日本財団 図書館


◇植物をスケッチしよう
 川の中、水ぎわ、川原、堤防(ていぼう)の上の方と下の方など、場所によって生えている植物がちがいます。いろいろな場所でスケッチしてみましょう。
 スケッチができたら、図鑑(ずかん)で名前をしらべてみましょう。スケッチした日にち・草花の名前や特長、草花をみつけた場所などをいっしょに書いておきましょう。
◇草の成長するようすを観察しよう
 同じ場所の同じ野草を観察して、花が咲いたり、実をつけたり、一年の変化を写真にとったり、スケッチしたりして記録してみましょう。
《タンポポを観察してみよう》
カンサイタンポポ
 タンポポの花は、昼間は咲き、夕方には、とじてしまいます。
綿毛(わたげ)
 春になると、タンポポの花が咲き始めます。そして、花が咲いたあとは、白い綿ぼうしをつくります。綿毛が風に飛ばされ、種は、遠くまで運ばれます。
 夏には、枯れ(かれ)てしまいますが、秋になると、また、新しい葉をのばします。
 
冬のタンポポ
 地面に平たくはりつくように葉を広げて冬を越し(こし)ます。このような植物を、ロゼット植物といいます。
 地面にはりつくことで、冬の冷たい風をさけて、広げた葉で太陽の光りを集めます。
 
野草の冬ごし
 一年草は、秋までに種をつくり、枯れ(かれ)てしまいます。二年草は、秋までに芽を育て、株をつくり、緑の葉をつけて冬を越し(こし)ます。
 多年草は、ヨシのように、地上の部分は枯れ(かれ)てしまいますが、春になると地下茎(ちかけい)から新しい芽の出るもの、ユキノシタのように一年中緑の葉をした常緑多年草(じょうりょくたねんそう)があります。
◇野草で遊んでみよう
 川のまわりには遊び道具になるものがいっぱいあります。草の葉や茎(くき)、花や実などで遊んでみましょう。
◇野草を食べよう
 野草には、食べられるものがたくさんあって、昔からいろいろ工夫されて食べられてきました。身近かにある野草をどんなふうに料理するのか、いったいどんな味がするのか、ためしてみましょう。
《食べられる草》
セイヨウタンポポ
 食用に輸入したといわれているセイヨウタンポポは、花のてんぷら、葉っぱのおひたし、根っこのきんぴらなど、いろいろな方法で食べられます。
 また、タンポポの根をかんそうさせて細かくきざみ、お湯をそそげば、タンポポのコーヒーができます。
マコモ
 地中にあるマコモの新芽は、やわらかくておいしく、お吸い物になります。
ヨモギ
 早春に、ヨモギの若芽をつんで、きざめば、草もちやヨモギごはんがつくれます。
 そのままてんぷらにしてもおいしいです。
クズ
 クズは、マメ科の多年草で、根は、年々太くなります。
 その根からとれるでんぷんがクズ粉です。これでおいしいくずもちができます。
 
(注)野草の中には、毒(どく)のあるものもあります。気をつけましょう。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION