ISO/TC8の活動状況
ISO/TC8(Ships and Marine Technology:船舶及び海洋技術専門委員会)は、1947年にISO設立と同時にできた古い由緒ある専門委員会であります。
議長は、日本の田口賢士氏(大阪府立大学名誉教授)が1989年から6年間務め、その間に、不活発だったアメリカをTC8の仲間に引き入れ、不揃いだった下部組織を10のSC(分科委員会)に再編成するなど大きな業績を残しました。現議長Capt.Piersall(アメリカ)は、田口前議長の後を引き継ぎ、現在TC8は活発な活動をしております。
設立以来、オランダがその幹事国をしておりましたが、1998年をもって辞任し、1999年から我が国が幹事国の職務を引継いでおります。
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本会は、1999年6月から、TC8の議長であるCapt. Piersallと緊密な連携を取りつつ、TC8幹事国業務を実施しております。しからば、同議長は、どのようなビジョンのもとにTC8を運営しようとしているのでしょうか。
同議長が昨年5月、アゾレス諸島でのTC8/AG会議の直前、「国際標準化フォーラム」で行ったプレゼンテーション「国際海事規格の戦略的な重要性(ISO/TC8 News Letter No.2参照」においてそのビジョンを述べておりますが、要約して図解すると次のようになります。
戦略ビジョンの概要
TC8は、IMOと船舶関連工業界との間の『リンク機構』として機能し、世界的な規格作成を行う団体であるべきである。
戦略ビジョンの概念及び諸団体との関係
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