3−3−3 試験結果
3−3−3−1 機関起動試験
機関起動時はENG回転を早期に立ち上げる為、燃料ラックが突っ込み、燃料が多く供給されます。従って、早期に回転立ち上げに必要な位置にて燃料抑制をきかせています。
空気式の場合ENGがアイドル回転に達するまで、燃料抑制はその位置を保持しておりそれが起動時黒煙発生の原因となっています。
燃料抑制位置を、ENG回転がアイドル回転の約70%に達した時点でさらに燃料ラックを押さえ込み、2段階制御する事により黒煙の発生を抑え、起動時のスモーク発生を改善しています。
3−3−3−2 加速試験
機関をアイドル(400min−1)から50%負荷回転数(700min−1)まで、急加速運転した場合の挙動を比較した。
全電気制御において、機関アイドルから定格まで5ポイントできめ細かく燃料抑制するため、燃料ラックが入り過ぎることなく、加速過程において適切な燃料が供給され、スモークもおさえられた。なお、アイドル〜50%負荷回転数までの到達時間は、約15秒で、空気式制御と比較しても遜色は無い。
加速試験 電気式−空気式(従来式)比較
加速試験におけるスモーク目視状況
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