日本財団 図書館


●登米町教育資料館(旧登米高等尋常小学校)
明治のハイカラな小学校
 
 明治21年(1888年)宮城県技師・山添喜三郎の設計監督の下で建築された。寄せ棟造り桟瓦葺きで、西欧と和風様式との折衷でこの時代の学校建築を代表するものとして、当時の形を残している貴重なものである。昭和56年に国の重要文化財に指定されている。
 木造2階建てで平面の形は東西に長さ23間(41.8m)の校舎を中央に、東西両翼に長さ11間(20m)の建物を南へ突きだした形をしている。
 建物の中心に白いバルコニーとポーチがあり、角柱にはイオニア敷きの柱頭飾りが付いていて当時としては斬新な建物であった。南端部の6角形を半切りにした昇降口の小屋組はキングポスト・トラスになっている。
 がっちりとした骨組みの中で回廊になっている1・2階のバルコニー兼廊下などはそこで学んだ子供達に夢や誇りなどを与えてくれたのではないだろうか。当時の懐かしい教室も再現されている。
 
 
 
 
 
 







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION