(3)RCの直列回路
図7・29
図7・29は、静電容量C〔F〕の回路に抵抗R〔Ω〕が僅かに入った回路とみればよい。瞬時値の計算は省略して、ベクトルで求める方法を述べよう。
図7・30
図7・30はベクトル図である。Rの両端の電圧  は電流  と同相であり、Cの両端の電圧  は7・4・1(2)により  よりπ/2〔rad〕遅れている。(  からみれば  はπ/2〔rad〕進んでいる。)
これらをベクトル的に加えると
大きさの関係は次による。
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(4)LCの直列回路
図7・31
図7・31は、自己インダクタンスL〔H〕と静電容量C〔F〕とが直列に入った回路の電圧と電琉の大きさについてベクトル的に求める方法を述べよう。
図7・32はベクトル図である。
図7・32
また、  は  からπ/2(90°)位相が進み、  は  からπ/2(90°)位相が遅れている。( 7・4・2(a)(3)参照のこと。)したがって、  と  との位相差はπとなる。
これらの関係は図7・32に示すとおりで、  と  との大きさの関係は
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