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タイの主要港湾の設備2
1. 名称 レムチャバン港
2. 位置 北緯13.05度、東経100.53度
タンボントゥンスカラ、アンポースリラチャと、タンボンバンラムン、アンポーバンラムン、チャンワットチョンブリの間
3. バース施設
 
バース サービスの種類 バースの長さ(m) バースの水深(mMSL)
1. A1 沿岸港湾及びサービス 300 6.5
2. A2 多目的 400 14.0
3. A3 一般貨物 350 14.0
4. A4 大型貨物 250 14.0
5. A5 石炭 450 16.0
6. B1 コンテナ 300 14.0
7. B2 コンテナ 300 14.0
8. B3 コンテナ 300 14.0
9. B4 コンテナ 300 14.0
10. B5 コンテナ 400 14.0
11. 造船所 造船と修理 390 8.0
 
4. アクセス航路 基準海面からの水深14.0メートル、幅300メートル、埋立地の入り口では600mに拡大されている
5. 船のタイプと規模 5万DWT以下の沿岸船、一般貨物船、およびコンテナ船,及び10万DWT以下の鉱石運搬船
6. 概説  
 レムチャバン港はチョンブリ県のタンボンスカラ、アンポースリラチャとタンボンバンラムン、アンポーバンラムンの間に位置している。同港はバンコクの南東約120キロメートル、パタヤの北約15キロメートルに位置しており、日本政府がOECF(海外経済協力基金)融資を提供した東海岸開発計画の一部として1987年に建設された。このプロジェクトのためにタイ国政府は約6,341ライの土地(10平方キロメートル)を公用徴収した。4年間を要した第1期の工事では、海岸線から海に突き出した形の、幅400メートル、長さ1,600メートル、水深14メートルの長方形の土地約900ライ(144ヘクタール)の埋立てが行われた。U字形の埋立地の縁に沿ったバースは、貨物の種類ごとに10のバースに分けられている(上記表参照)。航路の水深は14メートル、長さ2,500メートル。航路入口部分の幅は300メートルであるが、埋立地の入口では600メートルに拡大されている。雨季に南西の波から港を保護するため、長さ1,300メートルの防波堤が築かれている。
 レムチャバン港は2番目に建設された港であり、タイ港湾委員会によって管理されている。バンコク港の最大取扱いコンテナ数が100万個に制限されている為、レムチャバン港への貨物の流れが急速に増加している。港の第2期の開発工事は、現在終了している。拡張計画には、防波堤の長さを水深8メートルの地域まで1,900メートル延長することと、埋立地周辺に合計13キロメートルの土留壁と防壁を築くことが含まれている。航路およびBasin 2において、水深16メートルまで浚渫が行われており、浚渫された合計500万立方メートル以上の土壌の一部は埋立てに使用される(約1,800万立方メートル)。全長2,300mのコンクリート製の潜かんタイプの岸壁が、Basin 2の周りに築かれている。Basin 2にはコンテナ用バース、乗客ターミナルバース、およびサービス船用バースの開発が指定されている。全長500mのコンテナ用バースC3は現在稼動中である。
 
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