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バンコクで、タイ王女殿下を主賓に
日・タイ・チャリティー公演開催
 財団法人日本吟剣詩舞振興会・ラージプラチャサマサイ財団・タイ国芸術局・同広報局主催、笹川記念保健協力財団協力、「日・タイ伝統文化チャリティー公演」が、十月十三日(日)バンコク市内、政府広報局大講堂で、タイ国王室ソムサワリー王女殿下をお迎えして開催されました。
 
 この公演に財団から河田神泉会長代行副会長はじめ五十名の出演者(別表)が参加、「日本の四季」で春から冬に至る自然と人の関わりを吟詠・剣舞・詩舞で演じるなど三幕にわたり、わが国の歴史・伝統芸を披露しました。
 タイ側からは国立芸術院に所属する演劇芸術大学でタイ古典舞踊を専攻する学生ら五十名が、きらびやかな衣裳で、民族説話、部族の踊りなどを、民族楽器の演奏とともに繰り広げました。
 公演は午後の部、夜の部、計二回行なわれ、午後の部の主賓としてソムサワリー王女殿下のご来臨を仰ぎました。
 今回の公演は、過去数年間の少壮吟士チャリティー公演の益金の一部を、笹川良一創始会長がライフワークの一つとしたハンセン病根絶運動など広範な医療活動を行なっている笹川記念保健協力財団(略称SMHF)を通して、同様の趣旨で活動しているタイ・ラージプラチャサマサイ財団(略称RPSF=タイ王室が援護している)に寄付したことがきっかけとなりました。
 RPSFが今回、エイズ罹患者の子弟教育支援募金のための公演を行なうに際し、SMHFを通して財団法人日本吟剣詩舞振興会に協力依頼の申し入れがあり、この日の実現となったものです。
 自主的に参加された日本側出演者、随行者の皆さんは、公演前後のバンコク周辺観光、RPSFが開いてくれたホテルでの「感謝パーティー」など五泊六日の日程を消化し、十月十五日に帰国しました。
 
公演開始に先立ち、ソムサワリー女王殿下から記念の盾を戴く河田神泉会長代行副会長
 
日・タイ伝統文化チャリティー公演参加者
吟詠家
河田神泉(岡山) 工藤龍堂(東京) 清水照鵬(愛知)
星野紫虹(神奈川) 林鳳俊(北海道) 小林瀞玉(東京)
梶凰映(千葉) 伊丹嘉雪(東京) 土屋美風(神奈川)
成田峯麗(神奈川)
剣詩舞道家
入倉昭星(愛知) ・・・ 入倉壮心、田中南心、小野田賀心、伊奈輝心、
    加藤環心、白井珪心、伊藤士心
松永悠楓(栃木) ・・・ 海老根悠葉、大島悠正、堀江祥里、松島祥細
松浦容楓(愛知) ・・・ 杉浦英容、蟹江功容、大日方佳容、荒谷麗容、
    黒田紫容、佐々木豊容、竹内川容、竹野清容、
    長坂澄容、尾嶋箔栄容、永井嘉津容
鈴木凱山(栃木) ・・・ 林凱華、近藤凱霞
大石晨煌(東京)
榊原静慧(東京) ・・・ 星野静?
小林翠扇(長野) ・・・ 北野眞扇
田村天聖月(石川) ・・・ 田村香月、松田彰月、井上慧月
少壮吟士
小林北鵬(茨城)、中澤春誠(東京)、 河田?泉(岡山) 
財団事務局
矢萩保三、乙幡健次、成田佳奈枝
 
タイ演劇芸術大学の皆さんにより、半人半鳥で幸せを運ぶ「キンナリー鳥の踊り」
 
日本の舞台から。「近江八景」(大江敬香作)を吟じる河田泉氏(右)と、これを舞う杉浦容楓氏とその社中の皆さん







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