李鵬全人代議長は、大会初日の同夜、六時から人民大会堂に参加者全員を招き、ロビーで李鵬夫妻・谷津義男AFPPD議長を中心に全参加者と記念撮影をした。これに先立ち、AFPPD役員とAPDA代表が別室で表敬・挨拶を行った。広瀬次雄APDA常務理事とは、慣れた日本語で「どうも、どうも」と笑顔で握手を交わした。

　同夜人民大会堂宴会場で行われたレセプションは行き届いた豪華なもてなしだった。人民解放軍の軍楽隊が会場で晩餐の合間に歓迎の曲目を奏で、中国で活躍中のソプラノ歌手の王莉雅さん、テノール歌手の阻さんがそれぞれ独唱。阻さんは二曲目に「北国の春」を見事なテノールで歌い上げ、大きな会場に拍手が鳴り止まなかった。

　会場では谷津義男AFPPD議長から漆塗りの屏風、中山太郎APDA理事長から漆器の文箱が李鵬全人代議長に贈られ、李鵬議長は「これは素晴らしい。謝謝」と真心に感謝していた。

　二十周年を祝うというので、AFPPD設立時に功労のあった当時の黄華外相夫人の何理良女史や、元国会計画生育委員会主任（大臣）の王偉氏など、高齢になった元高官、UNFPA元次長のジョティ・シン氏らも招かれ、AFPPDの発展と、昔話に花を咲かせ、お互いの再会を喜んだ。

　このレセプションで、AFPPD活動に功績のあった上の各氏に李鵬全人代議長から表彰者の顔写真を入れた楯が手渡された。