7・5・6 電力、皮相電力、無効電力
交流回路では電圧E〔V〕と電流I〔A〕との間に位相角があれば、次のように電力を分類している。
図7・51
図7・51において、電圧E〔V〕と電流I〔A〕との位相角をθ〔rad〕とすれば
(1)皮相電力=EI〔ボルトアンペアといい単位記号VA〕・・・(7・59)
注:見かけの電力という意味
(2)有効電力=EI×cosθ〔W〕・・・(7・60)
注:真に役立つ電力の意味
(3)無効電力=EI×sinθ〔Var〕・・・(7・61)
注:有効電力に対して無効の意味
単位記号〔Var〕を1,000倍して〔kVar〕キロバールがある。
(1)、(2)、(3)の三つの間に次の関係式がある。
θを力率角という。
〔例題〕
(1)
左図のR=10〔Ω〕、L=0.1〔H〕である回路に50〔Hz〕、100〔V〕の電圧を加えたときの電力及び力率を求めよ。
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