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吟剣詩舞だより
〔今秋は各団体の行事が多く、本欄あての原稿数が十月二十日までの一か月に、合計十四通寄せられました。このため当該欄を3頁に増やしましたが収録しきれず、やむなく大半の写真の割愛、本文は要点のみとさせていただきました。ご了承ください〕
四県総連で創立二十五周年記念大会
大分県総連大会、幼少年の合吟
 
大分県吟剣詩舞道総連盟
構成吟など盛り沢山
▽九月二十二日▽別府市ビーコンプラザ
▽メモ=大分県民芸術文化祭協賛で開催。午前は合吟四十二組、青少年四組、中でも詩舞物語「浦島太郎」は好評だった。
 午後は式典で、深田光霊大会総裁の挨拶、感謝状、表彰状贈呈などが行われた。第三部は来賓吟詠。第四部、構成吟「嗚呼、先覚偉人の譜」十景に続き、県総連代表を初めとする幹部の方々の吟詠。フィナーレは「吟剣詩舞道」を少壮吟士、剣詩舞家元などの出演で締めくくった。
 
岐阜県吟剣詩舞道総連盟
千五百人近い出演者で沸く
▽九月二十九日▽岐阜産業会館
▽メモ=出演者総数千四百九十名、六十一組。中部連絡協議会と近県から来賓多数で中身の濃いプログラムとなった。オープニングは幼少青年と県連会員合同の会詩合吟。午後の式典では北洞吟条前理事長表彰と、学校教育の場で吟舞の普及に尽力された土岐自動車工学専門学校、岐阜総合学園高校に感謝状が贈られた。
 大会最後に、先の国民文化祭で大きな感動を呼んだ「木曽三川讃歌」を再演した。
 
岐阜県総連大会、フィナーレで「木曽三川讃歌」を詠う
 
静岡県吟剣詩舞道総連盟
舞台と会場が一体で富士山
▽十月十二日▽焼津市文化センター大ホール
▽メモ=第一部は吟詠各流派三十八組の合吟で、館内は最高のムード。記念式典では中部地区連協議長高木残峰先生はじめ各役員諸先生のご臨席を賜り、阿部昭馨理事長が挨拶。ご来賓から祝辞をいただき、県総連のためにご尽力いただいた先生方に功労者感謝状が贈られた。
 第二部は十六会派による剣詩舞、ご来賓の模範吟剣詩舞が披露された。最後は舞台と会場が一体となり、郷土のシンボル「富士山」を大合吟してフィナーレ。
 
宮崎県吟剣詩舞道総連盟
「祝賀吟剣詩舞」が秀逸
▽十月十三日▽宮崎観光ホテル
▽メモ=大会は財団常任理事・高群華要先生はじめ九連協役員、九州地区各県総連役員、及び宮崎県総連役員、各流会派会長宗家など二百名が参加。第一部は式典を挙行。第二部の祝賀吟剣詩舞は平成十二年度全国吟詠合吟コンクール十位入賞の「富士山」を宮崎県総連女子(五十五人)が見事に発表、続いて少年・青年選抜の吟詠・剣舞・詩舞が披露された。最後は「祝賀の詞」の吟詠と詩舞で、盛会のうちに終了した。
 
聖心流沼津聖心吟詠会二十五周年記念大会
▽六月三十日▽沼津市民会館
▽メモ=国歌斉唱、ご招待吟詠(合吟)、記念式典に続き、大会記念番組「構成吟剣詩舞」は″温故知新″をテーマに繰り広げられた。漢詩に節をつけて詠う詩吟を基本に、歌謡吟や民謡吟を組み入れて内容の充実を計った。オープニングは女子会員三十名に星舟流星舟会の皆さんに詩舞を添えていただいた。浜松昭武館幼少年の群舞、至心流至誠館館長の剣舞をはじめとする賛助出演に万来の拍手。
 記念番組の最後は、男子会員三十名合吟「金剛山」に阿部昭馨先生の剣舞で、大会に華を添えていただいた。
 
岡山県総連が「青少年」と「寿」の二大会を開催
第十三回県青少年大会
▽八月十八日▽岡山県総合文化センター
▽メモ=吟詠十流派、剣詩舞四流派が日頃の成果を披露した他、吉備楽保存会三十名が友情出演してくださった。午前は第一部吟詠、第二部剣詩舞でそれぞれ個人と団体の発表。午後は「バトンタッチ2」を上演した。青年男女の進行役がアドリブを交えてテキパキとこなし、二〜四歳の幼児グループもがんばった。
 昼食後に披露された吉備楽は、化粧、着付けに二時間かかる本格的なもの。笙、筝、篳篥(ひちりき)の生演奏で演じられた。初めて見るという観客が多く、こういう芸術もあったかと驚きの声が聞かれた。
 
岡山県青少年大会。2〜4歳グループもがんばった「バトンタッチ2」
 
第二十九回県寿吟剣詩舞道大会
▽九月二十三日
▽山佐本陣
▽メモ=参加者は前年を上回る百五十九名、最高齢者は九十四歳。皆さん、年齢を感じさせない熱吟、若々しい動きの剣詩舞を披露され、会場いっぱいに大きな拍手が響いた。式典、祝舞に続き、喜寿・傘寿などを迎えられた四十三名の方々に、河田神泉会長から祝賀のトロフィーが渡された。哲泉流最高齢者、北山定泉さん(九十四)の力強い万歳三唱で寿大会を締めくくった。
 
日本吟詠総連盟大会。コンクール入賞者の表彰風景







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