日本財団 図書館


8・3・4 CRTの交換
注意
1. CRTは取扱いに十分注意すること。乱暴に取り扱ったり、ぶつけたりすると爆発して破損することがある。
2. CRTは一人で抜くようにした方がよい。
 
(1)表示器のふたとパネルを取り去る。(図8・10参照)
 
図8・10
 
(2)アノードキャップを外してアースに接触させて放電させる。(図8・11参照)
 
図8・11
 
(3)CRTの先端のソケットを外す。(図8・12参照)
 
図8・12
 
(4)CRTを止めているねじを緩め、指示器から外す。(図8・13参照)
 
図8・13
 
(5)CRT取付金具のねじを緩め、金具からCRTを外し、新しいCRTを付ける。このとき金具のつめにCRT面が当たるようにすること。(図8・14参照)
 
図8・14
 
(6)上記と逆の順序でCRTを表示器に入れ、取り付ける。
 
注意
 新品のCRTと旧品の寸法が違うと、偏向コイルとCRTの間隔が変わる。この場合は偏向コイルの位置を調整する。偏向コイルの前後位置はコイルを保持している円形の金具の中央にある一本のねじを緩めて動かす。上下左右は表示器フレーム(上下のイモノ)を止めているねじを緩めて調整する(図8・15参照)
 
図8・15
 
(7)CRTの保管
 衝撃を与えないよう、指定の箱に収納する。蛍光面、すなわち、CRTの表示面が下になるように保管する。これは振動等によって蛍光剤がはがれるのを防ぐためである。また、強磁性体の近くに置かないこと。これはCRTの材料に磁化されるものが使われていると、一部が磁化され、画面にひずみを発生する原因になるからである。
 なお、湿度の高い所も避けること。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION