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3.4.4 電線管
(1)一般
 電気艤装工事にあたって、機械的損傷を受ける恐れのある場所にケーブル布設するときは、電線管等でケーブルを保護することが必要である。
 電線管は、この意味で甲板上、床下等において使用するが、一般電路金物によるケーブルの布設が困難な場所において一般電路金物の代用としても使用される。
 電線管の取付け工事に際しては、次のことに注意すること。
(1)電線管の端はケーブルを損じないものか又はこれにブッシュを入れること。
(2)電線管の曲げ半径は、ケーブルの曲げ半径の制限値より小さくないこと。
(3)暴露部に布設する鋼製の金属管は、亜鉛めっきするか、これと同等の有効な防食をすること。
 電線管の布設例を図3.3.12及び図3.3.13に示す。図3.3.12は機関室の床下から機器への立ち上がり電路の例である。この例のように機関室の床下等から機器への立ち上がり電路には、金属管又はプリカチューブなどの電線管を使用する方がよい。
 図3.3.13は、塩ビ管による電路の布設例であり、主としてFRP船に用いられる。この方法は塩ビ管や紙管等を半割したものを船体平面部にFRPオーバーレイするか、塩ビ管を管状のままビーム、ガーダーなどの船体構造物に貫通させ、FRPオーバーレイにより固定する。
 
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図3.3.12 床下から電動機へ立ち上がる電路の布設例
 
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図3.3.13 塩ビ管の布設例
 
 一般に小型船では、小電路を取付ける場合ビーム、ガーダーなどの船体構造物に押えバンドでケーブルを直接固定する。
 その際、ケーブルはコルゲートチューブ又はスパイラルチューブでカバーするとよい。
 押さえバンドの材質は、SUS製又は樹脂製のものが主である。
 小電路の取付け例を図3.3.14に示す。
 
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図3.3.14 小電路の取付け例
 
 ケーブルが水密隔壁や水密甲板を貫通する場合には、グランドを単体で取付け、本数の多い場合はまとめてグランド板に取付けるか又はケーブル貫通ボックスを使用する等の防水工事を行うものとする。グランド板を取付ける場合は、甲板又は隔壁との重ね代は原則として30〜50mmとする。(最小でグランド板の厚さの2倍)
 グランド板の板厚は、貫通部の板厚と同一とすることを原則とする。その取付け例を図3.3.15〜図3.3.17に示す。
 
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図3.3.15 グランド単体の取付け例
 
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図3.3.16 グラント板の取付け例
 
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図3.3.17 小型船舶で使用されているケーブル貫通ボックス等の取付け例







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