8・3・5 ヒューズの交換
レーダーの主要回路はヒューズにより保護されている。ヒューズは機内の故障により溶断するようになっているが、ヒューズを交換する場合には、次のことに注意すること。
注意
1. 溶断した原因を調べること。
2. 定格のヒューズを入れること。
(1)ヒューズの交換方法(図8・16)
(a)表示器パネル上の〔POWER・電源〕スイッチを〔OFF・断〕にする。
(b)ヒューズホルダのキャップを反時計方向に回して断線したヒューズを抜く。
(c)新しい規定値のヒューズをキャップに挿入してからヒューズホルダに入れ、キャップを時計方向に回して固定する。
図8・16
表示器パネルの照明ランプが断線したときは、〔POWER・電源〕スイッチを〔OFF・断〕にしてから次に示す方法でランプを交換すること。
(1)表示器のふたとパネルを外す。
(2)断線したランプを抜き新しいランプを入れる。
図8・17
空中線のモーターのブラシは5000時間ごとに二本同時に新品と交換すること。
注意
レーダーの電源スイッチを〔OFF・断〕にし、〔空中線部作業中〕を明示して作業をすること。
(1)空中線ペデスタルのモーター側のカバーを外す。
(2)モーターの下側のカバーを止めている二本のねじを緩め、カバーを外す。(図8・18参照)
図8・18
(3)モーターの両側にブラシホルダが二個あるので、ホルダのスプリングを緩め、ブラシを新品と交換する。
(4)モーターカバーを付ける。
(5)ペデスタルカバーを付ける。
空中線ペデスタルカバーのねじは図示の(1)〜(4)の順序に従い、数回繰り返して締めていくこと。(図8・19参照)
図8・19
(問1)マグネトロンを交換するときの注意事項について述べよ。
(問2)クリスタルダイオードを交換するときの注意事項について述べよ。
(問3)CRTの保管上の注意事項について述べよ。
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