付録B
タイの主要港湾の設備
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1. 名称 |
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バンコク港(クロントイ港) |
2. 位置 |
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北緯13.26度、東経100.35度 クロントイ地区チャオプラヤ川の左岸 |
3. バース施設 |
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主要な埠頭2つ、中流係留及び投錨地3箇所。バース及び係留施設に関する詳細は以下の通り。 |
バースまたは係留施設 |
バースの長さ(m) |
容積 |
船の長さ/喫水(m) |
船舶の数 |
(1)西埠頭 |
1,660 |
172/8.2 122/8.2 |
9 1 |
(2)東埠頭 |
1,528 |
172/8.2 91/4.6 |
7 1 |
(3)クロントイのドルフィン |
1,400 |
172/8.2 |
7 |
(4)バンフアスアのドルフィン |
1,600 |
172/8.2 |
8 |
(5)サトゥプラディットの係船ブイ |
1,579 |
137/7.6 91/7.0 |
4 1 |
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4. アクセス航路 |
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外洋からバンコク港までの距離は約45km。幅は約100m、基準海面からの水深8.5メートル、バンコク港手前における基準海面からの水深10.7メートル。 |
5. 船のタイプと規模 |
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約1万5,000DWT以下の一般貨物船及びコンテナ船 |
6. 概説 |
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バンコク港(クロントイ港)はタイ初の大水深港であり、1938年に着工、1942年に一部開港した。同港は第二次世界大戦の間、1948年まで一時閉鎖された。1951年以来、同港は運輸通信省の審議委員会(Board of Commissioners)の監督下、公益事業国営企業であるタイ港湾委員会(PAT)によって管理された。PATの主な目的は国家と一般市民の利益のために港湾関連業務を行うことである。審議委員会は全般的な方針の策定を行い、一方PAT本体はこうした方針を開発計画あるいはプロジェクトとして実現させていくことを任務とする。
バンコク港はチャオプラヤ川の左岸、バンコクのクロントイ地区を流れるクロンプラカノン運河の河口に位置している。主要バース施設として東埠頭及び西埠頭があり、バースの全長は3,188メートルである。またクロントイには36個のドルフィン、バンフアスアには25個のドルフィン、そしてサトゥプラディットには中流投錨のための係船ブイが5個ある。船の大きさは、川幅と河川の湾曲により最大172メートルまでに制限されている。
タイ湾からバンコク港への主な航路は2つある。バンコクバー灯標がある外側の航路からの入口は、チャオプラヤ川(プラチュラチョムクラオ砦)の河口から18キロメートル海側になる。内側の航路の場合、同河口からバンコク港までの長さは約26キロメートルから29キロメートルである。直線部分における航路幅は100メートルであるが、河川の湾曲部に関しては幅が余分に広くとられている。航路における基準海面からの水深は8.5メートル、バンコク港の手前の基準海面からの水深は10.7メートルである。
バンコク港のバース施設以外に、チャオプラヤ川の両岸やこれに隣接している運河に沿って、70個以上の民間埠頭が設けられている。これらの施設では、喫水が約10メートルまでの大型貨物船約90隻を取扱うことができる。バンコク港の取扱高は既に最大に達し、渋滞や荷物の積降が遅いなどの問題が起きている。タイ港湾委員会は貨物取扱量を1年あたりコンテナ100万個以下に制限する方針を採用した。これを越えた貨物はレムチャバン港のコンテナ用バースヘと転送される。
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