上記の様な使い方においては、STEPlibのデータは個別設計物理オブジェクトや製作物理オブジェクトや典型的な設計をクラス分けし、そのロールとプロパティとそれらが含まれるプロセスをクラス分けするのに使われる。それ以外のケースとしては、クラスを標準部品やカタログ項目の定義によって特殊化するのに使われる。

　個別オブジェクトのかかる定義は、オブジェクトに対する製品モデルの定義と呼ばれる。アイテムが何であるかを定義するのに使われる主な関係は、関係のクラス分けである。これは間違いなく個々の個別アイテムとライブラリの該当するクラス間の明示的なクラス関係を記録することで可能である。

　これが可能な方法の例を表3に示す。この例ではノズルK1AとマンホールA−1が定義されて、それらは共にユニット6000の圧力容器V−6060の一部である。テーブルの横軸はオブジェクト間の関連を定義することで真実を記述している。‘relation type’の欄はGellishの関係の標準型を、‘object id’と‘object name’の欄はSTEPlibの‘class id’と標準のクラス名を持っている。表3の他の文字は、ユーザ定義されたもので、V−6060の設計過程の一部として作り出されたものである。

　3aと3bの様なテーブルは、どのようなタイプの装置をも定義するのに使うことができる。

　

　

　

　そのプロパティと個々のアイテムの他のアスペクトは、標準のプロパティクラスとドキュメントクラスを使って、同じ要領でSTEPlibで記述可能である。これは、表4のhead−1と表3のvessel V−6060のノズルK1SAに示されている。