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(5)救命・防火機器の表示(添付資料2628参照
 救命・避難設備及び防火設備の近辺に取り付ける「救命・防火機器の表示」について、以下の議論があった。
・旅客の理解の便宜を考慮すると、船上の表示も陸上の表示と一致させるべきであり、ISO/TC145の規格に合わせる必要がある。
・船員の便宜を考えると、船上で従来から使用してきた表示やISO 17631(火災制御図)及びISO/CD 17338(防火構造図記号)の図記号に合わせるほうが良い。
・SOLAS条約等の規則で搭載が求められている設備に関する表示の規格をまず優先して作成すべきである。
・電気式照明、蛍光表示等の表示方法も検討すべきである。
 以上を勘案して新作業提案文書及びそれに添付するWDを作成するタスク・グループをイタリアの Mr. Delise をリーダーとして形成した。
 
(6)エアロゾル式消火装置
 TC 8議長のCapt. Piersall の要請を受けて出席したMr. Don Murray(Ansul/Tyco:主要な製造事業者)は、EUにおけるエアロゾル式消火装置の基準の作成状況を紹介し、この主な目標は陸上にける使用である旨説明した。
 WG 3では、IMOが船舶機関室への使用を前提としたエアロゾル式消火装置の基準を作成したこと(MSC/Circ.1007)、船舶特有の機関室環境(振動、温度、湿度等)について考慮を払う必要があることを考慮し、ISO/TC 8として船舶用エアロゾル消火装置の規格を作成する必要があることで意見が一致した。そこで、Mr. Muurayを中心にタスク・グループを形成し、新作業項目提案のための文書を用意することとなった。
 
(7)火災制御図(ISO 17631)
 ISO 17631は今年2月に発行された。この発行を受けて、IMO−FP 46にて「Fire Cotrol Plan(火災制御図)を作成する場合には、ISO 17631を考慮すること」旨のMSC/Circular案が作成され、さらにIMO−DE45にて救命設備に関する事項が追加された。
 なお、このMSC/Circ案は後日、IMO−MSC75にてMSC/Circ.1050として発行されている。今次WG 3会議では、高速船に関する図記号が欠如していることが指摘されたため、これらを追加する Amendment の案をコンベナーが次回WG 3会議に用意することとなった。
 
(8)中間会議
 以上のようにWG3はなすべき作業が多いことから、今年後半にWG3中間会議をもつ必要があり、その日程も3日間は取るべきであることでWG3は合意した。
 スウェーデン代表のMr. Lyderson がストックホルムで11月に会議場を用意できる旨申し出たため、WG3はこの申し出に対して感謝を持って受け入れた。日程については、SC1とリエゾンを取ることとなったISO/TC92の会議が10月末から11月にかけてコペンハーゲンで開催されることから、会議参加者の便宜のため、その会議の翌週の11月5日〜7日にWG3会議を開催することに決定した。
 
9.3 その他
 事務局より、今回の会議で得られた参加者リストとe−mail連絡先を使って、適正なusers groupがISO Livelink server にアクセスし、審議文書等の書類のやり取りがISO/CS のサーバーを利用して出来るように、早急に手配する旨の説明があった。
 
10 今後の会議の予定
 開催予定については、決議39を参照のこと。
 SC1については、US−MSA(United States Marine Safety Association:米国の救命・防火設備の製造、販売、保守関係社・者の団体)の申し出により、2003年4月に米国メリーランド州ボルチモアで開催することに決定した。
 WG3の開催予定については、今年11月5日〜7日にスウェーデン・ストックホルムにて開催する(スウェーデンのMaritime Administrationの申し出による)ことがWG3にて合意されたことがSC1に紹介された。
 WG1については、作業量を考慮して必要に応じて開催することとなった。開催場所を確保する旨を引き受ける機関がなく、WG1議長が仮に引き受けた。
 なお、開催の決定から開催までには3ヶ月を要する旨が事務局より指摘された。
 
11 決議の採択
 以下の決議36〜39を採択した。
 
決議36:ドラフティングコミッティーの設置
 ISO/TC 8/SC 1は、ドラフティングコミッティーに議長のMr. C. Abbate及び事務局のMr. K. J. Heinzを指名した。決議は英語のみとした。
 
決議37:新リエゾンの承認
 ISO/TC 8/SC 1は、TC8の承認の後、ISO/TC 145/SC2及びISO/TC 92とカテゴリーAリエゾンを取ることとした。
 
決議38:Committee Drafts
 ISO/TC 8/SC 1は、以下ものをISO中央事務局にCDとして登録し、DISのための投票にかけることとした。
ISO/CD 24408 位置表示灯の製造時試験
ISO/CD 24432 袖付き保温具
ISO/CDAM 7061 上下船用はしご装置
ISO/CD 22488 (2nd CD) 消防員装具
ISO/CD 23269 −1, −2, and −4 船上における呼吸具
 
決議39:次回分科会及び中間会議
 ISO/TC 8/SC 1は、米国の好意に基づく招請により、次回会議を2003年4月に米国メリーランド州ボルチモアで開催することに暫定的に合意した。
 WG3は、2002年11月にストックホルムで中間会議を開催することに合意した。WG1は、中間会議が必要と考えられる場合、WG3のストックホルム会議と同時期にコペンハーゲンで開催することに暫定的に合意した。
 
12 閉会
 SC1議長の Mr. Abbate 及びSC1事務局のMr. Heinzより、再度日本船舶標準協会及び海上技術安全研究所に謝意が述べられ、閉会した。
 
以上
 
東京会議出席者写真
 
ISO/TC 8/SC 1
東京会議資料目録
 
添付資料番号 資料名称 備考
ISO/TC 8/SC 1東京会議出席者集合写真 JPGファイル
1. SC 1 N 138 Notice of meeting/Draft agenda of /TC 8/SC 1 in Tokyo pdfファイル
2. SC 1 N 147 Rev. List of delegates to 8th plenary session of ISO/TC 8/SC 1 EXCELファイル
3. − SC 1/WG 3会議出席者名刺他 pdfファイル
4. − Annual report - Work programme pdf ファイル
5. − Formal liaison with ISO/TC 92 pdfファイル
6. SC 1 N 140 ISO 7061:1993/PDAM 3 Pedestrian access equipment for ships WORDファイル
7. SC 1 N 146 Result of voting on NWIP:Amendment of ISO 7061 Shipbuilding - Aluminium shore for seagoing vessels WORDファイル
8. − Template for comments and secretariat observations on ISO/WDAM ISO 7061 pdfファイル
9. − Revision of ISO 7061 WORDファイル
10. SC 1 N 136 NWIP Position-indicating lights for life-saving appliances - Testing , inspection, and marking of production units pdfファイル
11. SC 1N 151 ISO/CD 24408 Position-indicating lights for life-saving appliances - Testing , inspection, and marking of production units pdfファイル
12. SC 1 N 144 Result of voting on NWIP:Position-indicating lights for life-saving appliances - Testing , inspection, and marking of production units pdfファイル
13. SC 1 N 135 NWIP Thermal protective aids pdfファイル
14. SC 1 N 145 Result of voting on NWIP:Thermal protective aids WORFファイル
15. SC 1N 150 ISO/CD 24432 Thermal protective aids with sleeves pdfファイル
15-1 − Comment to the draft of TPA pdfファイル
16. − ISO/NWI XXXX Survival equipment for lifeboats, liferafts and rescue boats pdfファイル
16-1 − Survival equipment関係のcompass及びbilge pumpに関する追加意見 pdfファイル
17. SC 1 N 131 ISO(40)Enquiry 15736 Pyrotechnic life-saving appliances - Testing, inspection, and marking of production units pdfファイル
18. − Template for comments and secretariat observations on DIS 15736 pdfファイル
19. SC1 N 133 ISO/CD 22488 Shipboard fire-fighters' outfits (protective clothing, gloves, boots and helmet) pdfファイル
20. − Explanatory report : ISO/DIS 22488 (Rev. 1) pdfファイル
21. SC 1 N 134 ISO/WD XXXX-1 Breathing apparatus for ships - Part 1: Emergency escape breathing devices (EEBD) for shipboard use pdfファイル
22. SC 1 N 134 ISO/WD XXXX-2 Breathing apparatus for ships - Part 2: Breathing apparatus for shipboard firefighters pdfファイル
23. SC 1 N 139 Result of voting on NWIP : Requirements and test methods for breathing apparatus for ships pdfファイル
24. − SC 1 N 134 ISO/WD XXXX-1に対する日本意見 pdfファイル
25. − Refinements to ISO/TC 8/SC 1 N 134 pdfファイル
26. SC 1 N 137 ISO/WD SSSS Design, location, and use of shipboard signs for fire protection, life-saving appliances, and means of escape pdfファイル
27. SC 1 N 143 Result of voting on NWIP:Design, location, and use of shipboard signs for fire protection, life-saving appliances, and means of escape pdfファイル
28. − TC 8/SC 1 Shipboard signage. Comments to the proposal pdfファイル
29. SC 1 N 153 Report of the 8th Plenary session of the ISO/TC 8 Sub-committee on Lifesaving and Fire Protection, Tokyo 2002-04-18/19 WORDファイル
備考:資料名称にポインターを当ててクリックすると、当該資料が開きます。







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