日本財団 図書館


財団法人日本吟剣詩舞振興会創立三十五周年記念
吟剣詩舞振興「平成十五年新春のつどい」
日時:平成十五年一月十一日(土)
場所:笹川記念館国際ホール及び鳳凰の間
新春を祝い、三十五周年を祝う、華やかな宴
 記念すべき財団創立三十五年周年の「平成十五年新春のつどい」が、今年は例年と異なり、式典を交えた二部構成で華やかに盛大に開催されました。新春の祝いの中、和やかなムードに包まれながらも威厳をもって式は進められました。
 
式典の冒頭、財団旗を先頭に各地区連協旗が入場した。旗手はいずれも少壮吟士の皆さん
 
河田神泉会長職務代行副会長が財団を代表して挨拶
 
文化庁長官代理、岡本親宣・支援推進室長の祝辞
 
財団にご協力いただいた団体・個人を代表して、感謝状を受賞された、左から、(社)全国モーターボート競走会連合会・宮地真澄理事長、日本財団・尾形武寿常務理事、作曲家・遠藤実氏
 
 午後二時三十分、菅原雪山理事の司会ではじまった新春のつどいですが、今年はまず財団創立三十五周年を祝う式典が笹川記念会館国際ホールで厳かに開かれました。
 最初に財団旗や地区連協旗の入場があり、それぞれの旗を持った少壮吟士の方々が入場して来る姿は、威厳すら感じる立派なものでした。
 つづいて国歌斉唱、会詩合吟が行なわれ、河田神泉財団会長代行が壇上に立たれ、さらなる吟剣詩舞の発展と振興を今後も展開していく趣旨の挨拶をされました。来賓祝辞では河合隼雄文化庁長官のお代理で岡本親宣文化庁支援推進室長が挨拶され、日本の伝統芸能を継承され、それを普及振興されていることに対しての敬意を述べられました。
 そして、常日頃、吟剣詩舞を愛し、財団を支えていただいている二団体、(社)全国モーターボート競走会連合会と日本財団に対して創立三十五周年を記念して感謝状が贈られました。さらに特別協力者五名に感謝状贈呈が行なわれました。贈られた方々は作曲家・遠藤実氏、医学博士・日野原重明氏、文学博士・榊原静山氏、音楽家・舩川利夫氏、演出家・石川健次郎氏で、皆さんを代表して遠藤実氏が感謝状を受けられました。また、吟剣詩舞の振興に尽力された財団本部役員ならびに物故役員あわせて一一二二名に対して吟剣詩舞功労者として特別表彰が行なわれ、鈴木吟亮専務理事が代表して受賞の喜びを語られました。
 
祝賀会で挨拶されるNHK番組制作局長・出田幸彦氏
 
祝賀会で挨拶される遠藤実氏
 
 表彰式が整然と執り行なわれたあとは、新春のつどい特別企画番組、吟剣詩舞「財団三十五周年を祝う」−未来に翔け青春讃歌−が披露されました。幕開けは三十五周年を寿ぐと題し、鈴木吟亮専務理事を始め女性吟士による「祝賀の詞」で始まりました。次に吟詠、剣詩舞コンクールの優勝者が舞台に上がり、幼年の部では吟詠を西田和樹くん、詩舞を鈴木恵美子さんで「佳賓好主」が、大原侑実さんの吟、剣舞を上羽麻一子さんで「桶狭間を過ぐ」が行なわれました。少年の部では吟詠を荒崎春奈さん、剣舞を藤野舞さんで「両英雄」が、吟詠を後藤未由子さん、剣舞を大野晶子子さんで「爾霊山」が披露されました。青年の部では吟詠、鍋谷明美さん、剣舞、多田和晃さんで「赤壁」、吟詠、林綾香さん、詩舞、原歩さんで「越中覧古」が演じられました。さらに、群舞優勝者に少壮吟士を加え「楠河州の墳に謁して作あり」と「天草に泊す」が披露されました。いずれも優勝するだけあり、実に見事な吟詠剣詩舞を味わうことができました。つづいて、少壮吟士男子による「書懐」が披露され、心技体ともに充実した少壮吟士の見事な吟詠を堪能することができました。
 新春のつどいの後半は、舞台を四階鳳凰の間に移して立食形式のパーティーが開かれました。盛大な鏡割りの後、思い思いに談笑したり、ご馳走を味わったり、各人各様に楽しい時間を過ごしていました。
 三十五年といえば、人間ならこれからさらなる飛躍を求めて活躍する歳です。財団も特別企画「未来に翔け青春賛歌」のタイトル通り、吟剣詩舞の振興と発展のため、今以上の活躍をつづけていくことでしょう。
 
企画番組で「書懐」(西郷南洲作)を合吟する男性少壮吟士の皆さん
 
平成13年の群舞コンクール(詩舞)で優勝した入倉昭山氏社中グループによる「天草洋に泊す」(天智天皇御製・和歌挿入)。吟詠は米本耿泉少壮吟士







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION