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5. 実装に向けて
5.1 外部参照のメカニズム
 Ship Mechanical Systemsを実装する上で、重要なことの一つに、外部定義を参照する仕組みがある。つまり、PLiBやRDLを参照するメカニズムである。PLiBを参照する要領は現在ほぼ確立されているが、その原型はGunter Staubが提案したPLiBをSTEPスキーマに取り込む方法論(QC N068 Interporation of PLiB Services)に基づいているものである。
 しかしながらRDLに対する参照のメカニズムは未だ確立されてないようであり、現在鋭意検討が進められている。
 
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図30 外部参照のメカニズム
 
 図30は、今日一般化されている(PLiBに対する)外部参照のマッピング例である、classエンティティにて当該クラスを表し、それと製品データとの関係はapplied_classification_ assignment.itemsにて行われる。Externally_defined_classは、そのクラスが外部定義されていることを意味し、externally_defined_itemは、外部定義されている項目を指すためのものでexternal_sourceがそれを意味し、図31がそれを表している。
 
図31 ライブラリとの関係付け
 
5.2 Mechanical Connectivity
 現存のAP227では、2つまたはそれ以上のmechanical componentの接続関係は、何ら問題なく表現できる。従って現存のAP227のmechanical_componentの機能に次のような拡張を行えばmechanical_connectivityを表現できるであろう。
 
案1:名称変更と再定義による
 
From To
4.1.14 plant_item_characterization UoF
structural_component
Structural_mechanical_component
4.1.12 plant_characterization UoF
structural_system
Structural_mechanical_system
4.1.5 connector UoF
structural_load_connector
Structural_mechanical_load_connector
 
案2:ARMレベルのエンティティを追加する
 一般的に、上記の名称変更に比べてARMレベルでエンティティを追加する方がやり易いし、内容の定義がクリヤになる。次の3ケのエンティティを追加する。
4.1.12 plant_characterization UoFmechanical_systemエンティティを追加
4.1.5 plant_characterization UoFmechanical_load_connectorエンティティを追加
4.1.14 plant_item_characterization UoFmechanical_componentエンティティを追加
 
5.3 AP227へのShip Mechanical Systemsの実装検討
 図32は、最近報告されているShip Mechanical Systemsの既存AP227における位置付けをARMの関係でまとめたものである。つまり、本システムの最上位plant_systemの下位型として、mechanica_system、ducting_system、piping_systemがある。(本来はこれに加えてelectric_cabling_systemが入るべきであるが、ここでは省略されている)
 
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図32 AP227 Full SMS ARM ダイアグラム







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