアのアコーディオンの完成型で、おもに職業音楽家によって演奏される。ボタン式鍵盤で、右手鍵盤は変ロ−4点嬰ハを半音階的に配列、左手のボタン式鍵盤の音列は一般のアコーディオンとほぼ同じ。屋内外の民謡や民族舞踊の伴奏や、アンサンブルに用いられる。名前は古代ロシアの伝説的歌手ボヤンの名に由来している。
■ドームラ(Domra)
ロシアの民族楽器。半球形の共鳴胴とフレットのついた棹をもつ撥弦楽器。10世紀ごろに起源を持ち、かつて放浪芸人の楽器だったが、17世紀以降使われなくなった。その原因としては、放浪芸人たちがドームラで弾き語りをする歌詞が社会風刺的な内容が多く、当時のロマノフ王朝にとって都合が悪かったため、弾圧されたと言われている。
現在のものは、19世紀末にV.V.アンドレーエフがわずかに残された1枚の古い版画をもとに復元したものである。ドムラとも言う。
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